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公開番号2024157171
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-07
出願番号2023071345
出願日2023-04-25
発明の名称金工用定置式切断機
出願人株式会社マキタ
代理人弁理士法人岡田国際特許事務所
主分類B23D 47/04 20060101AFI20241030BHJP(工作機械;他に分類されない金属加工)
要約【課題】テーブル面の外方へ張り出した被切断材を安定した姿勢で支持できる定置式切断機が必要とされている。
【解決手段】切断機1は、図1に示すようにテーブル面2aを備えたベース2を有する。切断機1は、ベース2に対して上下に揺動可能に設けられる切断機本体を有する。切断機1は、テーブル面2a上において水平方向に回転可能に設けられかつテーブル面2aに対して起立するフェンス5を有する。切断機1は、フェンス5の前面5aに向けて押し付けてフェンス5と協働して被切断材Wを挟むためにベース2に対して前後方向に移動可能に設けられるバイスプレート7cを有する。切断機1は、鉛直方向に延出する回転支軸31を中心に回転可能にベース2に直接的に連結される可動載置部30を有する。テーブル面2aに対して外方へ張り出す可動載置部30の上に被切断材が載置される。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項1】
金工用定置式切断機であって、
テーブル面を備えたベースと、
前記ベースに対して上下に揺動可能に設けられる切断機本体と、
前記テーブル面上において水平方向に回転可能に設けられかつ前記テーブル面に対して起立するフェンスと、
前記フェンスの前面に向けて押し付けて前記フェンスと協働して被切断材を挟むために前記ベースに対して前後方向に移動可能に設けられるバイス部材と、
鉛直方向に延出する回転支軸を中心に回転可能に前記ベースに直接的または間接的に連結される可動載置部を有し、前記テーブル面に対して外方へ張り出す前記可動載置部の上に被切断材が載置される金工用定置式切断機。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
請求項1に記載の金工用定置式切断機であって、
前記切断機本体に装着される円盤状の回転刃具に対して直交する0°位置に前記前面が位置するように前記フェンスを回転した際、前記フェンスの前記前面より前方に前記可動載置部の前記回転支軸が位置する金工用定置式切断機。
【請求項3】
請求項2に記載の金工用定置式切断機であって、
前記可動載置部は、前記回転支軸から前記テーブル面の側縁に沿って前記フェンスよりも後方へ延出する収納位置に回転可能である金工用定置式切断機。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか1つに記載の金工用定置式切断機であって、
前記回転支軸は、前記テーブル面の前側領域と同じ前後位置または前記前側領域よりも前方に配置され、
前記可動載置部は、前記テーブル面の側縁に沿って前記回転支軸から後方へ延出する収納位置へ回転可能である金工用定置式切断機。
【請求項5】
請求項2または3に記載の金工用定置式切断機であって、
前記前面が前記0°位置に対して45°に傾斜するように前記フェンスを45°位置へ回転した際、前記可動載置部の少なくとも一部が前記前面を含むフェンス仮想平面よりも前方に位置するように前記可動載置部が前方位置に回転可能である金工用定置式切断機。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか1つに記載の金工用定置式切断機であって、
前記フェンスの回転全領域において前記前面を含むフェンス仮想平面よりも前記可動載置部の少なくとも一部が前方に位置するように前記可動載置部が回転可能である金工用定置式切断機。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか1つに記載の金工用定置式切断機であって、
前記可動載置部は、長尺状であって、
前記可動載置部の第1端部に前記回転支軸が設けられ、
前記可動載置部の第2端部に設置面に当接する脚部が設けられる金工用定置式切断機。
【請求項8】
請求項7に記載の金工用定置式切断機であって、
前記脚部は、ねじの締め込み量によって前記可動載置部の高さを調整可能な高さ調整機構を有する金工用定置式切断機。
【請求項9】
請求項1~8のいずれか1つに記載の金工用定置式切断機であって、
前記ベースは、収納位置へ回転させた前記可動載置部と係合可能に上下方向に凸形状または凹形状の収納保持部を有する金工用定置式切断機。
【請求項10】
請求項1~9のいずれか1つに記載の金工用定置式切断機であって、
前記回転支軸は、前後方向に移動可能に前記ベースに連結される金工用定置式切断機。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば金属材料等の被切断材の切断加工に用いられる金工用定置式切断機に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来、特許文献1に記載されるように金属製のパイプ、H字鋼等の被切断材を切断する電動工具として、金工用定置式切断機が提供されている。金工用定置式切断機は、被切断材を載置するテーブル面を備えたベースを有する。金工用定置式切断機は、ベースの上方に設けられかつ被切断材を切断する回転刃具を回転可能に支持する切断機本体を有する。回転刃具は、例えば円盤状の切断砥石やチップソー(英語名:tipped saw blade)と称される略円盤形の丸鋸刃である。
【0003】
テーブル面上には、被切断材を当接可能に起立したフェンスと、被切断材をフェンスに向けて押し付けてフェンスと協働して被切断材を挟むバイス部材が設けられる。フェンスは、上下方向に延出する回転支軸回りに回転可能である。フェンスを回転刃具との直交面に対して傾斜させることで、回転刃具をフェンスに当接される被切断材に対して斜めに切り込ませることができる。この状態で被切断材を切断することを、斜め切り(英語名:miter cut)と呼んでいる。
【0004】
例えば長尺の被切断材を切断する場合がある。特許文献1に記載されるように従来の定置式切断機には、テーブル面の外方へ張り出した被切断材を支持する構造が設けられていなかった。そのためテーブル面の外方に張り出した被切断材の下に端材を敷く等の対応が必要だった。また、斜め切りを行う場合には被切断材がテーブル面の手前側へ張り出す。そのためテーブル面の外方、特にテーブル面の手前側へ張り出す被切断材を安定した姿勢で支持できることが望まれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2002-307232号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
したがってテーブル面の外方へ張り出した被切断材を安定した姿勢で支持できる定置式切断機が必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の1つの特徴によると金工用定置式切断機は、テーブル面を備えたベースを有する。金工用定置式切断機は、ベースに対して上下に揺動可能に設けられる切断機本体を有する。金工用定置式切断機は、テーブル面上において水平方向に回転可能に設けられかつテーブル面に対して起立するフェンスを有する。金工用定置式切断機は、フェンスの前面に向けて押し付けてフェンスと協働して被切断材を挟むためにベースに対して前後方向に移動可能に設けられるバイス部材を有する。金工用定置式切断機は、鉛直方向に延出する回転支軸を中心に回転可能にベースに直接的または間接的に連結される可動載置部を有する。テーブル面に対して外方へ張り出す可動載置部の上に被切断材が載置される。
【0008】
したがって可動載置部は、テーブル面に対して外方へ張り出す姿勢に移動させることで、テーブル面の外方へ張り出した被切断材を支持できる。しかも、例えばフェンスを回転させて斜め切りをする場合でも、使用者の手前側へ張り出す被切断材を載置できる好適な位置に可動載置部を移動させることができる。かくして可動載置部は、テーブル面の外方へ張り出した被切断材を安定した姿勢で支持できる
【図面の簡単な説明】
【0009】
本開示の第1実施例に係る定置式切断機を前側から見た斜視図である。
定置式切断機を後側から見た斜視図である。
定置式切断機の左側面図である。
ベースを上側から見た斜視図である。
可動載置部を下側から見た斜視図である。
図1中のVI-VI線断面矢視図である。
フェンスが0°位置の際のベースと可動載置部の上面図である。
フェンスが45°位置の際のベースと可動載置部の上面図である。
本開示の第2実施例に係る定置式切断機を前側から見た斜視図である。
ベースを上側から見た斜視図である。
可動載置部を下側から見た斜視図である。
図9中のXII-XII線断面矢視図である。
フェンスが0°位置の際のベースと可動載置部の上面図である。
フェンスが45°位置の際のベースと可動載置部の上面図である。
フェンスが30°位置の際のベースと可動載置部の上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本開示の他の特徴によると、切断機本体に装着される円盤状の回転刃具に対して直交する0°位置に前面が位置するようにフェンスを回転した際、フェンスの前面より前方に可動載置部の回転支軸が位置する。したがって可動載置部を、0°位置のフェンスよりも前方かつテーブル面の側方に延出する姿勢へと移動させることができる。そのためフェンスの前方に位置する被切断材を安定した姿勢で支持できる。
(【0011】以降は省略されています)

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