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公開番号2024147237
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-16
出願番号2023060125
出願日2023-04-03
発明の名称グロメット
出願人矢崎総業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類H02G 3/22 20060101AFI20241008BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】グロメットインナ装着時にロック爪をグロメット本体との干渉から保護する。
【解決手段】被取付部材1の一方側から他方側に挿入されるグロメット10はグロメット本体11にグロメットインナ30が装着される。グロメット本体は被取付部材に取り付けた状態で被取付部材の一方側で貫通孔周縁部2aに接触する大径筒部12を備える。グロメットインナは大径筒部に装着可能な分割体を組み合わせた環状の本体部32と本体部を周縁部に係止するインナーロック40と本体部外周壁32aのインナーロック隣接位置に設けた保護壁38を備える。インナーロックのロック爪41は周縁部に係止する係止段部41aと径方向外側面がロック爪の挿入方向前側端部から係止段部まで径方向外側に傾斜した傾斜部41bと径方向外側面が係止段部から挿入方向後端41dまで径方向内側に傾斜したロック爪端部41cを備える。保護壁の挿入方向後端38aがロック爪端部後端より挿入方向後側に位置する。
【選択図】図9
特許請求の範囲【請求項1】
被取付部材にある貫通孔を貫通する電線を内周側で保持するグロメット本体と、前記グロメット本体の外周部に装着されるグロメットインナと、を備え、挿入方向が前記被取付部材の一方側から他方側であるグロメットであって、
前記グロメット本体が、
弾性材料で形成された筒状部材であり、
前記貫通孔の開口径よりも大きい外径を有し、前記被取付部材の前記貫通孔に取り付けられた状態で、前記被取付部材の前記一方側から前記貫通孔の周縁部に接触可能に配置される大径筒部と、
前記大径筒部よりも小径であり、前記被取付部材の前記貫通孔に取り付けられた状態で、前記被取付部材の前記他方側に配置される小径筒部と、を備え、
前記グロメットインナが、
前記グロメット本体よりも剛性の高い材料で形成され、
前記グロメットインナの中心軸を含む仮想平面で二分割された一対の部材を組み合わせて構成される環状の構造体であり、前記大径筒部に装着される本体部と、
それぞれが前記本体部の外周壁に沿って設けられ、前記被取付部材の前記貫通孔に取り付けられた状態で、前記本体部を前記貫通孔の前記周縁部に係止する複数のインナーロックと、
前記外周壁に、前記複数のインナーロックの各々に前記本体部の周方向に隣接して設けられた保護壁と、を備え、
前記複数のインナーロックの各々は、前記本体部の径方向に弾性変形可能なロック爪を有し、
各ロック爪が、
当該ロック爪の前記挿入方向の後側に設けられ、前記貫通孔の周縁部に係止可能な係止段部と、
前記径方向の外側面が、前記ロック爪の前記挿入方向の前側の端部から前記係止段部に向かうに従って、前記径方向の外側に位置するように傾斜した傾斜部と、
前記径方向の外側面が、前記係止段部から前記挿入方向の後端に向かうに従って、前記径方向の内側に位置するように傾斜したロック爪端部と、
を備え、
前記保護壁の前記挿入方向の後端が、前記ロック爪端部の前記後端よりも前記挿入方向の後側に位置するグロメット。
続きを表示(約 940 文字)【請求項2】
前記本体部の前記保護壁の前記径方向の最外端が、前記ロック爪の前記傾斜部の前記径方向の外側面よりも前記径方向の内側に位置する、請求項1に記載のグロメット。
【請求項3】
請求項1または2に記載のグロメットを備えるワイヤーハーネス。
【請求項4】
挿入方向が被取付部材の一方側から他方側であって、前記被取付部材にある貫通孔を貫通する電線を内周側で保持するグロメット本体の外周部に装着可能に構成されたグロメットインナであって、
前記グロメットインナが、
前記グロメット本体よりも剛性の高い材料で形成され、
前記グロメットインナの中心軸を含む仮想平面で二分割された一対の部材を組み合わせて構成される環状の構造体であり、前記グロメット本体に装着可能な本体部と、
それぞれが前記本体部の外周壁に沿って設けられ、前記グロメット本体の外周部に装着されて前記被取付部材の前記貫通孔に取り付けられた状態で前記本体部を前記貫通孔の周縁部に係止可能な複数のインナーロックと、
前記外周壁に、前記複数のインナーロックの各々に前記本体部の周方向に隣接して設けられた保護壁と、を備え、
前記複数のインナーロックの各々は、前記本体部の径方向に弾性変形可能なロック爪を有し、
各ロック爪が、
当該ロック爪の前記挿入方向の後側に設けられ、前記貫通孔の周縁部に係止可能な係止段部と、
前記径方向の外側面が、前記ロック爪の前記挿入方向の前側の端部から前記係止段部に向かうに従って、前記径方向の外側に位置するように傾斜した傾斜部と、
前記径方向の外側面が、前記係止段部から前記挿入方向の後端に向かうに従って、前記径方向の内側に位置するように傾斜したロック爪端部と、
を備え、
前記保護壁の前記挿入方向の後端が、前記ロック爪端部の前記後端よりも前記挿入方向の後側に位置するグロメットインナ。
【請求項5】
前記本体部の前記保護壁の前記径方向の最外端が、前記ロック爪の前記傾斜部の前記径方向の外側面よりも前記径方向の内側に位置する、請求項4に記載のグロメットインナ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、グロメットに関する。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、隔壁に形成された取付け孔に取り付けられる、グロメット本体に係止部材(グロメットインナ)を装着してなるグロメットが知られている(特許文献1参照)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2002-186154号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来のグロメットでは、グロメット本体に係止部材を装着する際、グロメット本体のフランジの縁部にグロメットインナのロック爪の先端が干渉して、グロメットインナのグロメット本体への取付作業性が低下する恐れがある。また、グロメットインナをグロメット本体に装着する際にロック爪がグロメット本体のフランジの縁部に干渉すると、ロック爪に、ロック爪端部をグロメットインナの外周面外側方向へ向ける過度な力が加わる恐れがある。
【0005】
本発明は、このような従来技術が有する課題に鑑みてなされたものである。そして本発明の目的は、グロメット本体にグロメットインナを装着する際に、グロメット本体との干渉によってロック爪に過度な力が加わることを防止し得るグロメットを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の態様に係るグロメットは、被取付部材にある貫通孔を貫通する電線を内周側で保持するグロメット本体と、前記グロメット本体の外周部に装着されるグロメットインナと、を備える。グロメットの挿入方向は、前記被取付部材の一方側から他方側である。前記グロメット本体は、弾性材料で形成された筒状部材である。前記グロメット本体は、前記貫通孔の開口径よりも大きい外径を有して前記被取付部材の前記貫通孔に取り付けられた状態で前記被取付部材の前記一方側から前記貫通孔の周縁部に接触可能に配置される大径筒部と、前記大径筒部よりも小径であり前記被取付部材の前記貫通孔に取り付けられた状態で前記被取付部材の前記他方側に配置される小径筒部と、を備える。前記グロメットインナは、前記グロメット本体よりも剛性の高い材料で形成されて前記グロメットインナの中心軸を含む仮想平面で二分割された一対の部材を組み合わせて構成される環状の構造体であり前記大径筒部に装着される本体部と、それぞれが前記本体部の外周壁に沿って設けられ前記被取付部材の前記貫通孔に取り付けられた状態で前記本体部を前記貫通孔の前記周縁部に係止する複数のインナーロックと、前記外周壁に前記複数のインナーロックの各々に前記本体部の周方向に隣接して設けられた保護壁と、を備える。前記複数のインナーロックの各々は、前記本体部の径方向に弾性変形可能なロック爪を有する。各ロック爪は、当該ロック爪の前記挿入方向後側に設けられて前記貫通孔の周縁部に係止可能な係止段部と、前記径方向の外側面が前記ロック爪の前記挿入方向前側の端部から前記係止段部に向かうに従って前記径方向外側に位置するように傾斜した傾斜部と、前記径方向の外側面が前記係止段部から前記挿入方向の後端に向かうに従って前記径方向内側に位置するように傾斜したロック爪端部と、を備える。前記保護壁の前記挿入方向の後端は、前記ロック爪端部の前記後端よりも前記挿入方向後側に位置する。
【0007】
本発明の態様に係るワイヤーハーネスは、前記グロメットを備える。
【0008】
本発明の態様に係るグロメットインナは、その挿入方向が被取付部材の一方側から他方側である。前記グロメットインナは、前記被取付部材にある貫通孔を貫通する電線を内周側で保持するグロメット本体の外周部に装着可能に構成されている。前記グロメットインナは、前記グロメット本体よりも剛性の高い材料で形成されている。前記グロメットインナは、前記グロメットインナの中心軸を含む仮想平面で二分割された一対の部材を組み合わせて構成される環状の構造体であり前記グロメット本体に装着可能な本体部と、それぞれが前記本体部の外周壁に沿って設けられて前記グロメット本体の外周部に装着されて前記被取付部材の前記貫通孔に取り付けられた状態で前記本体部を前記貫通孔の周縁部に係止可能な複数のインナーロックと、前記外周壁に前記複数のインナーロックの各々に前記本体部の周方向に隣接して設けられた保護壁と、を備える。前記複数のインナーロックの各々は、前記本体部の径方向に弾性変形可能なロック爪を有する。各ロック爪は、当該ロック爪の前記挿入方向の後側に設けられて前記貫通孔の周縁部に係止可能な係止段部と、前記径方向の外側面が前記ロック爪の前記挿入方向前側の端部から前記係止段部に向かうに従って前記径方向外側に位置するように傾斜した傾斜部と、前記径方向の外側面が前記係止段部から前記挿入方向の後端に向かうに従って前記径方向の内側に位置するように傾斜したロック爪端部と、を備える。前記保護壁の前記挿入方向の後端は、前記ロック爪端部の前記後端よりも前記挿入方向の後側に位置する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、グロメット本体にグロメットインナを装着する際に、グロメット本体と干渉することによってロック爪に過度な力が加わることを防止し得るグロメットを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施形態に係るグロメットを示す斜視図である。
実施形態に係るグロメットの断面図である。
実施形態に係るグロメットインナを含むグロメットの分解図である。
実施形態に係るグロメットの傘状の遮音部を折り返した状態を示す斜視図である。
実施形態に係るグロメットの傘状の遮音部を折り返した状態を示す断面図である。
前記グロメットに用い得る実施形態に係るグロメットインナの下面側を示す平面図である。
実施形態に係るグロメットインナの図6に示したVII-VII断面線に沿った断面図である。
実施形態に係るグロメットインナの図7に示したインナーロックが含まれる部位の拡大断面図である。
グロメット本体の大径筒部がグロメットインナ本体部の保護壁で押し下げられている状態を説明する実施形態に係るグロメットインナのインナーロックが含まれる部位の拡大斜視図である。
グロメット本体の大径筒部がグロメットインナ本体部の保護壁で押し下げられている状態を説明するグロメットインナのインナーロックが含まれる部位の拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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