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公開番号
2024128955
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-24
出願番号
2024033311
出願日
2024-03-05
発明の名称
加工機、アタッチメント、及び先端工具取付構造
出願人
株式会社マキタ
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
B25F
5/00 20060101AFI20240913BHJP(手工具;可搬型動力工具;手工具用の柄;作業場設備;マニプレータ)
要約
【課題】先端工具の取付に係る作業性が向上した加工機、アタッチメント、先端工具取付構造を提供する。
【解決手段】加工機としてのホイールサンダ1は、スピンドル30と一体であり、研磨ホイール32が取り付けられる軸部115と、軸部115の先端部に回転可能に設けられた挟持部材106と、を備えている。軸部115は、長手方向に延びており径方向外方に突出している突条120を有している。挟持部材106は、径方向外方に突出している突起142を有しており、回転により、突起142が突条120と長手方向で重なる状態である着脱状態と、突起142が突条120と長手方向で重ならない状態である固定状態とで切り替わり、着脱状態で仮固定可能である。挟持部材106における仮固定は、研磨ホイール32の長手方向での反先端側への移動により、自動的に解除される。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
加工機の出力軸と一体であり、先端工具が取り付けられる軸部と、
前記軸部の先端部に回転可能に設けられた挟持部材と、
を備えており、
前記軸部は、長手方向に延びており径方向外方に突出している突条を有しており、
前記挟持部材は、前記径方向外方に突出している突起を有しており、前記回転により、前記突起が前記突条と前記長手方向で重なる状態である着脱状態と、前記突起が前記突条と前記長手方向で重ならない状態である固定状態とで切り替わり、前記着脱状態で仮固定可能であり、
前記挟持部材における前記仮固定は、前記先端工具の前記長手方向での反先端側への移動により、自動的に解除される
ことを特徴とする加工機の先端工具取付構造。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
前記軸部及び前記挟持部材の一方に凸部が設けられていると共に、他方に第1溝部が設けられており、
前記挟持部材は、前記凸部が前記第1溝部に入ることで前記着脱状態に仮固定される
ことを特徴とする請求項1に記載の加工機の先端工具取付構造。
【請求項3】
前記第1溝部と共に第2溝部が設けられており、
前記挟持部材が前記固定状態であると、前記凸部が前記第2溝部に入る
ことを特徴とする請求項2に記載の加工機の先端工具取付構造。
【請求項4】
前記軸部は、軸体と、スリーブと、を有しており、
前記スリーブは、前記凸部を有しており、前記軸体に対して前記長手方向で移動可能であると共に、コンプレッションスプリングによって、前記軸体に対して先端側へ付勢され、
前記挟持部材は、前記第1溝部及び前記第2溝部を有しており、トーションスプリングによって、前記軸体に対して前記着脱状態から前記固定状態となる回転方向へ付勢され、
前記着脱状態の前記挟持部材は、前記スリーブが前記軸体に対して反先端側へ移動して前記凸部が前記第1溝部から外れることにより、前記固定状態へ向けて回転する
ことを特徴とする請求項3に記載の加工機の先端工具取付構造。
【請求項5】
前記軸体と前記スリーブとの間に、リングが設けられており、
前記リングは、前記軸体の外面と前記スリーブの内面とに接触している
ことを特徴とする請求項4に記載の加工機の先端工具取付構造。
【請求項6】
前記軸部は、前記凸部を有しており、
前記挟持部材は、前記第1溝部及び前記第2溝部を有しており、前記軸部に対して反先端側に付勢されると共に、前記軸部に対して前記着脱状態から前記固定状態となる回転方向へ付勢され、
前記着脱状態の前記挟持部材は、前記軸部に対して先端側へ移動して前記凸部が前記第1溝部から外れることにより、前記固定状態へ向けて回転する
ことを特徴とする請求項3に記載の加工機の先端工具取付構造。
【請求項7】
前記第2溝部は、前記第1溝部側に配置された傾斜面部を有している
ことを特徴とする請求項3から請求項6の何れかに記載の加工機の先端工具取付構造。
【請求項8】
前記突条は、複数設けられており、
前記突起は、複数設けられている
ことを特徴とする請求項1から請求項7の何れかに記載の加工機の先端工具取付構造。
【請求項9】
請求項1から請求項8の何れかに記載の加工機の先端工具取付構造を有している
ことを特徴とする加工機のアタッチメント。
【請求項10】
請求項1から請求項8の何れかに記載の加工機の先端工具取付構造を有している
ことを特徴とする加工機。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ホイールサンダ等の加工機、加工機のアタッチメント、及び加工機の先端工具取付構造に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
欧州特許出願公開第2548697号明細書(特許文献1)に示されるように、軸部110にホイール状のツール104を取り付けるホイールサンダが知られている。
このホイールサンダでは、軸部110が突条135を有している。又、ツール104の孔112が凹み136を有している。
ツール104の軸部110への取付時、凹み136に突条135が入る。又、軸部110の先端部に、挟持部材124が取り付けられる。このとき、ユーザは、挟持部材124を、軸部110の長軸122の周りでねじ込む。取付が完了すると、挟持部材124の突起132の回転方向での位置が、突条135と合致する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
欧州特許出願公開第2548697号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述のツール104の取付では、ユーザは、ツール104を回転しないように押さえながら、挟持部材124をねじる必要がある。よって、ツール104即ち先端工具の取付に係る作業性に、向上の余地がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本明細書は、加工機の先端工具取付構造を開示する。この加工機の先端工具取付構造は、スピンドルと一体であり、研磨ホイールが取り付けられる軸部を備えていても良い。加工機の先端工具取付構造は、軸部の先端部に回転可能に設けられた挟持部材を備えていても良い。軸部は、長手方向に延びており径方向外方に突出している突条を有していても良い。挟持部材は、径方向外方に突出している突起142を有していても良い。挟持部材は、回転により、突起142が突条120と長手方向で重なる状態である着脱状態と、突起142が突条120と長手方向で重ならない状態である固定状態とで切り替わっても良い。挟持部材は、着脱状態で仮固定可能であっても良い。挟持部材における仮固定は、研磨ホイール32の長手方向での反先端側への移動により、自動的に解除されても良い。
【発明の効果】
【0006】
本開示の加工機、アタッチメント、先端工具取付構造によれば、先端工具の取付に係る作業性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本開示の実施例の形態に係るホイールサンダの後側の斜視図である。
図1の前側の拡大斜視図である。
図1の左側面図である。
図2の中央縦断面図である。
図4のA-A線断面図である。
図1のホイールサンダにおける研磨ホイール及びその周辺の分解斜視図である。
図7Aは、図6における軸部及びその周辺の着脱状態での後面図であり、図7Bは、図7Aの状態から研磨ホイールを右方に押した場合の後面図であり、図7Cは、図7Bの状態から固定状態となった場合の後面図である。
図8Aは、図7Aの左側面図であり、図8Bは、図7Cの左側面図である。
図3の前部拡大図である。
図4のB-B線断面図である。
図11Aは、図10のアーム孔部及びその周辺の拡大図であり、図11Bは、ガイド部の収納開始時におけるアーム孔部及びその周辺の拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本開示の一実施形態において、軸部及び挟持部材の一方に凸部が設けられていると共に、他方に第1溝部が設けられていても良い。挟持部材は、凸部が第1溝部に入ることで着脱状態に仮固定されても良い。この場合、仮固定がよりシンプルに構成される。
本開示の一実施形態において、第1溝部と共に第2溝部が設けられていても良い。挟持部材が固定状態であると、凸部が第2溝部に入っても良い。この場合、仮固定に加えて先端工具の固定がより安定する。
本開示の一実施形態において、軸部は、軸体と、スリーブと、を有していても良い。スリーブは、凸部を有していても良い。スリーブは、軸体に対して長手方向で移動可能であっても良い。スリーブは、コンプレッションスプリングによって、軸体に対して先端側へ付勢されても良い。挟持部材は、第1溝部及び第2溝部を有していても良い。挟持部材は、トーションスプリングによって、軸体に対して着脱状態から固定状態となる回転方向へ付勢されても良い。着脱状態の挟持部材は、スリーブが軸体に対して反先端側へ移動して凸部が第1溝部から外れることにより、固定状態へ向けて回転しても良い。この場合、自動的に固定状態となり固定状態と着脱状態とでより安定する先端工具取付構造が、よりシンプルに構成される。
本開示の一実施形態において、軸体とスリーブとの間に、リングが設けられていても良い。リングは、軸体の外面とスリーブの内面とに接触していても良い。この場合、粉塵の侵入がより抑制される。
【0009】
本開示の一実施形態において、軸部は、凸部を有していても良い。挟持部材は、第1溝部及び第2溝部を有していても良い。挟持部材は、軸部に対して反先端側に付勢されても良い。挟持部材は、軸部に対して着脱状態から固定状態となる回転方向へ付勢されても良い。着脱状態の挟持部材は、軸部に対して先端側へ移動して凸部が第1溝部から外れることにより、固定状態へ向けて回転しても良い。この場合、自動的に固定状態となり固定状態と着脱状態とでより安定する先端工具取付構造が、よりシンプルに構成される。
本開示の一実施形態において、第2溝部は、第1溝部側に配置された傾斜面部を有していても良い。この場合、着脱状態から固定状態への回転がより円滑になる。
本開示の一実施形態において、突条は、複数設けられていても良い。突起は、複数設けられていても良い。この場合、先端工具の固定が、より安定する。
【0010】
又、本明細書は、加工機のアタッチメントを開示する。このアタッチメントは、上述の加工機の先端工具取付構造を有していても良い。
更に、本明細書は、加工機を開示する。この加工機は、上述の加工機の先端工具取付構造を有していても良い。
【実施例】
(【0011】以降は省略されています)
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