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公開番号2024126040
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-20
出願番号2023034162
出願日2023-03-07
発明の名称飼料又は飼料用組成物
出願人学校法人近畿大学,日本振興株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類A23K 10/30 20160101AFI20240912BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約【課題】本発明は、品質が向上された鴨肉を提供すること、またそのための飼料や育成方法を提供することを目的とする。
【解決手段】含むチンピ又は相当する素材・組成物と、醤油粕及び/又は酒粕、さらにはソヨウ、サンショウ、トチュウ、ウコンのいずれか1種以上をさらに含む飼料または飼料用組成物として構成することからなる。また、チンピ、ソヨウ、サンショウ、トチュウ(又はこれらに相当する素材・組成物)の2種以上を含んで構成すること、さらに、醤油粕及び/又は酒粕、さらにはウコンを含む飼料または飼料用組成物として構成することからなる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
チンピ、ミカン属の植物の葉または果皮、又はこれらの抽出物からなる組成物と、
醤油粕及び/又は酒粕を含むことを特徴とする、鴨属に給餌可能な飼料又は飼料用組成物。
続きを表示(約 880 文字)【請求項2】
ソヨウ、シソ属の植物の葉、又はこれらの抽出物からなる組成物、
生薬であるサンショウ、サンショウ属の植物の葉または果皮、又はこれらの抽出物からなる組成物、
トチュウ属の植物の葉または樹皮、又はこれらの抽出物からなる組成物、
のいずれか1種以上をさらに含む、請求項1に記載の飼料又は飼料用組成物。
【請求項3】
生薬であるウコン、ウコン属の植物の根茎、又はこれらの抽出物からなる組成物をさらに含む、請求項1に記載の飼料又は飼料用組成物。
【請求項4】
生薬であるウコン、ウコン属の植物の根茎、又はこれらの抽出物からなる組成物をさらに含む、請求項2に記載の飼料又は飼料用組成物。
【請求項5】
請求項1から4のいずれかに記載の飼料又は飼料用組成物を
鴨属に与えることを特徴とする方法。
【請求項6】
請求項5に記載の方法により育成された鴨属の部位からなる食用の鴨肉。
【請求項7】
チンピ、ミカン属の植物の葉または果皮、又はこれらの抽出物からなる組成物、
ソヨウ、シソ属の植物の葉、又はこれらの抽出物からなる組成物、
生薬であるサンショウ、サンショウ属の植物の葉または果皮と、又はこれらの抽出物からなる組成物、
トチュウ属の植物の葉または樹皮、又はこれらの抽出物からなる組成物、
の少なくとも2種以上を含む、鴨属に給餌可能な飼料又は飼料用組成物。
【請求項8】
酒粕及び/又は醤油粕をさらに含む、請求項7に記載の飼料又は飼料用組成物。
【請求項9】
生薬であるウコン、ウコン属の植物の根茎、又はこれらの抽出物からなる組成物をさらに含む、請求項7に記載の飼料又は飼料用組成物。
【請求項10】
生薬であるウコン、ウコン属の植物の根茎、又はこれらの抽出物からなる組成物をさらに含む、請求項8に記載の飼料又は飼料用組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、飼料又は飼料用組成物に関する。より詳細には、鴨属に給餌可能な飼料又は飼料用組成物に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
現在、広く食用に利用されている鴨肉だが、明治維新前の日本では肉食が一般的ではないなか、古くから食用された数少ない動物のひとつである。しかしながら、鴨肉は獣臭が強いため、鴨鍋や、すき焼き、鴨南蛮など鍋料理で使用されることが多く、ネギやセリと一緒に煮ることで煮て臭みを取ることが多い。
【0003】
また、鴨に関しては、「飼育鴨」を養殖して食用にすることが多く、鴨肉として流通しているものの多くは、マガモを家禽化したアヒルの肉、またはマガモとアヒルを交配させた合鴨(アイガモ)である。
【0004】
鴨肉は肉質の固さを忌避する者がいるほか、鶏肉、牛肉および豚肉と比して強い肉の獣臭さが苦手という意見も多く、好みが分かれる要因にもなっている。しかし、鴨は鶏、牛、豚と比して研究は少なく未だ育成や飼料、品質には改善の余地がある。また、鴨肉は輸入が殆どを占めるが、食料安全保障や食料多様性を考慮すると、牛肉等と同様に国産の高品質な鴨肉を提供することが望まれる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、本発明は、品質が向上された鴨肉を提供すること、またそのための飼料や育成方法を提供することを目的とする。
【0006】
上記目的を達成するため、本発明は、チンピ、ミカン属の植物の葉または果皮、又はこれらの抽出物からなる組成物と、醤油粕及び/又は酒粕を含むことを特徴とする、鴨属に給餌可能な飼料又は飼料用組成物からなる。
【0007】
また、ソヨウ、シソ属の植物の葉、又はこれらの抽出物からなる組成物、生薬であるサンショウ、サンショウ属の植物の葉または果皮、又はこれらの抽出物からなる組成物、トチュウ属の植物の葉または樹皮、又はこれらの抽出物からなる組成物、のいずれか1種以上をさらに含むことが好適である。また、生薬であるウコン、ウコン属の植物の根茎、又はこれらの抽出物からなる組成物をさらに含むことが好適である。
【0008】
さらに、本発明は、チンピ、ミカン属の植物の葉または果皮、又はこれらの抽出物からなる組成物、ソヨウ、シソ属の植物の葉、又はこれらの抽出物からなる組成物、生薬であるサンショウ、サンショウ属の植物の葉または果皮と、又はこれらの抽出物からなる組成物、トチュウ属の植物の葉または樹皮、又はこれらの抽出物からなる組成物、の少なくとも2種以上を含む、鴨属に給餌可能な飼料又は飼料用組成物からなる。また、酒粕及び/又は醤油粕、または生薬であるウコン、ウコン属の植物の根茎、又はこれらの抽出物からなる組成物をさらに含むことが好適である。
【0009】
さらに、本発明は、上記飼料又は飼料用組成物を鴨属に与えることを特徴とする方法からなり、当該方法により育成された鴨属の部位からなる食用の鴨肉からなる。
【0010】
本発明者は、鴨の肥育時の飼料を変えることにより、鴨肉の長所を保持したまま、鴨肉の獣臭さを含めた肉質がどの様に変化するかを明らかにすることで、高品質で消費者の嗜好にあった鴨肉を開発できる可能性があると考えた。選択肢として、薬草及び未使用資源に着目し、肥育上の課題を解決できる薬草を選定し、それら薬草(又は相当する植物成分)と、他の未使用資源から処方を検討し、本発明の構成に至った。
(【0011】以降は省略されています)

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