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公開番号2024126346
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-20
出願番号2023034661
出願日2023-03-07
発明の名称画像読み取り装置および画像形成システム
出願人富士フイルムビジネスイノベーション株式会社
代理人個人,個人
主分類H04N 1/12 20060101AFI20240912BHJP(電気通信技術)
要約【課題】回転体とこの回転体の対向位置に配置された画像読み取り手段との間を記録媒体が通過する際に、回転体および画像読み取り手段のみによってこの記録媒体の案内が行われる場合に比べ、画像読み取り手段を用いての画像の読み取りの質を向上させる。
【解決手段】上側回転体51に、下側画像読み取り部222側に向かって突出する弾性体400が設けられている。弾性体400は、板状の部材により構成されている。弾性体400の材質は、特に問わないが、弾性体400の材質としては、例えば、樹脂材料が一例に挙げられる。上側回転体51の外周面のうちの特定の部分が、下側画像読み取り部222に対向する状態にある場合に、弾性体400が下側画像読み取り部222側に向かって突出する状態となる。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
搬送経路に沿って記録媒体を搬送する搬送手段と、
前記搬送経路の一方側に配置され、当該搬送経路を搬送される記録媒体に形成された画像を読み取る画像読み取り手段と、
回転可能に設けられ、前記搬送経路を挟み前記画像読み取り手段の設置側とは反対側に配置され、当該画像読み取り手段側に向かって突出する弾性体を備えた回転体と、
を備える画像読み取り装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記回転体の外周面のうちの特定の部分が、前記画像読み取り手段に対向する状態にある場合に、前記弾性体が当該画像読み取り手段側に向かって突出する状態となる請求項1に記載の画像読み取り装置。
【請求項3】
前記回転体の外周面には、当該回転体の周方向における位置が互いに異なり且つ当該回転体の回転軸からの距離が互いに異なる少なくとも2つの平面が設けられ、
前記回転軸からの距離が大きい方の平面が、前記画像読み取り手段に対向している状態にある場合に、前記弾性体が当該画像読み取り手段側に向かって突出する状態となる請求項2に記載の画像読み取り装置。
【請求項4】
前記回転体の外周面に、当該回転体の周方向における位置が互いに異なる複数の平面が設けられ、
前記弾性体は、複数の前記平面のうちの一の平面に取り付けられている請求項1に記載の画像読み取り装置。
【請求項5】
前記弾性体は、板状に形成され、
前記弾性体の一方の面と、前記回転体の前記一の平面とが面接触した状態で、当該一の平面への当該弾性体の取り付けが行われている請求項4に記載の画像読み取り装置。
【請求項6】
前記画像読み取り手段による前記画像の読み取りが行われる場合、前記回転体の外周面の一部として設けられた一の平面が、当該画像読み取り手段に対向し、
前記一の平面が、前記画像読み取り手段に対向している状態にある場合に、前記弾性体が当該画像読み取り手段側に向かって突出し、当該弾性体が、当該一の平面と当該画像読み取り手段との間の間隙内に位置する状態となる請求項1に記載の画像読み取り装置。
【請求項7】
前記回転体が回転し、前記一の平面が前記画像読み取り手段に対向しない状態となった場合、前記弾性体が前記間隙から外れた箇所に位置する状態となる請求項6に記載の画像読み取り装置。
【請求項8】
前記画像読み取り手段は、前記回転体の対向位置に配置され搬送される前記記録媒体の移動方向に沿って延び当該記録媒体の案内を行う案内面を有し、
前記弾性体は、前記案内面に対して傾斜した状態で配置される請求項1に記載の画像読み取り装置。
【請求項9】
前記弾性体は、記録媒体の移動方向における下流側に向かって進むに従い前記案内面に次第に接近する請求項8に記載の画像読み取り装置。
【請求項10】
前記弾性体は、前記画像読み取り手段に非接触の状態で配置され、当該画像読み取り手段との間に間隙を有する状態で配置される請求項1に記載の画像読み取り装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、画像読み取り装置および画像形成システムに関する。
続きを表示(約 5,600 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、搬送される原稿を案内する原稿案内路と、原稿案内路を通過する原稿を読み取る固定読取部と、原稿案内路の原稿搬送方向の上流側に位置して、固定読取部に原稿を送り込む搬送ローラ対とを備える画像読取装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2003-51915号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
記録媒体上の画像を読み取る画像読み取り装置では、例えば、回転体とこの回転体の対向位置に配置された画像読み取り手段との間を記録媒体が通過する構成を採用することができる。
ここで、回転体と画像読み取り手段との間の間隙が大きいと、回転体と画像読み取り手段との間を記録媒体が通過する際に、記録媒体の挙動が不安定となり、これに伴い、画像読み取り手段による画像の読み取りの質が低下するおそれがある。
本発明の目的は、回転体とこの回転体の対向位置に配置された画像読み取り手段との間を記録媒体が通過する際に、回転体および画像読み取り手段のみによってこの記録媒体の案内が行われる場合に比べ、画像読み取り手段を用いての画像の読み取りの質を向上させることにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載の発明は、搬送経路に沿って記録媒体を搬送する搬送手段と、前記搬送経路の一方側に配置され、当該搬送経路を搬送される記録媒体に形成された画像を読み取る画像読み取り手段と、回転可能に設けられ、前記搬送経路を挟み前記画像読み取り手段の設置側とは反対側に配置され、当該画像読み取り手段側に向かって突出する弾性体を備えた回転体と、を備える画像読み取り装置である。
請求項2に記載の発明は、前記回転体の外周面のうちの特定の部分が、前記画像読み取り手段に対向する状態にある場合に、前記弾性体が当該画像読み取り手段側に向かって突出する状態となる請求項1に記載の画像読み取り装置である。
請求項3に記載の発明は、前記回転体の外周面には、当該回転体の周方向における位置が互いに異なり且つ当該回転体の回転軸からの距離が互いに異なる少なくとも2つの平面が設けられ、前記回転軸からの距離が大きい方の平面が、前記画像読み取り手段に対向している状態にある場合に、前記弾性体が当該画像読み取り手段側に向かって突出する状態となる請求項2に記載の画像読み取り装置である。
請求項4に記載の発明は、前記回転体の外周面に、当該回転体の周方向における位置が互いに異なる複数の平面が設けられ、前記弾性体は、複数の前記平面のうちの一の平面に取り付けられている請求項1に記載の画像読み取り装置である。
請求項5に記載の発明は、前記弾性体は、板状に形成され、前記弾性体の一方の面と、前記回転体の前記一の平面とが面接触した状態で、当該一の平面への当該弾性体の取り付けが行われている請求項4に記載の画像読み取り装置である。
請求項6に記載の発明は、前記画像読み取り手段による前記画像の読み取りが行われる場合、前記回転体の外周面の一部として設けられた一の平面が、当該画像読み取り手段に対向し、前記一の平面が、前記画像読み取り手段に対向している状態にある場合に、前記弾性体が当該画像読み取り手段側に向かって突出し、当該弾性体が、当該一の平面と当該画像読み取り手段との間の間隙内に位置する状態となる請求項1に記載の画像読み取り装置である。
請求項7に記載の発明は、前記回転体が回転し、前記一の平面が前記画像読み取り手段に対向しない状態となった場合、前記弾性体が前記間隙から外れた箇所に位置する状態となる請求項6に記載の画像読み取り装置である。
請求項8に記載の発明は、前記画像読み取り手段は、前記回転体の対向位置に配置され搬送される前記記録媒体の移動方向に沿って延び当該記録媒体の案内を行う案内面を有し、前記弾性体は、前記案内面に対して傾斜した状態で配置される請求項1に記載の画像読み取り装置である。
請求項9に記載の発明は、前記弾性体は、記録媒体の移動方向における下流側に向かって進むに従い前記案内面に次第に接近する請求項8に記載の画像読み取り装置である。
請求項10に記載の発明は、前記弾性体は、前記画像読み取り手段に非接触の状態で配置され、当該画像読み取り手段との間に間隙を有する状態で配置される請求項1に記載の画像読み取り装置である。
請求項11に記載の発明は、前記回転体の外面に、当該回転体の周方向における位置が互いに異なる複数の平面が設けられ、前記画像読み取り手段による前記画像の読み取りが行われる場合、前記複数の平面のうちの一の平面が、当該画像読み取り手段に対向し、他の平面が、記録媒体の移動方向において前記一の平面よりも上流側に位置し、前記弾性体は、前記回転体の前記他の平面によって支持され、当該他の平面の設置箇所から前記画像読み取り手段側に向かって突出する請求項1に記載の画像読み取り装置である。
請求項12に記載の発明は、前記他の平面は、前記回転体の周方向における位置が互いに異なる一端部および他端部を有し、前記一端部が前記一の平面に近い側に位置し、前記他端部が当該一の平面から離れた側に位置し、前記画像読み取り手段による前記画像の読み取りが行われる場合、前記他端部から前記一端部に向かって延びる前記他の平面の延長面上に、前記画像読み取り手段が位置する状態となる請求項11に記載の画像読み取り装置である。
請求項13に記載の発明は、前記搬送手段により搬送され下流側へ移動する前記記録媒体の先端に位置する辺が延びる方向である延び方向に、前記回転体の回転軸が沿っており、前記弾性体は、前記回転体の軸方向に延びる形で設けられている請求項1に記載の画像読み取り装置である。
請求項14に記載の発明は、前記弾性体は、前記記録媒体の前記延び方向における全域に対して接触せず、当該全域のうちの一部の領域に接触する請求項13に記載の画像読み取り装置である。
請求項15に記載の発明は、前記弾性体は、前記記録媒体の前記延び方向における一端部および他端部の両者に接触し、当該記録媒体の当該延び方向における中央部には接触しない請求項14に記載の画像読み取り装置である。
請求項16に記載の発明は、前記記録媒体からの反射光を受光する受光部をさらに備え、前記弾性体は、前記記録媒体から前記受光部に向かう反射光の光軸の延長線上から外れた箇所に配置される請求項1に記載の画像読み取り装置である。
請求項17に記載の発明は、前記搬送手段により搬送され下流側へ移動する前記記録媒体の移動方向における位置を比べた場合に、前記弾性体が、前記光軸よりも上流側に配置される請求項16に記載の画像読み取り装置である。
請求項18に記載の発明は、記録媒体に画像を形成する画像形成手段と、当該画像形成手段により記録媒体に形成された画像の読み取りを行う画像読み取り装置とを備え、当該画像読み取り装置が請求項1乃至17の何れかに記載の画像読み取り装置を含んで構成された画像形成システムである。
【発明の効果】
【0006】
請求項1の発明によれば、回転体とこの回転体の対向位置に配置された画像読み取り手段との間を記録媒体が通過する際に、回転体および画像読み取り手段のみによってこの記録媒体の案内が行われる場合に比べ、画像読み取り手段を用いての画像の読み取りの質を向上させることができる。
請求項2の発明によれば、回転体を回転させることで、弾性体が画像読み取り手段側に向かって突出する状態と弾性体が画像読み取り手段側に向かって突出しない状態とを切り替えるこができるようになる。
請求項3の発明によれば、回転軸からの距離が大きい方の平面が画像読み取り手段に対向する場合に、弾性体が画像読み取り手段側に向かって突出する状態とすることができる。
請求項4の発明によれば、弾性体が曲面に対して取り付けられる構成に比べ、弾性体をより安定的に支持することが可能となる。
請求項5の発明によれば、弾性体が曲面に対して取り付けられる構成に比べ、弾性体をより安定的に支持することが可能となる。
請求項6の発明によれば、弾性体を用い、一の平面と画像読み取り手段との間の間隙を通る記録媒体の案内を行うことが可能となる。
請求項7の発明によれば、回転体と画像読み取り手段との間の間隙から外れた箇所に弾性体を位置させることが可能となる。
請求項8の発明によれば、弾性体が案内面に対して直交する状態で配置される場合に比べ、記録媒体が弾性体を通過する際に記録媒体をより円滑に移動させることが可能となる。
請求項9の発明によれば、移動する記録媒体を案内面が位置する側へ移動させることが可能となる。
請求項10の発明によれば、弾性体が画像読み取り手段に接触した状態で配置される場合に比べ、搬送される記録媒体への負荷を低減でき、記録媒体の詰まりを起きにくくすることができる。
請求項11の発明によれば、弾性体が曲面によって支持されこの曲面の設置箇所から画像読み取り手段側に向かって突出する場合に比べ、弾性体をより安定的に支持することが可能となる。
請求項12の発明によれば、他の平面によって支持される弾性体の延び方向における先に、画像読み取り手段が位置する状態とすることができる。
請求項13の発明によれば、移動する記録媒体の先端に位置する辺が延びる方向に、弾性体が延びるように、弾性体を設けることができる。
請求項14の発明によれば、記録媒体のうちの、この記録媒体の先端に位置する辺が延びる方向の全域に亘って、弾性体が接触する場合に比べ、記録媒体に作用する負荷を低減できる。
請求項15の発明によれば、画像読み取り手段により得られる読み取り画像の質の低下を抑えつつ、記録媒体のうちの、この記録媒体の先端に位置する辺が延びる方向の全域に亘って、弾性体が接触する場合に比べ、記録媒体に作用する負荷を低減できる。
請求項16の発明によれば、弾性体が、記録媒体から受光部に向かう反射光の光軸の延長線上に配置される場合に比べ、画像読み取り手段により得られる読み取り画像の質の低下を抑えることができる。
請求項17の発明によれば、画像読み取り手段による画像の読み取りが行われる被読み取り箇所へ記録媒体が達する前に、弾性体を用いての記録媒体の案内を行える。
請求項18の発明によれば、回転体とこの回転体の対向位置に配置された画像読み取り手段との間を記録媒体が通過する際に、回転体および画像読み取り手段のみによってこの記録媒体の案内が行われる場合に比べ、画像読み取り手段を用いての画像の読み取りの質を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
画像形成システムの全体構成を示した図である。
制御部のハードウェアの構成例を示した図である。
画像形成装置を説明する図である。
検査装置の縦断面図であって、上側回転体の設置箇所における検査装置の縦断面図である。
上側回転体および光透過部の拡大図である。
上側回転体の斜め下方から上側回転体等を見た場合の状態を示した図である。
上側回転体の下方から且つ図5の矢印VIIで示す方向から上側回転体を見た場合の図である。
下側画像読み取り部による画像の読み取り範囲を示した図である。
弾性体の変形例を示した図である。
(A)~(D)は、上側回転体の回転を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、画像形成システム1の全体構成を示した図である。
本実施形態の画像形成システム1には、記録媒体の一例である用紙Pに対して画像を形成する画像形成装置100、画像形成装置100によって用紙P上に形成された画像を検査する検査装置200、検査装置200から排出された用紙Pを収容する用紙収容装置300が設けられている。
【0009】
画像形成システム1は、用紙P上に形成された画像を検査する機能を有しており、画像検査システムとして捉えることもできる。
また、検査装置200は、記録媒体の一例である用紙Pを搬送する機能を有しており、記録媒体搬送装置として捉えることができる。また、検査装置200は、用紙Pに形成された画像を読み取る機能を有しており、画像読み取り装置として捉えることもできる。
【0010】
画像形成手段として機能する画像形成装置100は、不図示のPC(Personal Computer)などから、形成される画像の元となる画像データを取得する。
画像形成装置100は、取得したこの画像データに基づき、トナーなどの材料を用いて、記録媒体の一例である用紙Pに対して画像を形成する。
なお、用紙Pに画像を形成する機構は、特に限定されない。用紙Pへの画像の形成は、例えば、電子写真方式や、インクジェット方式が用いられて行われる。
(【0011】以降は省略されています)

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