TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024129532
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-27
出願番号2023038812
出願日2023-03-13
発明の名称電磁波遮蔽用組成物、その製造方法、および電磁波遮蔽用塗膜
出願人ナガセケムテックス株式会社
代理人弁理士法人WisePlus
主分類C08L 101/06 20060101AFI20240919BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】電磁波遮蔽特性と耐久性に優れ、平滑な電磁波遮蔽用塗膜を形成できる電磁波遮蔽用組成物を提供する。
【解決手段】カーボン材料および高分子スルホン酸を含む、電磁波遮蔽用組成物。
【選択図】なし


特許請求の範囲【請求項1】
カーボン材料および高分子スルホン酸を含む、電磁波遮蔽用組成物。
続きを表示(約 920 文字)【請求項2】
膜厚3.0~8.5μmで製膜した塗膜において、18~110GHzの周波数帯における電磁波遮蔽特性が25dB以上である、請求項1に記載の電磁波遮蔽用組成物。
【請求項3】
カーボン材料の固形分100重量部に対し、高分子スルホン酸の固形分が50~8,000重量部であり、全固形分率が10重量%以下である、請求項1または2に記載の電磁波遮蔽用組成物。
【請求項4】
前記高分子スルホン酸が、パーフルオロスルホン酸ポリマーである、請求項1または2に記載の電磁波遮蔽用組成物。
【請求項5】
前記高分子スルホン酸が、重量平均分子量1,000~2,000,000のポリスチレンスルホン酸である、請求項1または2に記載の電磁波遮蔽用組成物。
【請求項6】
前記カーボン材料が、グラフェン、フラーレンおよびカーボンナノチューブからなる群から選択される少なくとも1つである、請求項1または2に記載の電磁波遮蔽用組成物。
【請求項7】
分散質の平均粒子径が200~50,000nmである、請求項1または2に記載の電磁波遮蔽用組成物。
【請求項8】
さらにバインダーを含む、請求項1または2に記載の電磁波遮蔽用組成物。
【請求項9】
カーボン材料と高分子スルホン酸との混合物を1時間以内で攪拌する前分散工程、および、
前分散工程で得られた混合物を振動ミル、遊星ミル、ボールミル、ビーズミル、サンドミル、ジェットミル、ロールミル、ホモジナイザー、超音波ホモジナイザー、および高圧ホモジナイザーからなる群から選択される装置で分散する本分散工程を含む、
電磁波遮蔽用組成物の製造方法。
【請求項10】
カーボン材料を含む電磁波遮蔽用塗膜であって、
膜厚3.0~8.5μmで製膜したときに、
18~110GHzの周波数帯における電磁波遮蔽特性が25dB以上であり、かつ、
ISO25178に準拠した突出山部高さSpkが0.40μm以下である、
電磁波遮蔽用塗膜。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電磁波遮蔽用組成物、その製造方法、および電磁波遮蔽用塗膜に関する。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
通信、医療から、家庭での調理に至るまで、種々の周波数帯域の電磁波が幅広く活用されている。その一方で、意図しない電磁波は、電子機器の誤作動や情報漏洩の原因となるため、外部からの電磁波の影響や、不要な電磁波の放出を低減するために、電子機器には電磁波遮蔽構造が設けられている。近年、高速・大容量通信を実現するために、GHz周波数帯域の電磁波を利用する通信技術開発が加速しており、特に、第5世代移動通信システム(5G)や自動車センサーでは、ミリ波以上の高周波数帯域での電磁波が多用されるようになり、高周波数帯域を広範囲に遮蔽する電磁波遮蔽構造が求められている。
【0003】
従来の電磁波遮蔽構造としては銅などの導電性金属を含む成型体やシートが用いられているが、カーボンナノチューブなどのカーボン材料を電磁波遮蔽に用いることも検討されている。カーボン材料は導電性と耐久性に優れるが、アスペクト比が大きく、配位不飽和な構造を有しているため分子間相互作用が強く凝集しやすい。カーボン材料が凝集した状態では製膜時の均一性が低く、本来の電磁波遮蔽特性を発揮できない。
【0004】
特許文献1~2は、カーボン材料を分散剤により分散させたうえで基材上に塗布し、電磁波遮蔽用塗膜を形成することを記載しているが、これらは上記の課題の解決には十分ではなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2018-203969号公報
国際公開2021/199477
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、電磁波遮蔽特性と耐久性に優れ、平滑な電磁波遮蔽用塗膜を形成できる電磁波遮蔽用組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、カーボン材料および高分子スルホン酸を含む電磁波遮蔽用組成物が、電磁波遮蔽特性と耐久性に優れ、平滑な電磁波遮蔽用塗膜を形成できることを見出し、本発明を完成した。
【0008】
すなわち、本発明は、カーボン材料および高分子スルホン酸を含む、電磁波遮蔽用組成物に関する。
【0009】
電磁波遮蔽用組成物は、膜厚3.0~8.5μmで製膜した塗膜において、18~110GHzの周波数帯における電磁波遮蔽特性が25dB以上であることが好ましい。
【0010】
電磁波遮蔽用組成物において、カーボン材料の固形分100重量部に対し、高分子スルホン酸の固形分が50~8,000重量部であり、全固形分率が10重量%以下であることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

東レ株式会社
フィルム
19日前
日精株式会社
プリプレグ
1か月前
東ソー株式会社
ゴム組成物
29日前
東ソー株式会社
ゴム組成物
2か月前
東レ株式会社
フィルムロール
22日前
東レ株式会社
多孔質フィルム
1か月前
東ソー株式会社
エチレン系重合体
11日前
東ソー株式会社
ゴム支承用加硫ゴム
1か月前
東レ株式会社
ポリエステルフィルム
19日前
東ソー株式会社
エチレン系重合用触媒
1か月前
東レ株式会社
ポリオレフィン微多孔膜
1か月前
株式会社スリーボンド
導電性樹脂組成物
28日前
松本油脂製薬株式会社
粒子及びその用途
1か月前
株式会社大阪ソーダ
熱伝導用素材組成物
21日前
三洋化成工業株式会社
ブロックポリマー
1か月前
JNC株式会社
白色熱硬化性樹脂組成物
12日前
DIC株式会社
イミド樹脂
1か月前
東ソー株式会社
ポリエチレン系樹脂組成物
1か月前
三菱ケミカル株式会社
ポリウレタン
1か月前
株式会社カネカ
液状ポリオレフィン組成物
11日前
東ソー株式会社
樹脂粘土及びその製造方法
2か月前
四国化成工業株式会社
難燃剤及びその用途
1か月前
ダイキン工業株式会社
複合材料
2か月前
愛媛県
リサイクル炭素繊維の回収方法
11日前
豊田合成株式会社
使用済樹脂の再生方法
11日前
株式会社カネカ
グラフト共重合体
2か月前
トヨタ自動車株式会社
ホイールキャップ
29日前
東ソー株式会社
クロロプレンラテックス組成物
1か月前
信越ポリマー株式会社
アロイ樹脂
1か月前
東レ株式会社
二軸配向ポリプロピレンフィルム
2か月前
東ソー株式会社
塩素化ポリマー及びその製造法
4日前
三井化学ファイン株式会社
発泡通気シート
1か月前
東レ株式会社
ポリオレフィンフィルムの製造方法
1か月前
帝人株式会社
熱可塑性樹脂および光学部材
1か月前
東ソー株式会社
廃プラスチックのリサイクル方法
1か月前
横浜ゴム株式会社
ゴム組成物
2か月前
続きを見る