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公開番号2024148840
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-18
出願番号2023062328
出願日2023-04-06
発明の名称グロメット
出願人矢崎総業株式会社
代理人弁理士法人虎ノ門知的財産事務所
主分類H02G 3/22 20060101AFI20241010BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】ベース部材とグロメット本体を組付け完了位置に保つこと。
【解決手段】硬質樹脂のベース部材10Xは、環状のフランジ20を有し、弾性変形可能な軟質樹脂のグロメット本体60は、フランジに向けて突出させた軸状の保持軸64を複数有し、フランジは、グロメット本体を密着させる第1環状壁面20c側とその裏側の第2環状壁面20d側とを連通させ且つ組付け完了位置で保持軸を挿通させる貫通孔状の保持孔14を保持軸毎に有し、保持軸は、第1環状壁面側から第2環状壁面側へと先端から保持孔に挿通させ且つ組付け完了位置で保持孔の内周壁に外周面を密着させる軸本体64aと、軸本体の外周面から同心上で膨出させた環状の被係止部64bと、を有し、保持孔は、軸本体を密着させる孔本体14aと、孔本体における第2環状壁面側の環状の周縁が面取りされ、かつ、組付け完了位置で被係止部を嵌め込んで係止する環状の係止部14bと、を有すること。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
硬質の合成樹脂材料から成り、一方の空間から他方の空間へと挿通対象物の貫通孔を通して渡す導電性の配索材を内方で挿通させる筒状のベース部材と、
前記ベース部材に同軸上で組み付けて、前記挿通対象物の前記貫通孔の周縁部への取付完了位置で前記一方の空間に配置される環状のグロメット本体と、
を備え、
前記ベース部材は、前記取付完了位置で前記一方の空間に配置され、環状の前記周縁部に対して外周縁部を同軸上で隙間を空けて対向配置させる環状のフランジと、前記フランジから同軸上で前記他方の空間に向けて突出させ且つ前記取付完了位置で前記貫通孔に挿通させる筒状体と、を有し、
前記グロメット本体は、前記ベース部材よりも軟質の弾性変形可能な合成樹脂材料から成り、前記ベース部材との組付け完了位置で前記フランジの前記外周縁部に対して同軸上で密着させ且つ前記取付完了位置で前記周縁部に対して同軸上で密着させる環状の止水部材であり、前記フランジに向けて突出させた軸状の保持軸を複数有し、
前記フランジは、前記グロメット本体を密着させる第1環状壁面側とその裏側の第2環状壁面側とを連通させ且つ前記組付け完了位置で前記保持軸を挿通させる貫通孔状の保持孔を前記保持軸毎に有し、
前記保持軸は、前記第1環状壁面側から前記第2環状壁面側へと先端から前記保持孔に挿通させ且つ前記組付け完了位置で前記保持孔の内周壁に外周面を密着させる軸本体と、前記軸本体の前記外周面から同心上で膨出させた環状の被係止部と、を有し、
前記保持孔は、前記軸本体を密着させる孔本体と、前記孔本体における前記第2環状壁面側の環状の周縁が面取りされ、かつ、前記組付け完了位置で前記被係止部を嵌め込んで係止する環状の係止部と、を有することを特徴としたグロメット。
続きを表示(約 530 文字)【請求項2】
前記保持軸は、前記軸本体の前記先端から同軸上で突出させた延長軸部と、前記軸本体と前記延長軸部の境に設けられ、前記軸本体と前記延長軸部におけるそれぞれの軸線に対する直交断面の断面積よりも断面積の小さい境界部と、を有することを特徴とした請求項1に記載のグロメット。
【請求項3】
前記軸本体の前記先端は、その先端面に破断面を有することを特徴とした請求項1に記載のグロメット。
【請求項4】
前記グロメット本体は、前記組付け完了位置で前記フランジの前記外周縁部に対して同軸上で隙間を空けて対向配置させ且つ前記取付完了位置で前記周縁部に対して同軸上で隙間を空けて対向配置させる環状体と、前記環状体から同軸上で突出させ、前記組付け完了位置で弾性変形して一周に亘って前記フランジの前記外周縁部に密着させる環状の第1リップと、前記環状体から同軸上で突出させ、前記取付完了位置で弾性変形して一周に亘って前記周縁部に密着させる環状の第2リップと、を有し、
前記保持軸は、前記環状体から突出させ、
前記保持孔は、前記フランジの前記外周縁部に設けることを特徴とした請求項1,2又は3に記載のグロメット。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、グロメットに関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、ワイヤハーネスにおいては、挿通対象物(例えば、車両における車体のパネル等)に設けた貫通孔に電線等の配索材を挿通させることによって、この挿通対象物によって隔てられた一方の空間から他方の空間へと配索材を引き込ませる。このため、その挿通対象物には、貫通孔の周縁から配索材を保護すると共に、貫通孔と配索材との間の隙間への液体の浸入を防ぐため、その隙間を塞ぐグロメットが取り付けられる。例えば、グロメットは、硬質の合成樹脂材料から成り、一方の空間と他方の空間との間で配索材を内方に通すベース部材と、ゴム等の柔軟性を持たせた合成樹脂材料から成る環状のグロメット本体と、で構成される。このグロメットは、貫通孔に差し込んで、挿通対象物における貫通孔の周縁にグロメット本体を密着させる。このグロメットにおいては、ベース部材とグロメット本体とが例えば二色成形等の一体成形手法で一体になって成形される。この種のグロメットについては、例えば、下記の特許文献1に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平8-251769号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、この従来のグロメットにおいては、ベース部材とグロメット本体を一体成形するための金型を抜き取る際に、その金型からグロメット本体に加えられる荷重を軽減させることによって、柔軟性のあるグロメット本体の品質低下を抑える必要がある。しかしながら、このグロメットにおいては、一方の空間と他方の空間との間で配索材を内方に通すために、グロメット本体と比してベース部材の体格が大きくなり、かつ、このベース部材の形状が複雑になり易いので、ベース部材とグロメット本体の形状如何で金型からグロメット本体への過荷重を避けることができない場合もある。このため、この場合には、ベース部材とグロメット本体をそれぞれに別の部品として用意し、これらを組み付けることによって、グロメット本体を成形する際の金型からの荷重を軽減させればよい。但し、このグロメットにおいては、ベース部材とグロメット本体との間でその相互間を組付け完了位置に保つ必要がある。
【0005】
そこで、本発明は、ベース部材とグロメット本体を組付け完了位置に保ち得るグロメットを提供することを、その目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、硬質の合成樹脂材料から成り、一方の空間から他方の空間へと挿通対象物の貫通孔を通して渡す導電性の配索材を内方で挿通させる筒状のベース部材と、前記ベース部材に同軸上で組み付けて、前記挿通対象物の前記貫通孔の周縁部への取付完了位置で前記一方の空間に配置される環状のグロメット本体と、を備え、前記ベース部材は、前記取付完了位置で前記一方の空間に配置され、環状の前記周縁部に対して外周縁部を同軸上で隙間を空けて対向配置させる環状のフランジと、前記フランジから同軸上で前記他方の空間に向けて突出させ且つ前記取付完了位置で前記貫通孔に挿通させる筒状体と、を有し、前記グロメット本体は、前記ベース部材よりも軟質の弾性変形可能な合成樹脂材料から成り、前記ベース部材との組付け完了位置で前記フランジの前記外周縁部に対して同軸上で密着させ且つ前記取付完了位置で前記周縁部に対して同軸上で密着させる環状の止水部材であり、前記フランジに向けて突出させた軸状の保持軸を複数有し、前記フランジは、前記グロメット本体を密着させる第1環状壁面側とその裏側の第2環状壁面側とを連通させ且つ前記組付け完了位置で前記保持軸を挿通させる貫通孔状の保持孔を前記保持軸毎に有し、前記保持軸は、前記第1環状壁面側から前記第2環状壁面側へと先端から前記保持孔に挿通させ且つ前記組付け完了位置で前記保持孔の内周壁に外周面を密着させる軸本体と、前記軸本体の前記外周面から同心上で膨出させた環状の被係止部と、を有し、前記保持孔は、前記軸本体を密着させる孔本体と、前記孔本体における前記第2環状壁面側の環状の周縁が面取りされ、かつ、前記組付け完了位置で前記被係止部を嵌め込んで係止する環状の係止部と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係るグロメットは、ベース部材の保持孔にグロメット本体の保持軸を挿通させ、かつ、その保持孔の係止部に保持軸の被係止部を係止させることによって、保持軸が保持孔から抜け出ることを抑止し、ベース部材とグロメット本体を互いの組付け完了位置に保たせることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施形態のグロメットを示す斜視図である。
図2は、挿通対象物に取り付ける前の実施形態のグロメットを別角度から見た斜視図である。
図3は、実施形態のグロメットを管状体側から見た平面図である。
図4は、実施形態のグロメットを筒状体側から見た平面図である。
図5は、図3のX-X線断面図である。
図6は、ベース部材とグロメット本体との間の保持機構について説明する断面図であり、その組付け後を表している。
図7は、ベース部材とグロメット本体との間の保持機構について説明する断面図であり、その組付け前を表している。
図8は、実施形態のグロメットを示す分解斜視図である。
図9は、実施形態のグロメットを別角度から見た分解斜視図である。
図10は、実施形態のグロメットを組付け後の2つのベース部材とグロメット本体に分けて示す分解斜視図である。
図11は、ベース部材と防水部材の分解斜視図である。
図12は、保持軸を示す斜視図である。
図13は、保持孔を示す斜視図である。
図14は、保持軸の破断面について説明する断面図である。
図15は、グロメット本体の成形型の一部を示す部分断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本発明に係るグロメットの実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0010】
[実施形態]
本発明に係るグロメットの実施形態の1つを図1から図15に基づいて説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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