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公開番号
2024158735
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-08
出願番号
2023074222
出願日
2023-04-28
発明の名称
コネクタ
出願人
矢崎総業株式会社
代理人
弁理士法人虎ノ門知的財産事務所
主分類
H01R
13/629 20060101AFI20241031BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】大型化することを抑制しつつ嵌合状態を保持できるコネクタを提供する。
【解決手段】コネクタ1は、相手方コネクタ90と嵌合するハウジング2と、ハウジング2に対し回動可能に取り付けられカム溝34を形成するレバー3と、ハウジング2に設けられレバー3を相手方コネクタ90と反対側へ付勢するバネ部4と、を備え、カム溝34は相手方コネクタ90に設けられるカムフォロア91を挿入可能に設けられ、半嵌合領域343と正規嵌合領域344を連ねて形成し、半嵌合領域343は入口位置P1から正規嵌合領域344との境界位置P2へ向けてレバー3の回動中心位置Cに近づくように形成され、正規嵌合領域344は境界位置P2から嵌合終了位置P3へ向けて回動中心位置Cから遠ざかるように形成され、カムフォロア91は正規嵌合状態においてバネ部4の付勢によりカム溝34に押圧され嵌合終了位置P3に保持されるように構成されている。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
端子を保持し、相手方コネクタと嵌合するハウジングと、
前記ハウジングに対し回動可能に取り付けられ、回動方向に対し傾いて延在するカム溝を形成するレバーと、
前記ハウジングに設けられ、前記ハウジングを介し前記レバーを前記相手方コネクタと反対側へ付勢する付勢部と、を備え、
前記カム溝は、前記相手方コネクタに設けられるカムフォロアを挿入可能に設けられ、半嵌合領域と正規嵌合領域を連ねて形成し、
前記半嵌合領域は、前記相手方コネクタと半嵌合状態である場合に前記カムフォロアが位置している領域であって、前記半嵌合領域の入口位置から前記正規嵌合領域との境界位置へ向けて前記レバーの回動中心位置に近づくように形成され、
前記正規嵌合領域は、前記相手方コネクタと正規嵌合状態である場合に前記カムフォロアが位置している領域であって、前記境界位置から嵌合終了位置へ向けて前記回動中心位置から遠ざかるように形成され、
前記カムフォロアは、前記正規嵌合状態において、前記付勢部の付勢により前記カム溝の内側面から前記相手方コネクタと反対側へ押圧され前記嵌合終了位置に保持される、
コネクタ。
続きを表示(約 350 文字)
【請求項2】
前記カム溝は、前記半嵌合領域と前記正規嵌合領域の前記境界位置における側面において前記回動中心位置へ向けて突出する突起部を形成している、
請求項1に記載のコネクタ。
【請求項3】
前記ハウジングは、前記端子を保持するインナハウジングと、前記インナハウジングの外側に設けられるアウタハウジングと、を有し、
前記アウタハウジングは、前記インナハウジングに対し前記相手方コネクタとの接続方向に沿って移動可能に取り付けられ、
前記付勢部は、前記インナハウジングと前記アウタハウジングの間に設けられ、前記インナハウジングに反力をとって前記アウタハウジング及び前記レバーを前記相手方コネクタと反対側へ付勢する、
請求項1又は2に記載のコネクタ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、コネクタに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、コネクタとして、例えば、特許文献1に記載されるように、雄ハウジングと雌ハウジングを接続するレバー式コネクタであって、雌ハウジングにレバー及びばねを設けたものが知られている。ばねは、スライダを介し、雄ハウジングと雌ハウジングを離間させる方向へ付勢している。レバーは、カム溝を形成しており、カム溝内に雄ハウジングのフォロアピンを挿入させて回動することにより、雄ハウジングと雌ハウジングの嵌合を行わせる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2001-250635号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このコネクタにあっては、コネクタが大型なものとなる点で改善の余地がある。例えば、上述したコネクタは、レバーを回動させて雄ハウジングと雌ハウジングを嵌合させ、この嵌合状態を保持するために、雌ハウジングと雄ハウジングを係止する係止機構を設けている。このため、コネクタは、嵌合状態を保持するするために係止機構が必要となり、大型なものとなってしまう。
【0005】
そこで、本発明は、大型化することを抑制しつつ嵌合状態を保持できるコネクタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
すなわち、本発明に係るコネクタは、端子を保持し、相手方コネクタと嵌合するハウジングと、前記ハウジングに対し回動可能に取り付けられ、回動方向に対し傾いて延在するカム溝を形成するレバーと、前記ハウジングに設けられ、前記ハウジングを介し前記レバーを前記相手方コネクタと反対側へ付勢する付勢部と、を備え、前記カム溝は、前記相手方コネクタに設けられるカムフォロアを挿入可能に設けられ、半嵌合領域と正規嵌合領域を連ねて形成し、前記半嵌合領域は、前記相手方コネクタと半嵌合状態である場合に前記カムフォロアが位置している領域であって、前記半嵌合領域の入口位置から前記正規嵌合領域との境界位置へ向けて前記レバーの回動中心位置に近づくように形成され、前記正規嵌合領域は、前記相手方コネクタと正規嵌合状態である場合に前記カムフォロアが位置している領域であって、前記境界位置から嵌合終了位置へ向けて前記回動中心位置から遠ざかるように形成され、前記カムフォロアは、前記正規嵌合状態において、前記付勢部の付勢により前記カム溝の内側面から前記相手方コネクタと反対側へ押圧され前記嵌合終了位置に保持されるように構成されている。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係るコネクタによれば、大型化することを抑制しつつ嵌合状態を保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施形態に係るコネクタを示す斜視図である。
図2は、実施形態に係るコネクタを示す分解斜視図である。
図3は、実施形態に係るコネクタの側面図である。
図4は、実施形態に係るコネクタにおけるカム溝の説明図である。
図5は、実施形態に係るコネクタにおけるバネ部の説明図である。
図6は、実施形態に係るコネクタのバネ部の分解斜視図である。
図7は、実施形態に係るコネクタにおける接続の説明図である。
図8は、実施形態に係るコネクタにおける接続の説明図である。
図9は、実施形態に係るコネクタにおける接続の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態により本発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
【0010】
[実施形態]
本実施形態は、コネクタに関する。以下の説明では、互いに交差する第一方向、第二方向、及び、第三方向のうち、第一方向を「接続方向X」といい、第二方向を「幅方向Y」といい、第三方向を「高さ方向Z」という。ここでは、接続方向Xと幅方向Yと高さ方向Zとは、相互に直交する。接続方向Xは、コネクタと相手方コネクタの接続方向、嵌合方向及び離間方向に相当する。幅方向Yと高さ方向Zとは、接続方向Xと交差する交差方向に相当する。また、以下の説明で用いる各方向は、特に断りのない限り、各部が相互に組み付けられた状態での方向を表すものとする。なお、ここでいう直交は、ほぼ直交を含む。
(【0011】以降は省略されています)
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