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公開番号2025091015
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-18
出願番号2023205961
出願日2023-12-06
発明の名称導電体一体樹脂部品及びその製造方法
出願人矢崎総業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B29C 64/336 20170101AFI20250611BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約【課題】配索材及び樹脂部品を同一工程で製造し、製造の効率化を図った導電体一体樹脂部品及びその製造方法を提供する。
【解決手段】導電体一体樹脂部品1は、導電性の配索材3と、配索材3を保持する樹脂部品5と、を備え、配索材3及び樹脂部品5は、複数の層が積層されることによって形成され、配索材3は銅合金及び導電性樹脂の少なくとも一方からなる。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
導電性の配索材と、
前記配索材を保持する樹脂部品と、
を備え、
前記配索材及び前記樹脂部品は、複数の層が積層されることによって形成され、
前記配索材は銅合金及び導電性樹脂の少なくとも一方からなる、導電体一体樹脂部品。
続きを表示(約 500 文字)【請求項2】
前記銅合金は3Dプリンタ用銅合金であり、前記導電性樹脂は3Dプリンタ用導電性樹脂であり、かつ、前記樹脂部品は3Dプリンタ用樹脂からなる、請求項1に記載の導電体一体樹脂部品。
【請求項3】
前記導電性樹脂は、金属及びカーボンの少なくとも一方を含有する、請求項1又は2に記載の導電体一体樹脂部品。
【請求項4】
請求項2に記載の導電体一体樹脂部品の製造方法であって、
前記配索材を構成する3Dプリンタ用銅合金及び3Dプリンタ用導電性樹脂の少なくとも一方と、前記樹脂部品を構成する3Dプリンタ用樹脂とを、3Dプリンタから出力するための設計データを作成する設計データ作成工程と、
前記設計データ作成工程で作成した設計データに基づき、前記配索材を構成する3Dプリンタ用銅合金及び3Dプリンタ用導電性樹脂の少なくとも一方と、前記樹脂部品を構成する3Dプリンタ用樹脂とを、3Dプリンタヘッドから吐出することにより、前記複数の層を積層して前記配索材及び前記樹脂部品を形成する3Dプリンタ出力工程と、
を有する、導電体一体樹脂部品の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、導電体一体樹脂部品及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来、自動車用部品の中で、導電体を有した樹脂成型部品は主に2種類の方法で製造される。1つの方法としては、導電体である複数の電線を束ねて、外的損傷から保護する保護材等を付けたワイヤーハーネスを用意して、樹脂成型品と合体させる方法である。
【0003】
もう1つの方法としては、銅の平板を回路パターンに打ち抜き加工して、その周りに樹脂を成形する方法であり、モールドバスバーと呼ばれている。特許文献1には、モールド型内に、通電板であるバスバーを保持し、バスバー同士の間に絶縁体となる樹脂成形部を形成する、モールドバスバーの製造方法について開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2014-135168号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1のような導電体一体樹脂部品の製造方法では、配索材の製造、樹脂部品の製造並びに配索材及び樹脂部品の一体化のそれぞれについて製造設備が必要となる。そのため、製品設計には多大な時間及び費用が必要となり、製造工程が複雑で非効率であった。
【0006】
本発明は、このような従来技術が有する課題に鑑みてなされたものである。本発明の目的は、配索材及び樹脂部品を同一工程で製造し、製造の効率化を図った導電体一体樹脂部品及びその製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の態様に係る導電体一体樹脂部品は、導電性の配索材と、配索材を保持する樹脂部品と、を備え、配索材及び樹脂部品は、複数の層が積層されることによって形成され、配索材は銅合金及び導電性樹脂の少なくとも一方からなる。
【0008】
本発明の態様に係る導電体一体樹脂部品の製造方法は、配索材を構成する3Dプリンタ用銅合金及び3Dプリンタ用導電性樹脂の少なくとも一方と、樹脂部品を構成する3Dプリンタ用樹脂とを、3Dプリンタから出力するための設計データを作成する設計データ作成工程と、設計データ作成工程で作成した設計データに基づき、配索材を構成する3Dプリンタ用銅合金及び3Dプリンタ用導電性樹脂の少なくとも一方と、樹脂部品を構成する3Dプリンタ用樹脂とを、3Dプリンタヘッドから吐出することにより、複数の層を積層して配索材及び樹脂部品を形成する3Dプリンタ出力工程と、を有する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、配索材及び樹脂部品を同一工程で製造し、製造の効率化を図った導電体一体樹脂部品及びその製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本実施形態に係る導電体一体樹脂部品の製造方法であり、設計データ作成工程を示す概略図である。
本実施形態に係る導電体一体樹脂部品の製造方法であり、3Dプリンタ出力工程を示す概略図である。
本実施形態に係る導電体一体樹脂部品の完成した状態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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