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公開番号
2024130195
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-30
出願番号
2023039790
出願日
2023-03-14
発明の名称
スタッド係止具
出願人
矢崎総業株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
F16B
37/00 20060101AFI20240920BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】スタッドボルトを低い挿入力で取り付けることができるとともに、スタッドボルトを高い保持力で保持することができるスタッド係止具を提供する。
【解決手段】スタッド係止具1が、土台部11と、係止部12と、を備え、係止部12が、一対の係止片121と、当該一対の係止片121を繋ぐとともに、スタッドボルト2の挿入時にネジ部分22の先端部221に押されると一対の係止片121を挿入方向D11に牽引する連結帯部122と、を備え、土台部11が、連結帯部122によって牽引される一対の係止片121それぞれを斜めのガイド方向D14にガイドして挟持位置に位置付ける一対のガイド部115と、挟持位置に達した一対の係止片121それぞれの係止側ロック部121dが係合する一対の土台側ロック部116と、を備えたことを特徴とする。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
ボルト挿入孔が設けられた天板部分、当該天板部分と対面する底板部分、及び、前記天板部分と前記底板部分を繋ぐ側板部分を有する土台部と、
前記土台部の内側に取り付けられ、前記ボルト挿入孔を貫通するスタッドボルトのネジ部分にネジ係止可能な係止部と、を備え、
前記係止部が、
前記ネジ部分にネジ係止可能なネジ山が各々に形成され、前記ネジ部分をネジ径方向に挟持可能で、且つ挟持位置において前記土台部に係合可能な係止側ロック部が各々に形成された複数の係止片と、
前記複数の係止片における前記スタッドボルトの挿入方向の前方側の端部どうしを繋ぐとともに、前記スタッドボルトの挿入時に前記ネジ部分の先端部に押される可撓性の帯状部位であり、前記先端部に押されると前記複数の係止片を前記挿入方向に牽引する連結帯部と、を備え、
前記土台部が、
前記連結帯部によって前記挿入方向に牽引される前記複数の係止片それぞれを、前記ネジ部分から離れた離隔位置から、前記挿入方向に進むにつれて前記ネジ部分へと近づく斜めのガイド方向にガイドして前記挟持位置に位置付ける複数のガイド部と、
前記挟持位置に達した前記複数の係止片それぞれの前記係止側ロック部が係合する複数の土台側ロック部と、を備えたことを特徴とするスタッド係止具。
続きを表示(約 860 文字)
【請求項2】
前記複数の係止片それぞれが、前記連結帯部の幅方向を厚み方向とし、前記ネジ部分との対面側に前記ネジ山が形成されたブロック片であって、前記厚み方向の表裏面それぞれに前記ガイド方向に延在するガイド溝が形成されたものであり、
前記複数のガイド部それぞれが、前記ガイド方向に延在して端縁が前記ガイド溝に嵌入して前記複数の係止片それぞれを前記ガイド方向にガイドするガイドリブを、前記端縁どうしの間に前記複数の係止片それぞれを挟むように一対有していることを特徴とする請求項1に記載のスタッド係止具。
【請求項3】
前記複数の係止片それぞれが、前記連結帯部の幅方向を厚み方向とし、前記ネジ部分との対面側に前記ネジ山が形成されたブロック片であって、前記係止側ロック部が、前記厚み方向の表裏面それぞれから突出する一対の係止爪を有しており、
前記複数の土台側ロック部それぞれが、前記複数の係止片それぞれにおける前記係止側ロック部の形成部分を相互間に挟むように対面配置された一対の対面壁における各対向面に前記ガイド方向と交差して延在するように形成され、前記ガイド方向に進んできた前記一対の係止爪が係合可能な一対の段差部を有していることを特徴とする請求項1に記載のスタッド係止具。
【請求項4】
前記複数の係止片それぞれが、前記厚み方向の表裏面それぞれを含んで前記挿入方向に張り出した一対の可撓アームを有し、
前記一対の係止爪が、前記一対の可撓アームの各自由端側に一対一に設けられていることを特徴とする請求項3に記載のスタッド係止具。
【請求項5】
前記底板部分には、前記複数の係止片それぞれの前記係止側ロック部が前記複数の土台側ロック部に係合するまで前記スタッドボルトが挿入されたときに、前記ネジ部分の前記先端部に押された前記連結帯部が前記先端部とともに貫通して突出する底側貫通孔が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のスタッド係止具。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、スタッドボルトを係止保持するスタッド係止具に関するものとなっている。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、スタッド係止具として、スタッドボルトのネジ部分に先端部でネジ係止可能で、軸方向に撓み変形可能な複数の係止部によってネジ部分を挟持することでスタッドボルトを係止保持するものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。この特許文献1のスタッド係止具では、ネジ部分のねじ込み挿入時には、軸方向に撓みながら係止部が先端部でネジ部分にネジ係止することからねじ込みの挿入力が低減されており、ねじ込みについての操作性向上が図られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-121234号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、上記のスタッド係止具では、各係止片におけるネジ山が、スタッドボルトのねじ込み時に、係止片のネジ山よりも硬いスタットボルトのネジ部分によって削られる可能性がある。そして、複数の係止部の何れかにおいて仮にネジ山の過度な削れが生ずるようなことがあると、スタッドボルトに対する保持力が低下してしまう恐れがある。
【0005】
従って、本発明は、上記のような問題に着目し、スタッドボルトを低い挿入力で取り付けることができるとともに、スタッドボルトを高い保持力で保持することができるスタッド係止具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、スタッド係止具は、ボルト挿入孔が設けられた天板部分、当該天板部分と対面する底板部分、及び、前記天板部分と前記底板部分を繋ぐ側板部分を有する土台部と、前記土台部の内側に取り付けられ、前記ボルト挿入孔を貫通するスタッドボルトのネジ部分にネジ係止可能な係止部と、を備え、前記係止部が、前記ネジ部分にネジ係止可能なネジ山が各々に形成され、前記ネジ部分をネジ径方向に挟持可能で、且つ挟持位置において前記土台部に係合可能な係止側ロック部が各々に形成された複数の係止片と、前記複数の係止片における前記スタッドボルトの挿入方向の前方側の端部どうしを繋ぐとともに、前記スタッドボルトの挿入時に前記ネジ部分の先端部に押される可撓性の帯状部位であり、前記先端部に押されると前記複数の係止片を前記挿入方向に牽引する連結帯部と、を備え、前記土台部が、前記連結帯部によって前記挿入方向に牽引される前記複数の係止片それぞれを、前記ネジ部分から離れた離隔位置から、前記挿入方向に進むにつれて前記ネジ部分へと近づく斜めのガイド方向にガイドして前記挟持位置に位置付ける複数のガイド部と、前記挟持位置に達した前記複数の係止片それぞれの前記係止側ロック部が係合する複数の土台側ロック部と、を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
上述のスタッド係止具によれば、スタッドボルトを低い挿入力で取り付けることができるとともに、スタッドボルトを高い保持力で保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
一実施形態に係るスタッド係止具を、土台部の内側の係止部が見える方向から見た側面図である。
図1に示されている土台部を図1と同等の側面図で示す図である。
図1に示されている係止部を図1と同等の側面図で示す図である。
図1及び図2に示されている土台部を係止部の取付け構造が見えるようにカットしたカット斜視図を、図1及び図2に示されている係止部の斜視図とともに示す図である。
図1に示されているスタッド係止具にスタッドボルトが挿入された状態を、挿入の初期段階について図1と同等の側面図で示した図である。
スタッドボルトの挿入によって係止部が挟持状態に至るときの各部の動きを示す図である。
挿入されたスタッドボルトに対して挟持状態となったスタッド係止具を、図5と同等の側面図で示す図である。
図7に示されている挟持状態のスタッド係止具及びスタッドボルトを、図7おけるV11-V11線に沿った断面で示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、スタッド係止具の一実施形態について説明する。
【0010】
図1は、一実施形態に係るスタッド係止具を、土台部の内側の係止部が見える方向から見た側面図である。図2は、図1に示されている土台部を図1と同等の側面図で示す図であり、図3は、図1に示されている係止部を図1と同等の側面図で示す図である。また、図4は、図1及び図2に示されている土台部を係止部の取付け構造が見えるようにカットしたカット斜視図を、図1及び図2に示されている係止部の斜視図とともに示す図である。そして、図5は、図1に示されているスタッド係止具にスタッドボルトが挿入された状態を、挿入の初期段階について図1と同等の側面図で示した図である。
(【0011】以降は省略されています)
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