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公開番号2025091111
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-18
出願番号2023206160
出願日2023-12-06
発明の名称ワイヤハーネス
出願人矢崎総業株式会社
代理人弁理士法人虎ノ門知的財産事務所
主分類H02G 3/04 20060101AFI20250611BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】コルゲートチューブに対するプロテクタおよびハーフパイプ部材の組付性を向上することができるワイヤハーネスを提供することを目的とする。
【解決手段】ワイヤハーネスWHは、コルゲートチューブ10と、コルゲートチューブ10が軸線方向Xに沿って挿通される挿通空間部25が設けられたプロテクタ20と、コルゲートチューブ10の外周面10aに沿って円弧状に延び当該コルゲートチューブ10を保持すると共に、軸線方向Xの端部30aがプロテクタ20に保持されるハーフパイプ部材30と、を備え、プロテクタ20は、挿通空間部25と面する内周面20aと、内周面20aに設けられコルゲートチューブ10の外周面10aに形成された環状凹部11と係合するリブ26と、内周面20aに設けられ端部30aとの当接によってハーフパイプ部材30の軸線方向Xへの移動を規制する突出部27と、を有する。
【選択図】図2

特許請求の範囲【請求項１】
可撓性を有し内部に軸線方向に沿って配索材が挿通されるコルゲートチューブと、
前記コルゲートチューブが前記軸線方向に沿って挿通される挿通空間部が設けられたプロテクタと、
前記コルゲートチューブの外周面に沿って円弧状に延び当該コルゲートチューブを保持すると共に、前記軸線方向の端部が前記プロテクタに保持されるハーフパイプ部材と、を備え、
前記プロテクタは、前記挿通空間部と面する内周面と、前記内周面に設けられ前記コルゲートチューブの前記外周面に形成された環状凹部と係合するリブと、前記内周面に設けられ前記端部との当接によって前記ハーフパイプ部材の前記軸線方向への移動を規制する突出部と、を有する、
ワイヤハーネス。
続きを表示（約 530 文字）【請求項２】
前記プロテクタは、前記コルゲートチューブの前記軸線方向の両端部に一対で設けられ、
前記一対のプロテクタのうち一方の前記突出部と他方の前記突出部との間に収まるように前記ハーフパイプ部材が配置される、
請求項１に記載のワイヤハーネス。
【請求項３】
前記プロテクタは、半円状のロアカバーと、前記ロアカバーに対して組み付けられる半円状のアッパカバーと、を含んで構成され、
前記突出部は、前記ロアカバーと前記アッパカバーとに渡って環状に設けられ、
前記ロアカバーと前記アッパカバーとが円筒状に組み付けられた状態において、前記突出部の内周面における第１直径は、前記コルゲートチューブの前記外周面における第２直径と同等となるように形成される、
請求項１または２に記載のワイヤハーネス。
【請求項４】
前記リブは、前記プロテクタの前記内周面の一部を構成する前記アッパカバーの内面に設けられ、
前記ハーフパイプ部材は、前記プロテクタの前記内周面の一部を構成する前記ロアカバーの内面と、前記突出部の前記内周面との間の段差部分に収容される、
請求項３に記載のワイヤハーネス。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、ワイヤハーネスに関する。
続きを表示（約 2,000 文字）【背景技術】
【０００２】
従来のワイヤハーネスに関する技術として、例えば、特許文献１には、可撓性を有し内部に軸線方向に沿って配索材が挿通されるコルゲートチューブと、コルゲートチューブが軸線方向に沿って挿通される挿通空間部が設けられたプロテクタと、を備えたワイヤハーネスが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０２３－５５１１８号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
ところで、この種のワイヤハーネスでは、例えば、上述した特許文献１に記載のコルゲートチューブとプロテクタとに加えて、コルゲートチューブを保持する円弧状のハーフパイプ部材が用いられる場合があり、この場合、コルゲートチューブに対するプロテクタおよびハーフパイプ部材の組付性向上の点で更なる改善の余地があった。
【０００５】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、コルゲートチューブに対するプロテクタおよびハーフパイプ部材の組付性を向上することができるワイヤハーネスを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
上記目的を達成するために、本発明に係るワイヤハーネスは、可撓性を有し内部に軸線方向に沿って配索材が挿通されるコルゲートチューブと、前記コルゲートチューブが前記軸線方向に沿って挿通される挿通空間部が設けられたプロテクタと、前記コルゲートチューブの外周面に沿って円弧状に延び当該コルゲートチューブを保持すると共に、前記軸線方向の端部が前記プロテクタに保持されるハーフパイプ部材と、を備え、前記プロテクタは、前記挿通空間部と面する内周面と、前記内周面に設けられ前記コルゲートチューブの前記外周面に形成された環状凹部と係合するリブと、前記内周面に設けられ前記端部との当接によって前記ハーフパイプ部材の前記軸線方向への移動を規制する突出部と、を有する。
【発明の効果】
【０００７】
本発明に係るワイヤハーネスでは、プロテクタは、挿通空間部と面する内周面と、内周面に設けられコルゲートチューブの環状凹部と係合するリブと、内周面に設けられ端部との当接によってハーフパイプ部材の軸線方向への移動を規制する突出部と、を有する。この構成により、ワイヤハーネスは、例えば、リブと環状凹部との係合によってプロテクタのコルゲートチューブに対する軸線方向への移動を規制することができると共に、突出部と端部との当接によってハーフパイプ部材のプロテクタに対する軸線方向への移動を規制することができる。この結果、ワイヤハーネスは、コルゲートチューブに対するプロテクタおよびハーフパイプ部材の組付性を向上することができる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
図１は、実施形態に係るワイヤハーネスの例示的な平面図である。
図２は、実施形態に係るワイヤハーネスのプロテクタの近傍の例示的な平面図であって、アッパカバーが開位置にある状態の図である。
図３は、実施形態に係るワイヤハーネスのプロテクタの近傍の例示的な平面図であって、アッパカバーが閉位置にある状態の図である。
図４は、実施形態に係るワイヤハーネスのプロテクタの例示的な斜視図である。
図５は、実施形態に係るワイヤハーネスのプロテクタの近傍の例示的な断面図である。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
以下、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、下記実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。なお、本明細書では、序数は、部品や、部材、部位、位置、方向等を区別するためだけに用いられており、順番や優先度を示すものではない。
【００１０】
［実施形態］
図１は、実施形態に係るワイヤハーネスＷＨの平面図である。図１に示される本実施形態のワイヤハーネスＷＨは、自動車等の車両に適用され、当該車両に搭載される各装置間を接続し電源供給や信号通信に用いられるものである。本実施形態のワイヤハーネスＷＨは、例えば、導電性を有する複数の配索材Ｗと、複数の配索材Ｗが内部に挿通される外装材としてのコルゲートチューブ１０と、コルゲートチューブ１０が内部に挿通され当該コルゲートチューブ１０の配索経路を規制する一対のプロテクタ２０と、コルゲートチューブ１０を保持するハーフパイプ部材３０と、を備える。なお、ワイヤハーネスＷＨは、この他、さらに、グロメットや、固定具、コネクタ等を含んで構成されてもよい。
（【００１１】以降は省略されています）

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