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公開番号2024153265
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-29
出願番号2023067047
出願日2023-04-17
発明の名称端子圧着装置
出願人矢崎総業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類H01R 43/048 20060101AFI20241022BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】加締め後の圧着端子の加締部のバリをより安定的に抑止することのできる端子圧着装置を提供すること。
【解決手段】端子圧着装置1は、圧着端子Tの加締部11を受ける受面20aを有するアンビル2と、アンビル2に対して相対的に移動可能なクリンパ3とを備えている。クリンパ3は、加締動作時に加締部11と接触して加圧力を付与して加締部11を変形させる湾曲凹部30を有している。アンビル2は、受面20aの側端と摺動接触しつつクリンパ3に押されて当該クリンパ3と共にスライド可能な一対のバリ抑制壁部22をさらに有している。アンビル2は、一対のバリ抑制壁部22をそれぞれ湾曲凹部30に向けて付勢する弾性部材24もさらに有している。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
端子圧着装置であって、
圧着端子の加締部を受ける受面を有するアンビルと、
前記アンビルに対して相対的に移動可能なクリンパとを備えており、
前記クリンパは、加締動作時に前記加締部と接触して加圧力を付与して前記加締部を変形させる湾曲凹部を有しており、
前記アンビルは、前記受面の側端と摺動接触しつつ前記クリンパに押されて当該クリンパと共にスライド可能な一対のバリ抑制壁部と、一対の前記バリ抑制壁部を前記湾曲凹部に向けてそれぞれ付勢する弾性部材とをさらに有している、端子圧着装置。
続きを表示(約 360 文字)【請求項2】
一対の前記バリ抑制壁部と接触する前記湾曲凹部の内面が前記アンビルに向けて末広がりに形成されており、
一対の前記バリ抑制壁部のそれぞれが、前記受面の前記側端と前記湾曲凹部の前記内面との間に挿入される、前記クリンパに向けて突出された挿入片部を有している、請求項1に記載の端子圧着装置。
【請求項3】
前記アンビルが、前記受面が形成されたアンビル本体と、前記アンビル本体、一対の前記バリ抑制壁部及び一対の前記弾性部材を収納するカバーとを備えており、
一対の前記バリ抑制壁部のそれぞれにピン固定孔が形成されて当該ピン固定孔にピンが固定されると共に、前記ピンの両端を保持する、前記バリ抑制壁部のスライド方向に長い長孔が前記カバーに形成されている、請求項1又は2に記載の端子圧着装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、端子圧着装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
下記特許文献1は、オープンバレル型の圧着端子の加締部に電線の導電体を加締める端子圧着装置を開示している。圧着端子は、加締部に加えて電気的接触部として機能する端子部も有している。電線は、その端部の被覆が剥かれて内部の導電体が露出され、この導電体が圧着端子の加締部に加締められる。なお、圧着端子によっては、導電体の加締部に加えて、電線の抜け止めのために電線の被覆部を加締めるもう一つの加締部を有する場合もある。端子圧着装置は、圧着端子の加締部を受けるアンビルと、アンビルに対して相対的に移動するクリンパとを備えている。
【0003】
オープンバレル型の圧着端子の加締部は、導電体の延設方向に沿って見ると少し開いたU字形を有している。アンビルは加締部のU字形の底部を支え、クリンパはアンビルに向けて相対移動される。クリンパは、アンビルに向けての相対移動に伴ってU字形の加締部を加締部の内部に配された導電体に向けて丸め込ませるように曲げる湾曲凹部を有している。導電体に向けて丸め込ませるように曲げられた加締部は、その内部に導電体を加締め止めたバレル部を形成する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2011-48994号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
オープンバレル型の圧着端子の加締部をアンビル及びクリンパで挟んで圧力をかけて加締めると、加締部の一部がアンビルとクリンパとの間に圧入されて形成されるバリが加締部に発生することがある。上記特許文献1に開示された端子圧着装置では、バリの発生を低減するために、アンビルのバリ発生部近傍に粗面を形成している。しかし、特許文献1に開示された端子圧着装置では、バリの発生を低減できるが、アンビル及びクリンパの形状や圧着端子の加締部の形状、電線の導電体の外径によってはバリ発生の低減効果が変わるおそれがあった。
【0006】
例えば、高圧コネクタに用いられる外径の大きな導電体を加締めるには圧着端子のU字形の加締部の両側部の長さは長くなり、これに伴って加締部の両側部を曲げるクリンパの末広がり形に形成される湾曲凹部の高さも高くなる。このような場合、加締め時のアンビルとクリンパの湾曲凹部との間の隙間が大きくなり、この隙間に変形時の加締部が圧入されてしまってバリが発生しやすくなる。
【0007】
本発明の目的は、圧着端子の加締部のバリをより安定的に抑止することのできる端子圧着装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る端子圧着装置は、圧着端子の加締部を受ける受面を有するアンビルと、前記アンビルに対して相対的に移動可能なクリンパとを備えており、前記クリンパは、加締動作時に前記加締部と接触して加圧力を付与して前記加締部を変形させる湾曲凹部を有しており、前記アンビルは、前記受面の側端と摺動接触しつつ前記クリンパに押されて当該クリンパと共にスライド可能な一対のバリ抑制壁部と、一対の前記バリ抑制壁部をそれぞれ前記湾曲凹部に向けて付勢する弾性部材とをさらに有している。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係る端子圧着装置によれば、加締め後の圧着端子の加締部のバリをより安定的に抑止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施形態に係る端子圧着装置の斜視図である。
上記端子圧着装置のアンビルの断面図である。
上記端子圧着装置の分解斜視図である。
上記端子圧着装置による加締動作前の正面図である。
上記端子圧着装置による加締動作中(第一工程)の正面図である。
上記端子圧着装置による加締動作中(第二工程)の断面図である。
上記端子圧着装置による加締動作中(第三工程)の断面図である。
上記端子圧着装置による加締動作中(第四工程)の断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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