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公開番号2024127128
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-20
出願番号2023036045
出願日2023-03-08
発明の名称積層型電池の製造方法
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類H01M 10/04 20060101AFI20240912BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】高精度かつ簡便に積層型電池を製造する方法の提供。
【解決手段】電極体積層シートを積層する積層工程を含み、下記要件(A1)～(A3)又は(B1)～(B2)を満たす、積層型電池の製造方法:(A1)電極体積層シートは、第一金属箔側に設けられた第一切り込み部と、第二金属箔側に設けられた第二切り込み部とを有する;(A2)電極体積層シートは、第一切り込み部と第二切り込み部とが、長手方向に交互に設けられている;(A3)積層工程は、電極体積層シートを、第一切り込み部で第二金属箔同士が対面するように折りたたみ、かつ、第二切り込み部で第一金属箔同士が対面するように折りたたみ積層する;(B1)電極体積層シートは、第一金属箔側に設けられた第一切り込み部を有する;(B2)積層工程は、電極体積層シートを、第一切り込み部で第二金属箔同士が対面するように折りたたみ積層する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
電極体と、前記電極体の第一面に設けられた第一金属箔と、前記第一面と対向する第二面に設けられた第二金属箔と、を備える電極体積層シートを積層する積層工程を含み、下記要件（Ａ１）～（Ａ３）又は（Ｂ１）～（Ｂ２）を満たす、積層型電池の製造方法：
（Ａ１）前記電極体積層シートは、前記第一金属箔側に設けられた第一切り込み部と、前記第二金属箔側に設けられた第二切り込み部とを有する
（Ａ２）前記電極体積層シートは、前記第一切り込み部と第二切り込み部とが、長手方向に交互に設けられている
（Ａ３）前記積層工程は、前記電極体積層シートを、前記第一切り込み部で前記第二金属箔同士が対面するように折りたたみ、かつ、前記第二切り込み部で前記第一金属箔同士が対面するように折りたたみ積層する
（Ｂ１）前記電極体積層シートは、前記第一金属箔側に設けられた第一切り込み部を有する
（Ｂ２）前記積層工程は、前記電極体積層シートを、前記第一切り込み部で前記第二金属箔同士が対面するように折りたたみ積層する。
続きを表示（約 250 文字）【請求項２】
前記要件（Ａ１）～（Ａ３）を満たす、請求項１に記載の積層型電池の製造方法。
【請求項３】
前記積層工程の前に、前記電極体積層シートに、前記第一金属箔側に設けられた第一切り込み部と、前記第二金属箔側に設けられた第二切り込み部と設ける切り込み工程をさらに含む、請求項１に記載の積層型電池の製造方法。
【請求項４】
前記積層工程の前に、前記第一切り込み部及び前記第二切り込み部を封止材で封止する工程をさらに含む、請求項１に記載の積層型電池の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、積層型電池の製造方法に関する。
続きを表示（約 2,200 文字）【背景技術】
【０００２】
近年、電気自動車等の大型のエネルギー源として、高い出力を有する積層型電池の需要が高まっている。積層型電池は、正極、負極、及び正極及び負極を電気的に絶縁する電解質層が積層された単位電極体を少なくとも１つ含む。
【０００３】
特許文献１は、積層型電池の製造方法を開示している。特許文献１には、正極、電解質及び負極が積層一体化された電極体積層シートを所望の大きさに切断することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特許第５６９７２７６号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
従来の積層型電池の製造では、電極体積層シートを所望のサイズに予め切断した後に、切断された電極体積層シートの切断片を、一つずつ精密カメラ等で電極体の端部の位置を確認しながら、固定治具を用いて積層させている。そのため、積層させる過程で積層位置にずれ込みが生じることにより積層型電池の精度が落ちたり、精度よく積層するために複雑な工程や長時間の製造時間が必要であったりなど、改善の余地があった。
そこで本開示では、上記事情に鑑み、高精度かつ簡便な積層型電池の製造方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
上記課題を解決するための手段には、以下の手段が含まれる。
＜１＞電極体と、前記電極体の第一面に設けられた第一金属箔と、前記第一面と対向する第二面に設けられた第二金属箔と、を備える電極体積層シートを積層する積層工程を含み、下記要件（Ａ１）～（Ａ３）又は（Ｂ１）～（Ｂ２）を満たす、積層型電池の製造方法：
（Ａ１）前記電極体積層シートは、前記第一金属箔側に設けられた第一切り込み部と、前記第二金属箔側に設けられた第二切り込み部とを有する
（Ａ２）前記電極体積層シートは、前記第一切り込み部と第二切り込み部とが、長手方向に交互に設けられている
（Ａ３）前記積層工程は、前記電極体積層シートを、前記第一切り込み部で前記第二金属箔同士が対面するように折りたたみ、かつ、前記第二切り込み部で前記第一金属箔同士が対面するように折りたたみ積層する
（Ｂ１）前記電極体積層シートは、前記第一金属箔側に設けられた第一切り込み部を有する
（Ｂ２）前記積層工程は、前記電極体積層シートを、前記第一切り込み部で前記第二金属箔同士が対面するように折りたたみ積層する。
＜２＞前記要件（Ａ１）～（Ａ３）を満たす、前記＜１＞に記載の積層型電池の製造方法。
＜３＞前記積層工程の前に、前記電極体積層シートに、前記第一金属箔側に設けられた第一切り込み部と、前記第二金属箔側に設けられた第二切り込み部と設ける切り込み工程をさらに含む、前記＜１＞又は＜２＞に記載の積層型電池の製造方法。
＜４＞前記積層工程の前に、前記第一切り込み部及び前記第二切り込み部を封止材で封止する工程をさらに含む、前記＜１＞～＜３＞のいずれか１つに記載の積層型電池の製造方法。
【発明の効果】
【０００７】
本開示によれば、高精度かつ簡便な積層型電池の製造方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
図１は、本開示の積層型電池の製造方法における要件（Ａ１）～（Ａ３）を満たす積層工程の一実施形態を示す概略工程図である。
図２は、本開示の積層型電池の製造方法における切り込み工程の一実施形態を示す概略工程図である。
図３は、本開示の積層型電池の製造方法における封止工程の一実施形態を示す概略工程図である。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
以下、本開示の一例である実施形態について説明する。これらの説明および実施例は、実施形態を例示するものであり、本開示の範囲を制限するものではない。
【００１０】
本開示において、「～」を用いて表される数値範囲は、「～」の前後に記載される数値を下限値及び上限値として含む範囲を意味する。
本開示において段階的に記載されている数値範囲において、一つの数値範囲で記載された上限値又は下限値は、他の段階的な記載の数値範囲の上限値又は下限値に置き換えてもよい。また、本開示に記載されている数値範囲において、その数値範囲の上限値又は下限値は、実施例に示されている値に置き換えてもよい。
本開示において、組成物中の各成分の量は、組成物中に各成分に該当する物質が複数存在する場合は、特に断らない限り、組成物中に存在する該複数の物質の合計量を意味する。
本開示において、２以上の好ましい態様の組み合わせは、より好ましい態様である。
本開示において、「層」との語には、当該層が存在する領域を観察したときに、当該領域の全体に形成されている場合に加え、当該領域の一部にのみ形成されている場合も含まれる。
本開示において「工程」との語は、独立した工程だけではなく、他の工程と明確に区別できない場合であってもその工程の所期の目的が達成されれば、本用語に含まれる。
（【００１１】以降は省略されています）

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