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公開番号2024127467
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-20
出願番号2023036636
出願日2023-03-09
発明の名称テープ貼付装置
出願人東レエンジニアリング株式会社
代理人
主分類B29C 70/38 20060101AFI20240912BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約【課題】コンタミを生じさせること無くテープの垂れ下がりを防いでテープをワークへ貼り付けることができるテープ貼付装置を提供する。
【解決手段】被貼付面5aに貼り付けるためのテープAを搬送するテープ搬送部9と、テープ搬送部9から搬送されるテープAを押圧しながら被貼付面5aに貼り付ける貼付ヘッド10と、テープ搬送部9から貼付ヘッド10へ搬送されるテープAの上面を保持する上面保持部20と、を備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
被貼付面に貼り付けるためのテープを搬送するテープ搬送部と、
前記テープ搬送部から搬送されるテープを押圧しながら前記被貼付面に貼り付ける貼付ヘッドと、
前記テープ搬送部から前記貼付ヘッドへ搬送されるテープの上面を保持する上面保持部と、
を備えることを特徴とする、テープ貼付装置。
続きを表示(約 420 文字)【請求項2】
前記上面保持部は、静電吸着によりテープの上面を保持することを特徴とする、請求項1に記載のテープ貼付装置。
【請求項3】
前記上面保持部は、吸引によりテープの上面を保持することを特徴とする、請求項1に記載のテープ貼付装置。
【請求項4】
前記上面保持部は、ベルヌーイチャックであることを特徴とする、請求項1に記載のテープ貼付装置。
【請求項5】
前記上面保持部は、テープの搬送方向に沿って移動することを特徴とする、請求項1に記載のテープ貼付装置。
【請求項6】
前記テープ搬送部と前記貼付ヘッドの間に位置し、テープの下面に処理剤を付与する処理剤付与部をさらに有することを特徴とする、請求項1に記載のテープ貼付装置。
【請求項7】
前記上面保持部は、テープをはさんで前記処理剤付与部と対向することを特徴とする、請求項6に記載のテープ貼付装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、繊維束を含むテープを被貼付面に貼り付けることによって繊維強化プラスチック(FRP)成形品などを製造するテープ貼付装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
炭素繊維などの繊維束をワークの被貼付面に貼り付けてゆくことで、所望の形状をした繊維強化プラスチック(FRP:Fiber Reinforced Plastics)成形品が製造できることが知られている。
【0003】
FRP成形品の製法には、ATL(Auto Tape Layup)法、AFP(Auto Fiber Placement)法など種々の称呼があるが、これらの製法は厳密に区別されているものではない。本明細書においては、繊維束を押圧しながら被貼付面に貼り付けていく製法を総称してATL法と記し、その装置を繊維束貼付装置と記すこととする。
【0004】
特許文献1には、ATL法を実施する施工法が開示されている。この施工法では、図7に示すように一般的にプリプレグテープ、UDテープと呼ばれる、繊維束にあらかじめ樹脂を含浸させてテープ状に成形したもの(テープA)をATLヘッド90のフィーダー91から貼付ヘッド92へ搬送し、加熱および加圧しながらワーク95の被貼付面95aへ貼り付けるテープ貼付装置が開示されている。また、フィーダー91と貼付ヘッド92の間には、接着剤塗布手段93と加熱手段94を有しており、フィーダー91から送り出されたテープAは接着剤塗布手段93によって被貼付面95aへの貼付面(下面)に熱硬化性の接着剤Sが塗布され、また、加熱手段94によって接着剤Sが加熱されて接着剤Sの硬化反応が開始した状態で、貼付ヘッド92によって被貼付面95aに貼り付けられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2022-151326号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
一方、フィーダー91から送り出されたテープAの先端部が貼付ヘッド102に到達する前にテープAの自重によりテープAが垂れ下がり、貼付ヘッド102と被貼付面105aとの間にテープAを送り込むことができない可能性がある。これに対し、特許文献1では図8に示すように接着剤塗布手段93における上流側リップ96を下流側リップ97よりも突出させることによって、上流側リップ96によりテープAを下方から保持してテープAの垂れ下がりを防ぐとともに、テープAと下流側リップ97との間に隙間を形成させてこの隙間の寸法と略同一の膜厚の接着剤Sの塗膜をテープAに形成させている。しかし、このように接着剤塗布手段93によりテープAを下方から保持する形態では搬送方向に移動するテープAと上流側リップ96との間で擦れが生じる。この擦れによりコンタミが発生するおそれがあった。そして、このコンタミが貼り付け完了後のテープAと被貼付面105aの間に介在することで、被貼付面105aへのテープAの接着強度に悪影響を及ぼすという問題があった。
【0007】
本発明は、上記問題点を鑑み、コンタミを生じさせること無くテープの垂れ下がりを防いでテープをワークへ貼り付けることができるテープ貼付装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために本発明のテープ貼付装置は、被貼付面に貼り付けるためのテープを搬送するテープ搬送部と、前記テープ搬送部から搬送されるテープを押圧しながら前記被貼付面に貼り付ける貼付ヘッドと、前記テープ搬送部から前記貼付ヘッドへ搬送されるテープの上面を保持する上面保持部と、を備えることを特徴としている。
【0009】
本発明のテープ貼付装置では、上面保持部を有していることによりテープの下面と干渉することなくテープを支持することができるため、テープ下面においてコンタミが発生することを防ぎ、テープの接着力を劣化させること無くテープをワークへ貼り付けることができる。
【0010】
このとき、前記上面保持部は、静電吸着によりテープの上面を保持しても良い。また、前記上面保持部は、吸引によりテープの上面を保持しても良い。また、前記上面保持部は、ベルヌーイチャックであっても良い。
(【0011】以降は省略されています)

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