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公開番号2024128682
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-24
出願番号2023037806
出願日2023-03-10
発明の名称ブロックイソシアネート組成物及びその製造方法、塗料用硬化剤、塗料組成物、並びに、塗膜
出願人東ソー株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C08G 18/80 20060101AFI20240913BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】経時的な粘度変化及び着色を起こし難いブロックイソシアネート組成物を提供すること。
【解決手段】ブロックイソシアネート組成物の製造方法であって、ポリイソシアネートとオキシム系ブロック剤とを混合して反応させる工程を含み、ポリイソシアネートの混合量に対するオキシム系ブロック剤の混合量の比が、当量比で、0.91~0.99である、ブロックイソシアネート組成物の製造方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ブロックイソシアネート組成物の製造方法であって、
ポリイソシアネートとオキシム系ブロック剤とを混合して反応させる工程を含み、
前記ポリイソシアネートの混合量に対する前記オキシム系ブロック剤の混合量の比が、当量比で、0.91~0.99である、ブロックイソシアネート組成物の製造方法。
続きを表示(約 850 文字)【請求項2】
前記ポリイソシアネートの混合量に対する前記オキシム系ブロック剤の混合量の比が、当量比で、0.95~0.99である、請求項1に記載のブロックイソシアネート組成物の製造方法。
【請求項3】
前記ポリイソシアネートが、炭素数4~6の脂肪族ポリイソシアネート又はその誘導体を含む、請求項1に記載のブロックイソシアネート組成物の製造方法。
【請求項4】
ポリイソシアネートとブロック剤との反応生成物又はその誘導体であるブロックイソシアネートを含み、
前記ポリイソシアネートに含まれるイソシアネート基の総量に対する、前記ブロックイソシアネートに含まれるオキシム系ブロック剤で封鎖されたイソシアネート基の総量の比が、モル比で、0.91~0.99である、ブロックイソシアネート組成物。
【請求項5】
前記ポリイソシアネートに含まれるイソシアネート基の総量に対する、前記ブロックイソシアネートに含まれるオキシム系ブロック剤で封鎖されたイソシアネート基の総量の比が、モル比で、0.95~0.99である、請求項4に記載のブロックイソシアネート組成物。
【請求項6】
前記ポリイソシアネートが、炭素数4~6の脂肪族ポリイソシアネート又はその誘導体を含む、請求項4に記載のブロックイソシアネート組成物。
【請求項7】
前記ブロックイソシアネートが、遊離イソシアネート基を有する、請求項4に記載のブロックイソシアネート組成物。
【請求項8】
請求項4~7のいずれか一項に記載のブロックイソシアネート組成物からなる、塗料用硬化剤。
【請求項9】
主剤成分と、硬化剤成分とを含む塗料組成物であって、
前記硬化剤成分が、請求項4~7のいずれか一項に記載のブロックイソシアネート組成物を含む、塗料組成物。
【請求項10】
請求項9に記載の塗料組成物から形成される、塗膜。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ブロックイソシアネート組成物及びその製造方法、塗料用硬化剤、塗料組成物、並びに、塗膜に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来、塗料等に使用される組成物の成分として、ポリイソシアネートが知られている。例えば、ポリオールとポリイソシアネートとを組み合わせたポリウレタン樹脂塗料は、非常に優れた耐摩耗性、耐薬品性、耐汚染性を有することが知られている。
【0003】
ポリイソシアネートを硬化剤とする塗料は、一般的には二液型の組成物であり、主剤成分(例えばポリオール)とポリイソシアネートとを別々に貯蔵し塗装時に混合して使用される。しかしながら、一旦混合した塗料は短時間で硬化してしまうため、可使時間が短く、塗装時の作業性の点に課題があった。また、ポリイソシアネートと水とが容易に反応するため、上記塗料を電着塗料のような水性塗料に使用することは不可能であった。
【0004】
これら課題への対処法として、ポリイソシアネートをブロック剤と反応させて不活性化する方法が知られている。この方法で得られるブロックイソシアネートは、常温では主剤成分(ポリオール等)と反応しないが、加熱されることでブロック剤が解離してイソシアネート基を再生し、主剤成分と反応して架橋を形成するものである。このため、上記方法によれば、可使時間が制限されることがなく、予め主剤成分と硬化剤成分とを混合して塗料化しておくことが可能となり、ポリイソシアネートの水性塗料への適用も可能となる。
【0005】
ポリイソシアネートのブロック剤としては、例えば、ラクタム系ブロック剤、オキシム系ブロック剤、フェノール系ブロック剤等が知られている(特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開平2-620号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
塗膜の用途によっては塗料組成物及びその材料であるブロックイソシアネート組成物に高い透明性及び粘度安定性を求められることがあるが、本発明者らの検討の結果、ブロック剤としてオキシム系ブロック剤を使用する場合にブロックイソシアネート組成物が経時的に着色や粘度変化を起こすことが判明した。
【0008】
本発明の一側面は、経時的な着色及び粘度変化を起こし難いブロックイソシアネート組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
従来、ブロックイソシアネートを合成する際には、ブロックイソシアネート中に遊離イソシアネート基が存在するとブロック化の効果が低減することから、遊離イソシアネート基が残らないようにポリイソシアネートと同当量又は過剰当量のブロック剤を使用していた。驚くべきことに、本発明者らは、上記従来の技術常識に反して、ポリイソシアネートに対するブロック剤の使用量を同当量よりもさらに少なくすることで、ブロック化の効果を十分に担保しつつ、上記経時的な着色の発生を抑制できることを見出し、本発明を完成させた。
【0010】
本発明は、少なくとも下記[1]~[10]を提供する。
(【0011】以降は省略されています)

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