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公開番号2024129173
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-27
出願番号2023038196
出願日2023-03-13
発明の名称基板処理装置
出願人キオクシア株式会社
代理人弁理士法人サクラ国際特許事務所
主分類H01L 21/306 20060101AFI20240919BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】半導体基板等の基板の処理液による処理を均等化することを可能にした基板処理装置を提供する。
【解決手段】実施形態の基板処理装置1は、処理液で処理される複数の基板Wが、それらの基板面を略水平方向に向けて第1方向に配列された状態で配置され、処理液による複数の基板Wの処理が行われる第1領域A1と、第1領域A1の近傍に設けられた第2領域A2と、第1領域A1と第2領域A2との間に処理液が移動可能なように設けられた第3領域A3とを備える処理槽10と、処理槽10の第2領域A2内の処理液内に位置するように配置され、処理液に流れが生じるように移動する移動体20と、移動体20を移動させる移動機構30とを具備する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
処理液で処理される複数の基板が、それらの基板面を略水平方向に向けて第1方向に配列された状態で配置され、前記処理液による前記複数の基板の処理が行われる第1領域と、前記第1領域の近傍に設けられた第2領域と、前記第1領域と前記第2領域との間に前記処理液が移動可能なように設けられた第3領域とを備える処理槽と、
前記処理槽の前記第2領域内の前記処理液内に位置するように配置され、前記処理液に流れが生じるように移動する移動体と、
前記移動体を移動させる移動機構と
を具備する基板処理装置。
続きを表示(約 630 文字)【請求項2】
前記第2領域は、前記第1領域と前記第1方向に沿って、又は前記第1方向と水平方向に交差する第2方向に沿って隣接するように設けられており、
前記第1領域と前記第2領域との間には、前記処理槽の底面との間に前記第3領域が位置するように仕切り板が設けられており、
前記移動体は、前記第1方向に沿って配置されており、
前記移動機構は、前記移動体を前記第1方向と垂直方向に交差する第3方向に沿って移動させる、請求項1に記載の基板処理装置。
【請求項3】
前記第2領域は、前記第3領域を間に挟んで、前記第1方向と水平方向に交差する第2方向に沿って前記第1領域と並んで設けられており、
前記移動体は、前記第1方向に沿って配置されており、
前記移動機構は、前記移動体を前記第2方向に沿って移動させる、請求項1に記載の基板処理装置。
【請求項4】
前記第2領域は、前記第3領域を間に挟んで、前記第1方向と垂直方向に交差する第3方向に沿って前記第1領域と並んで設けられており、
前記移動体は、前記第1方向に沿って配置されており、
前記移動機構は、前記移動体を前記第3方向に沿って移動させる、請求項1に記載の基板処理装置。
【請求項5】
前記移動体は、前記処理液内に配置される板状体を備える、請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の基板処理装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、基板処理装置に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
半導体装置の製造工程においては、半導体基板上に形成された各種の膜をエッチングする工程が実施されている。例えば、メモリセルを三次元に積み上げた三次元積層型不揮発性メモリデバイスでは、メモリホールの周囲に絶縁膜と導電膜とを積層した積層体を形成するにあたって、ケイ素酸化物膜とケイ素窒化物膜とを交互に積層した積層体に対し、ケイ素窒化物膜を選択的にエッチングする工程が実施される。エッチング工程では、例えばエッチング液を収容した処理槽に複数の半導体基板を浸漬することによりエッチング工程を実施する基板処理装置が用いられる。このような基板処理装置においては、処理槽内に配置された半導体基板全体に対して、エッチング液等の処理液の流れを均等化し、半導体基板の処理液による処理を均等化することが求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-197814号公報
米国特許第10978316号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の解決しようとする課題は、半導体基板等の基板の処理液による処理を均等化することを可能にした基板処理装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施形態の基板処理装置は、処理液で処理される複数の基板が、それらの基板面を略水平方向に向けて第1方向に配列された状態で配置され、前記処理液による前記複数の基板の処理が行われる第1領域と、前記第1領域の近傍に設けられた第2領域と、前記第1領域と前記第2領域との間に前記処理液が移動可能なように設けられた第3領域とを備える処理槽と、前記処理槽の前記第2領域内の前記処理液内に位置するように配置され、前記処理液に流れが生じるように移動する移動体と、前記移動体を移動させる移動機構とを具備する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
第1の実施形態の基板処理装置を一部断面で示す正面図である。
図1に示す基板処理装置における第1の処理液の流れを示す図である。
図1に示す基板処理装置における第2の処理液の流れを示す図である。
図1に示す基板処理装置における処理液の流れの数値解析結果を示す図である。
図1に示す基板処理装置における処理液の流速分布を示す図である。
図1に示す基板処理装置における反応生成物としてのシリカの濃度分布を示す図である。
比較例の基板処理装置における処理液の流れの数値解析結果を示す図である。
比較例の基板処理装置における処理液の流速分布を示す図である。
比較例の基板処理装置における反応生成物としてのシリカの濃度分布を示す図である。
図1に示す基板処理装置における基板の配置を90度回転させたときの反応生成物としてのシリカの濃度分布を示す図である。
第2の実施形態の基板処理装置を一部断面で示す正面図である。
図11に示す基板処理装置における処理液の流れの数値解析結果を示す図である。
図11に示す基板処理装置における処理液の流速分布を示す図である。
図11に示す基板処理装置における反応生成物としてのシリカの濃度分布を示す図である。
第3の実施形態の基板処理装置を一部断面で示す正面図である。
図15に示す基板処理装置における処理液の流れの数値解析結果を示す図である。
図15に示す基板処理装置における処理液の流速分布を示す図である。
図15に示す基板処理装置における反応生成物としてのシリカの濃度分布を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、実施形態の基板処理装置について、図面を参照して説明する。なお、各実施形態において、実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、その説明を一部省略する場合がある。図面は模式的なものであり、厚さと平面寸法との関係、各部の厚さの比率等は現実のものとは異なる場合がある。
【0008】
(第1の実施形態)
図1は第1の実施形態の基板処理装置を一部断面で示す正面図である。図1に示す基板処理装置1は、複数の基板Wを一括して処理液で処理するバッチ式処理装置であって、処理液を貯留する処理槽10と、処理槽10に貯留された処理液内に位置するように配置され、処理液に流れが生じるように移動する移動体20と、移動体20を移動させる移動機構30とを具備している。各部の具体的な構成を以下に詳述する。
【0009】
処理槽10は、処理液を貯留すると共に、処理液で処理される複数の基板Wを所定の方向に配列された状態で収容する。処理槽10は、複数の基板Wが収容される第1領域A1と、第1領域A1の近傍に設けられた第2領域A2と、第1領域A1と第2領域A2との間に処理液が移動可能なように設けられた第3領域A3とを備えている。第1領域A1と第2領域A2との間には仕切り板21が設けられており、仕切り板21はそれと処理槽10の底面との間に第3領域A3が存在するように設けられている。
【0010】
複数の基板Wは、それらの基板面(基板Wにおいてデバイスが形成される処理面もしくはその裏側の面)を略水平方向に向けて、例えば第1方向(図中、矢印D1で示す。)に配列された状態で収容される。処理液は基板Wの処理に応じて選択される。基板Wとして適用した半導体基板のエッチング処理を行う場合には、エッチング液が用いられる。エッチング液としては、各種公知のエッチング液が処理槽10内に貯留される。例えば、半導体基板上に設けられたケイ素窒化物膜をエッチングする場合、150℃前後に加熱されたリン酸水溶液が用いられる。
(【0011】以降は省略されています)

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