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公開番号
2024159478
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-08
出願番号
2024010148
出願日
2024-01-26
発明の名称
電動作業機
出願人
株式会社マキタ
代理人
名古屋国際弁理士法人
主分類
B25F
5/00 20060101AFI20241031BHJP(手工具;可搬型動力工具;手工具用の柄;作業場設備;マニプレータ)
要約
【課題】モータを適切に保護可能な電動作業機を提供する。
【解決手段】電動作業機は、モータと、電流取得部と、速度取得部と、第1制御部と、を備える。第1制御部は、電流取得部により検出又は推定された線電流の値が、電流閾値よりも大きい場合に、第1カウンタを増加させる。第1制御部は、速度取得部により検出又は推定された回転速度が速度閾値よりも大きい場合に、第1カウンタを減少させる。第1制御部は、第1カウンタが第1閾値を超えた場合に、モータを停止させる。
【選択図】図11
特許請求の範囲
【請求項1】
電源から電力を受けて駆動するように構成されたモータと、
前記電源から前記モータへ供給される電源電流の値を検出又は推定するように構成された電流取得部と、
前記モータの回転速度を検出又は推定するように構成された速度取得部と、
前記モータの駆動を制御するように構成された第1制御部であって、
前記第1制御部は、
前記電流取得部により検出又は推定された前記電源電流の値に基づいて算出された前記モータを流れる線電流の値が、電流閾値よりも大きい場合に、第1カウンタを増加させ、
前記速度取得部により検出又は推定された前記回転速度が速度閾値よりも大きい場合に、前記第1カウンタを減少させ、
前記第1カウンタが第1閾値を超えた場合に、前記モータを停止させるように構成されている、第1制御部と、を備える、
電動作業機。
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
前記第1制御部は、前記速度取得部により検出又は推定された前記回転速度に応じて、前記第1カウンタの減少率を変化させるように構成されている、
請求項1に記載の電動作業機。
【請求項3】
前記第1制御部は、前記速度取得部により検出又は推定された前記回転速度の増加に応じて、前記減少率を大きくするように構成されている、
請求項2に記載の電動作業機。
【請求項4】
前記電源は、前記電動作業機に接続されたバッテリパックを含み、
前記回転速度と前記第1カウンタの減少率との対応を示す複数の対応データであって、互いに異なる前記対応を示す複数の対応データを記憶している記憶部を更に備え、
前記第1制御部は、
前記バッテリパックに含まれるバッテリの種類に応じて、前記記憶部に記憶されている前記複数の対応データのうちの1つの対応データを選択し、
選択された前記1つの対応データに基づいて、前記第1カウンタを減少させるように構成されている、
請求項1~3のいずれか1項に記載の電動作業機。
【請求項5】
前記バッテリの種類は、前記バッテリの内部抵抗値に対応する、
請求項4に記載の電動作業機。
【請求項6】
前記バッテリパックは、第2カウンタと、前記バッテリからの充放電電流に基づいて前記第2カウンタを増加又は減少させ、前記第2カウンタが第2閾値を超えた場合に、前記バッテリからの放電を停止させるように構成された第2制御部と、を備え、
前記バッテリパックの種類は、前記第2閾値に対応する、
請求項4に記載の電動作業機。
【請求項7】
前記第1制御部は、保護を実行した回数の増加に応じて、前記第1カウンタの減少率を小さくするように構成されており、
前記保護を実行することは、前記第1カウンタが前記第1閾値を超えた場合に、前記モータを停止させることに相当する、
請求項1~6のいずれか1項に記載の電動作業機。
【請求項8】
前記第1制御部は、
前記モータの回転中に、前記第1カウンタの減少を開始してからの経過時間が第1時間に到達した場合に、前記第1カウンタを減少させることを停止するように構成されている、
請求項1~7のいずれか1項に記載の電動作業機。
【請求項9】
前記第1制御部は、
前記モータの停止中に、(i)前記第1カウンタを減少させ、且つ、(ii)前記第1カウンタの減少を開始してからの経過時間が第2時間に到達した場合に、前記第1カウンタを減少させることを停止する、ように構成されている、
請求項1~8のいずれか1項に記載の電動作業機。
【請求項10】
前記第1制御部から指令された電圧指令値に基づいて、前記電源の出力を前記モータへ入力するように構成された駆動回路を更に備え、
前記第1制御部は、前記電源が出力される電源電圧の値及び/又は前記電圧指令値に基づいて、前記速度閾値を算出するように構成されている、
請求項1~9のいずれか1項に記載の電動作業機。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、電動作業機のモータを保護する技術に関する。
続きを表示(約 3,200 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載の装置は、電動工具がバッテリの電力で駆動しているときに、バッテリから流れる電流を測定する。上記装置は、測定された電流が所定の上限値よりも大きい場合にはカウンタを増加させ、測定された電流が所定の上限値よりも小さい場合にはカウンタを減少させる。そして、上記装置は、カウンタが所定値を超えた場合に、電動工具のスイッチをオフにし、バッテリを保護する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
米国特許出願公開第2014/0232352号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
バッテリの電力で電動工具を駆動する場合、バッテリだけでなく、電動工具のモータも焼損しないように保護する必要がある。しかしながら、モータは回転することにより冷却される。そのため、バッテリから流れる電流のみに基づいた上記装置のカウンタは、モータの実温度と乖離する可能性がある。すなわち、上記装置のカウンタを用いても、モータを適切に保護できない可能性がある。
【0005】
本開示の1つの局面は、モータを適切に保護可能な電動作業機を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の1つの局面の電動作業機は、電源から電力を受けて駆動するように構成されたモータと、電源からモータへ供給される電源電流の値を検出又は推定するように構成された電流取得部と、モータの回転速度を検出又は推定するように構成された速度取得部と、モータの駆動を制御するように構成された第1制御部と、を備える。第1制御部は、電流取得部により検出又は推定された電源電流の値に基づいて算出されたモータを流れる線電流の値が、電流閾値よりも大きい場合に、第1カウンタを増加させる。第1制御部は、速度取得部により検出又は推定された回転速度が速度閾値よりも大きい場合に、第1カウンタを減少させる。第1カウンタが第1閾値を超えた場合に、モータを停止させる。
【0007】
モータに電流が流れていない場合でも、モータが惰性で回転し、モータが冷却されることがある。そのため、線電流の値のみからは、モータ温度の低下量、ひいては、モータ温度を精度よく推定できない。本開示の1つの局面の電動作業機では、第1カウンタは、線電流の値に基づいて増やされ、モータの回転速度に基づいて減らされる。したがって、上記電動作業機では、第1カウンタは、モータの実温度に高い精度で対応する。ひいては、上記電動作業機では、モータを適切に保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
第1実施形態に係る電動作業機の外観を示す図である。
第1実施形態に係る電動作業機の電気的構成を示す図である。
第1実施形態に係る電動作業機のマイコンが実行するメイン処理を示すフローチャートである。
第1実施形態に係る電動作業機のマイコンが実行するスイッチ操作検出処理を示すフローチャートである。
第1実施形態に係る電動作業機のマイコンが実行するAD変換処理を示すフローチャートである。
第1実施形態に係る電動作業機のマイコンが実行するバッテリ通信処理を示すフローチャートである。
第1実施形態に係る電動作業機のマイコンが実行するエラー検出処理を示すフローチャートである。
第1実施形態に係る電動作業機のマイコンが実行するモータ制御処理を示すフローチャートである。
第1実施形態に係る電動作業機のマイコンが実行する過負荷保護検出処理を示すフローチャートである。
第1実施形態に係る電動作業機のマイコンが実行する過負荷カウンタの加算処理を示すフローチャートである。
第1実施形態に係る電動作業機のマイコンが実行する過負荷カウンタの減算処理を示すフローチャートである。
第1実施形態に係る電動作業機が有する過負荷カウンタの加算値のテーブルを示す図である。
第1実施形態に係る電動作業機が有する第1カウンタ閾値のテーブルを示す図である。
第1実施形態に係る電動作業機が有するモータ回転中における過負荷カウンタの減算値のテーブルを示す図である。
第1実施形態に係る電動作業機が有するモータ停止中における過負荷カウンタの減算値のテーブルを示す図である。
減算時間の上限が設定されていない場合における、第1実施形態に係る電動作業機のモータの実温度及び過負荷カウンタの時間変化を示すタイムチャートである。
減算時間の上限が設定されている場合における、第1実施形態に係る電動作業機のモータの実温度及び過負荷カウンタの時間変化を示す第1のタイムチャートである。
減算時間の上限が設定されている場合における、第1実施形態に係る電動作業機のモータの実温度及び過負荷カウンタの時間変化を示す第2のタイムチャートである。
第1実施形態に係る電動作業機の各種パラメータの時間変化を示す第1のタイムチャートである。
第1実施形態に係る電動作業機の各種パラメータの時間変化を示す第2のタイムチャートである。
第1実施形態に係る電動作業機の各種パラメータの時間変化を示す第3のタイムチャートである。
第2実施形態に係る電動作業機の電気的構成を示す図である。
第2実施形態に係る電動作業機のマイコンが実行する過負荷カウンタの減算処理を示すフローチャートである。
第2実施形態に係る電動作業機のマイコンが実行する速度閾値算出処理を示すフローチャートである。
第2実施形態に係る電動作業機のマイコンが実行する減算値の補正処理を示すフローチャートである。
第2実施形態に係る電動作業機の各種パラメータの時間変化を示す第1のタームチャートである。
他の実施形態に係る電動作業機の電気的構成を示す図である。
別の他の実施形態に係る電動作業機の電気的構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(実施形態の総括)
ある実施形態では、以下の特徴1~7のうちの少なくとも一つを備えている電動作業機を提供してもよい。
・特徴1:電源から電力を受けて駆動するように構成されたモータ。
・特徴2:電源からモータへ供給される電源電流の値を検出又は推定するように構成された電流取得部。
・特徴3:モータの回転速度を検出又は推定するように構成された速度取得部。
・特徴4:モータの駆動を制御するように構成された第1制御部。
・特徴5:第1制御部は、電流取得部により検出又は推定された前記前記電源電流の値に基づいて算出された前記モータを流れる線電流の値が、電流閾値よりも大きい場合に、第1カウンタを増加させる。
・特徴6:第1制御部は、速度取得部により検出又は推定された回転速度が速度閾値よりも大きい場合に、第1カウンタを減少させる。
・特徴7:第1制御部は、第1カウンタが第1閾値を超えた場合に、モータを停止させる。
【0010】
少なくとも特徴1~7を備えている電動作業機では、第1カウンタは、線電流の値に基づいて増やされ、モータの回転速度に基づいて減らされる。したがって、上記電動作業機では、第1カウンタは、モータの実温度に高い精度で対応する。ひいては、上記電動作業機では、モータを適切に保護することができる。
(【0011】以降は省略されています)
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