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公開番号2024143310
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-11
出願番号2023055917
出願日2023-03-30
発明の名称電気接続箱
出願人矢崎総業株式会社
代理人弁理士法人栄光事務所
主分類H02G 3/16 20060101AFI20241003BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】電気接続箱の薄型化と、バスバの適正な係止と、を両立可能な電気接続箱を提供すること。
【解決手段】電気接続箱1は、端子付き電線4の端子31が導通接続されることになるバスバ3と、バスバ3を収容するケース2と、を備える。ケース2は、収容溝14へのバスバ3の収容方向に延びてバスバ3との係合部21aを一端に有する第1部分21と、収容方向に交差する方向に延びて収容溝14の溝壁12に設けられた連結部17に繋がる第2部分22と、を有する片持ち梁状の形状を有するバスバ係止片16を有する。バスバ係止片16は、収容溝14に収容されたバスバ3が収容方向へ移動することを係合部21aによって規制する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
端子付き電線の端子が導通接続されることになるバスバと、前記バスバを収容するケースと、を備える電気接続箱であって、
前記ケースは、
前記バスバが収容される収容溝と、
前記収容溝への前記バスバの収容方向に延びて前記バスバとの係合部を一端に有する第1部分と、前記収容方向に交差する方向に延びて前記収容溝の溝壁に設けられた連結部に繋がる第2部分と、を有する片持ち梁状のバスバ係止片と、を有し、
前記バスバ係止片は、
前記収容溝に収容された前記バスバが前記収容方向に移動することを前記係合部によって規制する、
電気接続箱。
続きを表示(約 660 文字)【請求項2】
請求項1に記載の電気接続箱において、
前記バスバ係止片は、
前記第1部分の他端に前記第2部分が繋がるとともに前記第1部分と前記第2部分とが繋がる箇所において湾曲した形状を有し、且つ、前記第2部分と前記連結部とが繋がる箇所において前記連結部に近づくにつれて前記第2部分の幅が広がる形状を有する、
電気接続箱。
【請求項3】
請求項1に記載の電気接続箱において、
前記ケースの前記連結部は、
前記収容溝の前記溝壁から前記バスバに向けて突出して前記バスバに当接可能な突出部を有し、前記収容溝に収容された前記バスバが前記突出部の突出方向に移動することを前記突出部によって規制する、
電気接続箱。
【請求項4】
請求項3に記載の電気接続箱において、
前記ケースの前記溝壁は、
前記バスバとの間に前記突出部を挟んだ位置に配置されて前記突出方向において前記突出部を支持する支持部を、有する、
電気接続箱。
【請求項5】
請求項1に記載の電気接続箱において、
前記ケースは、
前記端子付き電線の電線が配索されることになる複数の配索溝を有し、且つ、複数の前記連結部を有し、
少なくとも一つの前記連結部は、
当該連結部に隣接する前記溝壁よりも前記収容方向における高さが高く、且つ、一の前記配索溝と他の前記配索溝とに挟まれる箇所に配置される、
電気接続箱。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、端子付き電線の端子が導通接続されることになるバスバと、バスバを収容するケースと、を備える電気接続箱に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、車両等に搭載される電気接続箱が提案されている。例えば、従来の電気接続箱の一つは、全体として箱状の形状を有しており、外部電源等から延びる端子付き電線の端子をボルト及びナットで締結して導通接続させるバスバと、バスバを収容するケースと、を備えている(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-047797号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上述した種類の電気接続箱では、ケースにバスバを収容してからバスバに端子付き電線の端子を締結するまでの間に、ケースからバスバが意図せず分離しないように、ケースに設けた弾性係止片(例えば、仮係止用のロックアーム)で、バスバを仮係止する場合がある。この種のロックアームは、一般に、ケースへのバスバの収容方向(通常、ケースの厚さ方向)に延びる片持ち梁状の形状を有しており、バスバの収容途中ではバスバに押圧されてバスバから離れる向きに弾性変形し、バスバの収容が完了すると元の形状に復帰してバスバに係合するようになっている。
【0005】
ここで、電気接続箱の低背化への要求からケースの厚さを薄くすると、通常、ロックアームの長さも短くなる。ロックアームの長さが短くなると、ロックアームが撓みにくくなることで、バスバを収容するときに要する押し込み力(いわゆる、挿入力)が大きくなる。更に、応力集中の度合いが増すことで、ロックアームが弾性復帰しない状態になること(永久変形)が生じる可能性が高くなる。バスバの挿入力が大きいと、バスバを収容する作業の作業性が損なわれることになるし、ロックアームに永久変形が生じると、本来の係止性能が損なわれることになる。このように、ロックアームでバスバを仮係止するにあたり、電気接続箱の低背化とバスバの適正な係止とは、一般に両立が困難である。
【0006】
本発明の目的の一つは、電気接続箱の低背化とバスバの適正な係止とを両立可能な電気接続箱の提供である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前述した目的を達成するために、本発明に係る電気接続箱は、以下を特徴としている。
【0008】
端子付き電線の端子が導通接続されることになるバスバと、前記バスバを収容するケースと、を備える電気接続箱であって、
前記ケースは、
前記バスバが収容される収容溝と、
前記収容溝への前記バスバの収容方向に延びて前記バスバとの係合部を一端に有する第1部分と、前記収容方向に交差する方向に延びて前記収容溝の溝壁に設けられた連結部に繋がる第2部分と、を有する片持ち梁状のバスバ係止片と、を有し、
前記バスバ係止片は、
前記収容溝に収容された前記バスバが前記収容方向に移動することを前記係合部によって規制する、
電気接続箱であること。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ケースに設けられるバスバ係止片が、従来のような単なる片持ち梁状の形状は有しておらず、バスバの収容方向に延びる第1部分と、収容方向に交差する方向に延びてバスバ収容溝の溝壁に設けられた連結部に繋がる第2部分と、を有する片持ち梁状の形状を有する。これにより、電気接続箱の低背化に伴って収容方向(例えば、ケースの厚さ方向)における第1部分の長さを十分に長くできない場合であっても、収容方向に交差する方向(例えば、ケースの幅方向や奥行き方向)における第2部分の長さを長くすることで、バスバ係止片の全体的な長さを十分に長くすることができる。よって、電気接続箱を低背化する場合であっても、ケースへのバスバの挿入力が過度に大きくならないし、バスバ係止片が弾性復帰しない状態になることを抑制することもできる。したがって、本構成の電気接続箱は、電気接続箱の低背化とバスバの適正な係止とを両立可能である。
【0010】
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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