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公開番号
2024160389
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-13
出願番号
2024143248,2023200654
出願日
2024-08-23,2023-02-14
発明の名称
ポリカーボネートジオール、ウレタン樹脂およびコーティング剤
出願人
東ソー株式会社
代理人
弁理士法人セントクレスト国際特許事務所
主分類
C08G
64/02 20060101AFI20241106BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】25℃での成型加工性と粘度安定性とを両立するポリカーボネートジオールを提供すること。
【解決手段】カーボネート構造の繰り返し単位(A)を含有し、末端水酸基を含むポリカーボネートジオールであって、前記繰り返し単位(A)の90~100モル%が3-メチルペンタン-1,5-ジイル基含有カーボネート構造の繰り返し単位(B)及び/又は1,6-ヘキサンジイル基含有カーボネート構造の繰り返し単位(C)であり、前記ポリカーボネートジオールが下記式(D)で表されるポリカーボネートジオール(D)を含み、前記ポリカーボネートジオールの水酸基価から算出した数平均分子量が300~2800g/molであるポリカーボネートジオール。
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【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
下記式(A)で表わされる繰り返し単位(A)を含有し、末端水酸基を含むポリカーボネートジオールであって、
前記繰り返し単位(A)の90~100モル%が下記式(B)で表わされる繰り返し単位(B)及び/又は下記式(C)で表わされる繰り返し単位(C)であり、
前記ポリカーボネートジオールが下記式(D)で表されるポリカーボネートジオール(D)を含み、
前記ポリカーボネートジオールの水酸基価から算出した数平均分子量が300~2800g/molであり、
前記ポリカーボネートジオールについて測定したLCスペクトルにおいて、前記ポリカーボネートジオールの水酸基価から算出した数平均分子量に最も近い分子量のピークに対応する前記ポリカーボネートジオール(D)の繰り返し単位の数をX
0
としたとき、前記繰り返し単位の数がX
0
であるピークの面積値に対して、ピークの面積値比が0.90~1.10であるピークが、前記繰り返し単位の数がX
0
であるピークを含めて2~7個連続している、ポリカーボネートジオール。
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2024160389000014.jpg
16
90
(式(A)中、Rは、炭素数2~15の2価の脂肪族又は脂環族炭化水素を表す。)
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91
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90
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25
89
(式(D)中、
R
1
は、*-(CH
2
)
6
-*、又は、*-CH
2
CH
2
CH(CH
3
)CH
2
CH
2
-*を表し、
前記式中の両端の*は、R
1
の両端にそれぞれ結合した2つの酸素原子との結合部位を示し、
qは1以上の整数を示し、複数存在するR
1
は互いに同一でも異なっていてもよい。)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、ポリカーボネートジオール、ウレタン樹脂およびコーティング剤に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
ポリカーボネートポリオールは、ポリイソシアネート化合物と反応させて、ウレタン樹脂(ポリウレタン樹脂とも呼ばれる)を製造する原料として有用であり、接着剤、塗料等の原料として有用である。
ポリカーボネートポリオールの1種であるポリカーボネートジオールとしては、一般的には、ジオール成分として1,6-ヘキサンジオールを単独で用いたポリカーボネートジオールが使われている。しかしながら、このようなポリカーボネートジオールは、結晶性であるため常温で固体であり、取扱いが困難であるという問題がある。
【0003】
これらの問題を解決するため、2種類以上のジオールを用いてポリカーボネートジオールを製造することが提案されている。例えば、特開2002-275234号公報(特許文献1)には、ジオール成分として1,6-ヘキサンジオールと3-メチル-1,5-ペンタンジオールとを用い、触媒としてテトラブチルチタネートを用いて合成したポリカーボネートジオールが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2002-275234号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、ポリカーボネートジオールは流動を伴う製造設備で使用される場合、成型加工性と粘度安定性とを両立することが困難であるという問題があった。そして、上記特許文献1に記載のポリカーボネートジオールによっても、成型加工性と粘度安定性とを両立することには、なお改善の余地を有している。
そこで、本開示の一態様は、25℃での成型加工性と粘度安定性とを両立するポリカーボネートジオールを提供することを目的とする。また、本開示の他の態様は、該ポリカーボネートジオールから得られるウレタン樹脂およびコーティング剤を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示は以下の態様を提供する。
【0007】
[1]下記式(A)で表わされる繰り返し単位(A)を含有し、末端水酸基を含むポリカーボネートジオールであって、
前記繰り返し単位(A)の90~100モル%が下記式(B)で表わされる繰り返し単位(B)及び/又は下記式(C)で表わされる繰り返し単位(C)であり、
前記ポリカーボネートジオールが下記式(D)で表されるポリカーボネートジオール(D)を含み、
前記ポリカーボネートジオールの水酸基価から算出した数平均分子量が300~2800g/molであり、
前記ポリカーボネートジオールについて測定したLCスペクトルにおいて、前記ポリカーボネートジオールの水酸基価から算出した数平均分子量に最も近い分子量のピークに対応する前記ポリカーボネートジオール(D)の繰り返し単位の数をX
0
としたとき、前記繰り返し単位の数がX
0
であるピークの面積値に対して、ピークの面積値比が0.90~1.10であるピークが、前記繰り返し単位の数がX
0
であるピークを含めて2~7個連続している、ポリカーボネートジオール。
【0008】
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90
【0009】
(式(A)中、Rは、炭素数2~15の2価の脂肪族又は脂環族炭化水素を表す。)
【0010】
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16
91
(【0011】以降は省略されています)
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