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公開番号
2024162126
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-21
出願番号
2023077372
出願日
2023-05-09
発明の名称
バルーンカテーテル
出願人
日本ゼオン株式会社
,
学校法人近畿大学
代理人
弁理士法人有我国際特許事務所
主分類
A61B
17/22 20060101AFI20241114BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】十二指腸乳頭部の切開により生じるリスクを低減させながら、単一のデバイスによって十二指腸乳頭部の拡張および結石除去を実施することを可能にするバルーンカテーテルを提供する。
【解決手段】本発明に係るバルーンカテーテル10は、可撓性材料からなり、結石除去用バルーン流体導出口111から流出させる流体を流通する結石除去用バルーンルーメンと、十二指腸乳頭部拡張用バルーン流体導出口121から流出させる流体を流通する十二指腸乳頭部拡張用バルーンルーメンと、を軸方向に沿って有するカテーテルチューブ100と、結石除去用バルーン流体導出口111から流出した流体により膨張可能な結石除去用バルーン170と、十二指腸乳頭部拡張用バルーン流体導出口121から流出した流体により膨張可能な十二指腸乳頭部拡張用バルーン180と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
十二指腸乳頭部から胆管または膵管に挿入されるバルーンカテーテルであって、
可撓性材料からなり、遠位端部に設けられた結石除去用バルーン流体導出口から流出させる流体を流通する結石除去用バルーンルーメンと、遠位端部に設けられた十二指腸乳頭部拡張用バルーン流体導出口から流出させる流体を流通する十二指腸乳頭部拡張用バルーンルーメンと、を軸方向に沿って有するカテーテルチューブと、
胆管または膵管内の結石を除去するために前記カテーテルチューブの遠位端部に設けられており、前記結石除去用バルーン流体導出口から流出した流体により膨張可能な結石除去用バルーンと、
十二指腸乳頭部を拡張するために前記カテーテルチューブの遠位端部に設けられており、前記十二指腸乳頭部拡張用バルーン流体導出口から流出した流体により膨張可能な十二指腸乳頭部拡張用バルーンと、を備えることを特徴とするバルーンカテーテル。
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
前記結石除去用バルーンが伸縮性素材からなり、前記十二指腸乳頭部拡張用バルーンが非伸縮性素材からなることを特徴とする請求項1に記載のバルーンカテーテル。
【請求項3】
前記結石除去用バルーンが、前記十二指腸乳頭部拡張用バルーンより前記カテーテルチューブの遠位側に設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のバルーンカテーテル。
【請求項4】
前記カテーテルチューブの内部に軸方向に沿って、前記結石除去用バルーンルーメンとしての第1ルーメンと、前記カテーテルチューブの遠位端部に設けられた造影剤導出口から流出させる造影剤を流通する造影剤用ルーメンとしての第2ルーメンと、前記カテーテルチューブの遠位端部に設けられたガイドワイヤ挿通口から導出させるガイドワイヤを挿通するガイドワイヤルーメンとしての第3ルーメンと、前記十二指腸乳頭部拡張用バルーンルーメンとしての第4ルーメンと、が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のバルーンカテーテル。
【請求項5】
前記カテーテルチューブの内部に軸方向に沿って、前記結石除去用バルーンルーメンとしての第1ルーメンと、前記カテーテルチューブの遠位端部に設けられた造影剤導出口から流出させる造影剤を流通する造影剤用ルーメンとしての第2ルーメンと、前記カテーテルチューブの遠位端部に設けられたガイドワイヤ挿通口から導出させるガイドワイヤを挿通するガイドワイヤルーメンとしての第3ルーメンと、が形成されており、
前記第2ルーメンの内部に軸方向に沿って挿通されたチューブ部材の管腔が前記十二指腸乳頭部拡張用バルーンルーメンとして用いられ、前記チューブ部材の遠位端が前記十二指腸乳頭部拡張用バルーン流体導出口として前記十二指腸乳頭部拡張用バルーン内に開口することを特徴とする請求項1または2に記載のバルーンカテーテル。
【請求項6】
前記カテーテルチューブの内部に軸方向に沿って、前記結石除去用バルーンルーメンとしての第1ルーメンと、前記カテーテルチューブの遠位端部に設けられた造影剤導出口から流出させる造影剤を流通する造影剤用ルーメンとしての第2ルーメンと、前記カテーテルチューブの遠位端部において充填物により閉塞された第3ルーメンとが、形成されており、
前記第3ルーメンの前記充填物よりも近位側に前記十二指腸乳頭部拡張用バルーン流体導出口が形成されており、前記第3ルーメンの前記充填物よりも近位側が前記十二指腸乳頭部拡張用バルーンルーメンとして用いられ、
前記第3ルーメンの前記充填物よりも遠位側にガイドワイヤを導入するガイドワイヤ導入口が形成されているとともに、前記第3ルーメンの前記ガイドワイヤ導入口よりも遠位側にガイドワイヤを導出するガイドワイヤ挿通口が形成されており、前記第3ルーメンの前記充填物よりも遠位側が前記ガイドワイヤを挿通するガイドワイヤルーメンとして用いられることを特徴とする請求項1または2に記載のバルーンカテーテル。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、十二指腸乳頭部から胆管または膵管に挿入されるバルーンカテーテルに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、胆管内に生じた結石(胆石)を除去する総胆管結石治療が知られている。この治療では、例えば、経鼻または経口内視鏡を用いて十二指腸乳頭部から総胆管にアプローチし、胆管内に生じた結石を除去する内視鏡的胆道結石除去術が行われる。
【0003】
総胆管結石治療では、結石を総胆管外に取り出しやすくする目的、または結石除去デバイスを総胆管内に挿入しやすくする目的で、総胆管への入口である十二指腸乳頭部を拡張する手技が実施される場合がある。十二指腸乳頭部を拡張する手技としては、十二指腸乳頭部にある乳頭括約筋を切開する内視鏡的乳頭括約筋切開術(EST:Endoscopic Sphincterotomy)、十二指腸乳頭部をバルーンにより拡張する内視鏡的乳頭バルーン拡張術(EPBD:Endoscopic papillary balloon dilation)または内視鏡的乳頭ラージバルーン拡張術(EPLBD:Endoscopic papillary large balloon dilation)が知られている。
【0004】
また、胆管内に生じた結石を除去する際には、例えばバスケット型の胆管結石砕石具で結石を砕石または採石する手技、結石除去用バルーンカテーテルを胆管内に挿入してバルーンで結石を掻き出す手技等が知られている。
【0005】
下記の特許文献1には、胆管や樹枝状胆管系の他の部位における胆石の除去に用いられるデバイスが開示されている。特許文献1に開示されているデバイスが備えるカテーテルは、カテーテルの外部における切断用ワイヤの可動域より近位で、膨張可能なバルーンを保持している。これにより、単一のデバイスで切断用ワイヤによる乳頭括約筋の切開、およびバルーンによる胆石の除去が実施可能となり、胆石の除去に必要なカテーテルの数およびカテーテル交換回数を低減させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特許第4896351号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、胆管または膵管内に巨大結石や積み上げ結石等が存在する場合には、ESTによる十二指腸乳頭部を大きく切開する必要が生じるが、ESTによる切開は出血を伴うため大きく切開することができないという問題がある。
【0008】
また、抗血小板薬や抗凝固薬が休薬されていない場合や、病状によって血液が極度に固まりにくい状態となっている場合には、切開による出血のリスクが高いことからESTによる切開を実施することができず、上記の特許文献1に記載されているデバイスを適用することができないという問題がある。
【0009】
この場合、EPBD/EPLBD等の手技によって十二指腸乳頭部の拡張処置を行った後に、結石除去用バルーンカテーテルにデバイスを交換して結石の除去処置を行う必要がある。このため、煩雑なデバイス交換の処理が発生して効率的ではないとともに、デバイス交換に必要な時間が患者の負担を増大させるおそれがある。
【0010】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、十二指腸乳頭部の切開により生じるリスクを低減させながら、単一のデバイスにより十二指腸乳頭部の拡張および結石除去を実施することを可能にするバルーンカテーテルを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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