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公開番号2024126198
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-20
出願番号2023034426
出願日2023-03-07
発明の名称プレポリマー組成物、ポリウレタン樹脂、弾性成形品およびプレポリマー組成物の製造方法
出願人三井化学株式会社
代理人弁理士法人いくみ特許事務所
主分類C08G 18/10 20060101AFI20240912BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】優れた外観および機械物性を有するポリウレタン樹脂を製造できるプレポリマー組成物、ポリウレタン樹脂、弾性成形品およびプレポリマー組成物の製造方法を提供すること。
【解決手段】プレポリマー組成物はイソシアネート基末端プレポリマーを含む。イソシアネート基末端プレポリマーがポリイソシアネート成分およびポリオール成分の反応生成物を含む。ポリイソシアネート成分はMDIを含む。ポリオール成分は高分子量ポリオールおよび低分子量ポリオールを含む。高分子量ポリオールはMn700超過1300未満の高分子量ポリエーテルポリオールを含む。低分子量ポリオールはMn150超過350未満の低分子量ポリエーテルポリオールを含む。NCO濃度は6~8質量%である。ポリイソシアネート成分、高分子量ポリオールおよび低分子量ポリオールの総量に対して、低分子量ポリオールが0.05モル/kgを超過し0.40モル/kg未満である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
イソシアネート基末端プレポリマーを含有するプレポリマー組成物であって、
前記イソシアネート基末端プレポリマーが、ポリイソシアネート成分およびポリオール成分の反応生成物を含有し、
前記ポリイソシアネート成分は、ジフェニルメタンジイソシアネートを含有し、
前記ポリオール成分は、高分子量ポリオールおよび低分子量ポリオールを含有し、
前記高分子量ポリオールは、数平均分子量700超過1300未満の高分子量ポリエーテルポリオールを含有し、
前記低分子量ポリオールは、数平均分子量150超過350未満の低分子量ポリエーテルポリオールを含有し、
前記プレポリマー組成物のイソシアネート基濃度は、6.0質量%以上8.0質量%以下であり、
前記ポリイソシアネート成分、前記高分子量ポリオールおよび前記低分子量ポリオールの総量に対して、前記低分子量ポリオールの含有割合が、0.05モル/kgを超過し、0.40モル/kg未満である、プレポリマー組成物。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
プレポリマー組成物と鎖伸長剤との反応生成物を含有し、
前記プレポリマー組成物は、イソシアネート基末端プレポリマーを含有し、
前記イソシアネート基末端プレポリマーが、ポリイソシアネート成分およびポリオール成分の反応生成物を含有し、
前記ポリイソシアネート成分は、ジフェニルメタンジイソシアネートを含有し、
前記ポリオール成分は、高分子量ポリオールおよび低分子量ポリオールを含有し、
前記高分子量ポリオールは、数平均分子量700超過1300未満の高分子量ポリエーテルポリオールを含有し、
前記低分子量ポリオールは、数平均分子量150超過350未満の低分子量ポリエーテルポリオールを含有し、
前記プレポリマー組成物のイソシアネート基濃度は、6.0質量%以上8.0質量%以下であり、
前記ポリイソシアネート成分、前記高分子量ポリオールおよび前記低分子量ポリオールの総量に対して、前記低分子量ポリオールの含有割合が、0.05モル/kgを超過し、0.40モル/kg未満である、ポリウレタン樹脂。
【請求項3】
請求項2に記載のポリウレタン樹脂を含む、弾性成形品。
【請求項4】
イソシアネート基末端プレポリマーを含有するプレポリマー組成物を製造する方法であって、
ポリイソシアネート成分とポリオール成分とを準備する工程と、
前記ポリイソシアネート成分と前記ポリオール成分とを反応させ、イソシアネート基末端プレポリマーを合成する工程とを備え、
前記ポリイソシアネート成分は、ジフェニルメタンジイソシアネートを含有し、
前記ポリオール成分は、高分子量ポリオールおよび低分子量ポリオールを含有し、
前記高分子量ポリオールは、数平均分子量700超過1300未満の高分子量ポリエーテルポリオールを含有し、
前記低分子量ポリオールは、数平均分子量150超過350未満の低分子量ポリエーテルポリオールを含有し、
前記プレポリマー組成物のイソシアネート基濃度は、6.0質量%以上8.0質量%以下であり、
前記ポリイソシアネート成分、前記高分子量ポリオールおよび前記低分子量ポリオールの総量に対して、前記低分子量ポリオールの含有割合が、0.05モル/kgを超過し、0.40モル/kg未満である、プレポリマー組成物の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、プレポリマー組成物、ポリウレタン樹脂、弾性成形品およびプレポリマー組成物の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
ポリウレタン樹脂は、例えば、ポリイソシアネートおよび高分子量ポリオールの反応により形成されるソフトセグメントと、ポリイソシアネートおよび鎖伸長剤の反応により形成されるハードセグメントとを有している。
【0003】
より具体的には、以下の方法で得られるポリウレタン樹脂が、知られている。すなわち、まず、4,4’-ジフェニルメタンジイソシアネートと、ポリテトラメチレンエーテルグリコール(Mn1000)とを80℃で反応させ、イソシアネート基濃度5.6%のイソシアネート基末端プレポリマーを得る。次いで、イソシアネート基末端プレポリマーと、1,4-ブチレングリコールとを、80℃で反応させて、ポリウレタン樹脂を得る(例えば、特許文献1(実施例6)参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平11-310621号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一方、ポリウレタン樹脂には、用途に応じて、優れた外観および機械物性が要求される場合がある。
【0006】
本発明は、優れた外観および機械物性を有するポリウレタン樹脂を製造できるプレポリマー組成物と、そのプレポリマー組成物から得られるポリウレタン樹脂および弾性成形品と、プレポリマー組成物の製造方法とを含んでいる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明[1]は、イソシアネート基末端プレポリマーを含有するプレポリマー組成物であって、前記イソシアネート基末端プレポリマーが、ポリイソシアネート成分およびポリオール成分の反応生成物を含有し、前記ポリイソシアネート成分は、ジフェニルメタンジイソシアネートを含有し、前記ポリオール成分は、高分子量ポリオールおよび低分子量ポリオールを含有し、前記高分子量ポリオールは、数平均分子量700超過1300未満の高分子量ポリエーテルポリオールを含有し、前記低分子量ポリオールは、数平均分子量150超過350未満の低分子量ポリエーテルポリオールを含有し、前記プレポリマー組成物のイソシアネート基濃度は、6.0質量%以上8.0質量%以下であり、前記ポリイソシアネート成分、前記高分子量ポリオールおよび前記低分子量ポリオールの総量に対して、前記低分子量ポリオールの含有割合が、0.05モル/kgを超過し、0.40モル/kg未満である、プレポリマー組成物を、含んでいる。
【0008】
本発明[2]は、プレポリマー組成物と鎖伸長剤との反応生成物を含有し、前記プレポリマー組成物は、イソシアネート基末端プレポリマーを含有し、前記イソシアネート基末端プレポリマーが、ポリイソシアネート成分およびポリオール成分の反応生成物を含有し、前記ポリイソシアネート成分は、ジフェニルメタンジイソシアネートを含有し、前記ポリオール成分は、高分子量ポリオールおよび低分子量ポリオールを含有し、前記高分子量ポリオールは、数平均分子量700超過1300未満の高分子量ポリエーテルポリオールを含有し、前記低分子量ポリオールは、数平均分子量150超過350未満の低分子量ポリエーテルポリオールを含有し、前記プレポリマー組成物のイソシアネート基濃度は、6.0質量%以上8.0質量%以下であり、前記ポリイソシアネート成分、前記高分子量ポリオールおよび前記低分子量ポリオールの総量に対して、前記低分子量ポリオールの含有割合が、0.05モル/kgを超過し、0.40モル/kg未満である、ポリウレタン樹脂を、含んでいる。
【0009】
本発明[3]は、上記[2]に記載のポリウレタン樹脂を含む、弾性成形品を、含んでいる。
【0010】
本発明[4]は、イソシアネート基末端プレポリマーを含有するプレポリマー組成物を製造する方法であって、ポリイソシアネート成分とポリオール成分とを準備する工程と、前記ポリイソシアネート成分と前記ポリオール成分とを反応させ、イソシアネート基末端プレポリマーを合成する工程とを備え、前記ポリイソシアネート成分は、ジフェニルメタンジイソシアネートを含有し、前記ポリオール成分は、高分子量ポリオールおよび低分子量ポリオールを含有し、前記高分子量ポリオールは、数平均分子量700超過1300未満の高分子量ポリエーテルポリオールを含有し、前記低分子量ポリオールは、数平均分子量150超過350未満の低分子量ポリエーテルポリオールを含有し、前記プレポリマー組成物のイソシアネート基濃度は、6.0質量%以上8.0質量%以下であり、前記ポリイソシアネート成分、前記高分子量ポリオールおよび前記低分子量ポリオールの総量に対して、前記低分子量ポリオールの含有割合が、0.05モル/kgを超過し、0.40モル/kg未満である、プレポリマー組成物の製造方法を、含んでいる。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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