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公開番号2025106704
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-16
出願番号2024000213
出願日2024-01-04
発明の名称医療機器用偏向操作装置
出願人日本ゼオン株式会社
代理人弁理士法人有我国際特許事務所
主分類A61M 25/092 20060101AFI20250709BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】操作性および耐久性に優れた医療機器用偏向操作装置を提供する。
【解決手段】医療機器用偏向操作装置100は、外周面に螺旋状の溝が形成された固定軸部材600と、螺旋状の溝が形成された内周面を有して固定軸部材に外嵌されている回動部材710と、回動部材710よりも先端側で固定軸部材600に外嵌されて、基端側で折り返した第1操作ワイヤが連結固定されている第1可動部材800と、回動部材710よりも基端側で固定軸部材600に外嵌されて第2操作ワイヤが連結固定されている第2可動部材900と、を備える。回動操作が一方向に回動されると、第1可動部材800が回動部材710とともに先端側に移動して第1操作ワイヤを可動部20の偏向操作方向に変位させ、他方向に回動されると、第2可動部材900が回動部材710とともに基端側に移動して第2操作ワイヤを可動部20の偏向操作方向に変位させる。
【選択図】図28
特許請求の範囲【請求項1】
第1操作ワイヤおよび第2操作ワイヤを介して医療機器の可動部を偏向操作する医療機器用偏向操作装置であって、
筐体を構成するコントローラハウジングと、
前記コントローラハウジングの内部に配置され、前記第1操作ワイヤおよび前記第2操作ワイヤが挿通されたワイヤ挿通部材と、
前記コントローラハウジングに固定されており、前記第1操作ワイヤおよび前記第2操作ワイヤの延在方向に沿った長手方向に中心軸を有し、外周面に螺旋状の溝が形成されている固定軸部材と、
前記コントローラハウジングに対して回動自在に支持されており、螺旋状の溝が形成された内周面を有して前記固定軸部材の外周面に形成された螺旋状の溝と噛合するように前記固定軸部材に外嵌されている回動部材を備える回動操作部材と、
前記回動部材よりも前記長手方向の先端側に配置されて前記固定軸部材に対して長手方向に移動可能に外嵌されており、前記長手方向の基端側で折り返した前記第1操作ワイヤの端部が前記長手方向の基端側から連結固定されている第1可動部材と、
前記回動部材よりも前記長手方向の基端側に配置されて前記固定軸部材に対して長手方向に移動可能に外嵌されており、前記第2操作ワイヤの端部が前記長手方向の先端側から連結固定されている第2可動部材と、を備え、
前記回動操作部材が一方向に回動操作されて前記回動部材が前記長手方向の先端側に移動した場合には、前記回動部材に当接した前記第1可動部材が前記回動部材とともに前記長手方向の先端側に移動することで、前記第1操作ワイヤに張力を印加して前記第1操作ワイヤを前記可動部の偏向操作方向に変位させ、
前記回動操作部材が他方向に回動操作されて前記回動部材が前記長手方向の基端側に移動した場合には、前記回動部材に当接した前記第2可動部材が前記回動部材とともに前記長手方向の基端側に移動することで、前記第2操作ワイヤに張力を印加して前記第2操作ワイヤを前記可動部の偏向操作方向に変位させることを特徴とする医療機器用偏向操作装置。
続きを表示(約 2,200 文字)【請求項2】
前記回動部材が前記第1可動部材とともに前記長手方向の先端側に移動した場合には、前記回動部材と前記第2可動部材とが離隔し、
前記回動部材が前記第2可動部材とともに前記長手方向の基端側に移動した場合には、前記回動部材と前記第1可動部材とが離隔することを特徴とする請求項1に記載の医療機器用偏向操作装置。
【請求項3】
前記固定軸部材の側面に前記長手方向に沿って一対のワイヤ挿通溝が形成されており、
前記第1操作ワイヤが、前記一対のワイヤ挿通溝の一方を通って前記固定軸部材の基端部で折り返し、前記一対のワイヤ挿通溝の他方を通って前記第1可動部材に連結固定されていることを特徴とする請求項1または2に記載の医療機器用偏向操作装置。
【請求項4】
前記可動部を遠位端部に有する管状部材の近位端が前記ワイヤ挿通部材に連結固定されており、
前記ワイヤ挿通部材が前記コントローラハウジングの内部で前記長手方向に移動可能に配置されているとともに、前記長手方向の先端側で前記コントローラハウジングに固定されるようになっていることを特徴とする請求項1または2に記載の医療機器用偏向操作装置。
【請求項5】
第1操作ワイヤ、第2操作ワイヤ、第3操作ワイヤ、および第4操作ワイヤを介して医療機器の可動部を偏向操作する医療機器用偏向操作装置であって、
筐体を構成するコントローラハウジングと、
前記コントローラハウジングの内部に配置され、前記第1操作ワイヤ、前記第2操作ワイヤ、前記第3操作ワイヤ、および前記第4操作ワイヤが挿通されたワイヤ挿通部材と、
前記コントローラハウジングに固定されており、前記第1操作ワイヤ、前記第2操作ワイヤ、前記第3操作ワイヤ、および前記第4操作ワイヤの延在方向に沿った長手方向に中心軸を有し、外周面に螺旋状の溝が形成されている固定軸部材と、
前記コントローラハウジングに対して回動自在に支持されており、螺旋状の溝が形成された内周面を有して前記固定軸部材の外周面に形成された螺旋状の溝と噛合するように前記固定軸部材に外嵌されている第1回動部材を備える第1回動操作部材と、
前記第1回動部材よりも前記長手方向の先端側に配置されて前記固定軸部材に対して長手方向に移動可能に外嵌されており、前記長手方向の基端側で折り返した前記第1操作ワイヤの端部が前記長手方向の基端側から連結固定されている第1可動部材と、
前記第1回動部材よりも前記長手方向の基端側に配置されて前記固定軸部材に対して長手方向に移動可能に外嵌されており、前記第2操作ワイヤの端部が前記長手方向の先端側から連結固定されている第2可動部材と、
前記コントローラハウジングに対して回動自在に支持されており、螺旋状の溝が形成された内周面を有して前記固定軸部材の外周面に形成された螺旋状の溝と噛合するように前記固定軸部材に外嵌されている第2回動部材を備える第2回動操作部材と、
前記第2回動部材よりも前記長手方向の先端側に配置されて前記固定軸部材に対して長手方向に移動可能に外嵌されており、前記長手方向の基端側で折り返した前記第3操作ワイヤの端部が前記長手方向の基端側から連結固定されている第3可動部材と、
前記第2回動部材よりも前記長手方向の基端側に配置されて前記固定軸部材に対して長手方向に移動可能に外嵌されており、前記第4操作ワイヤの端部が前記長手方向の先端側から連結固定されている第4可動部材と、を備え、
前記第2可動部材が、前記第3可動部材よりも前記長手方向の先端側に前記第3可動部材と離隔して配置されており、
前記第1回動操作部材が一方向に回動操作されて前記第1回動部材が前記長手方向の先端側に移動した場合には、前記第1回動部材に当接した前記第1可動部材が前記第1回動部材とともに前記長手方向の先端側に移動することで、前記第1操作ワイヤに張力を印加して前記第1操作ワイヤを前記可動部の偏向操作方向に変位させ、
前記第1回動操作部材が他方向に回動操作されて前記第1回動部材が前記長手方向の基端側に移動した場合には、前記第1回動部材に当接した前記第2可動部材が前記第1回動部材とともに前記長手方向の基端側に移動することで、前記第2操作ワイヤに張力を印加して前記第2操作ワイヤを前記可動部の偏向操作方向に変位させ、
前記第2回動操作部材が一方向に回動操作されて前記第2回動部材が前記長手方向の先端側に移動した場合には、前記第2回動部材に当接した前記第3可動部材が前記第2回動部材とともに前記長手方向の先端側に移動することで、前記第3操作ワイヤに張力を印加して前記第3操作ワイヤを前記可動部の偏向操作方向に変位させ、
前記第2回動操作部材が他方向に回動操作されて前記第2回動部材が前記長手方向の基端側に移動した場合には、前記第2回動部材に当接した前記第4可動部材が前記第2回動部材とともに前記長手方向の基端側に移動することで、前記第4操作ワイヤに張力を印加して前記第4操作ワイヤを前記可動部の偏向操作方向に変位させることを特徴とする医療機器用偏向操作装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、可撓性を有する長尺なチューブ状の医療機器の可動部を偏向操作するための医療機器用偏向操作装置に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
カテーテルや内視鏡等の可撓性を有する長尺なチューブ状の医療機器を、血管や気管、あるいは体腔、体内管腔部等を通して体内の各種臓器(例えば、心臓)等の組織まで挿入し、目的の医療処置を施すことが行われている。そのような医療機器においては体内への挿入や組織への接近の容易化を図るために、体内に挿入される医療機器の遠位端の向きを、該医療機器の近位端に接続されて体外に配置される医療機器用偏向操作装置により偏向できるようにしたものが知られている。
【0003】
下記の特許文献1には、操縦可能なカテーテルの二方向性制御のための制御システムであって、ノブの回転によりハウジング内における摺動アセンブリの対応する直線並進が生じ、この摺動アセンブリの並進が摺動アセンブリに結合された制御ワイヤの張力に変換され、それによってシースの偏向が生じるように構成されている制御システムが記載されている。この制御システムでは、2つの制御ワイヤのうちの一方が摺動アセンブリに直接的に結合され、制御ワイヤのもう一方が方向反転要素を介して摺動アセンブリに間接的に結合されており、1つの方向への摺動部の動きが1つのワイヤに張力を印加する一方で、他の方向への摺動部の動きが他方のワイヤに張力を印加するようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-13777号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の制御システムでは、2つの制御ワイヤのそれぞれの基端部が摺動アセンブリに直接的または間接的に結合されており、摺動アセンブリが並進移動して一方の制御ワイヤを引っ張ることで医療機器の可動部を偏向させることができるようになっている。
【0006】
しかしながら、摺動アセンブリが一方の制御ワイヤを引っ張った場合には、他方の制御ワイヤが弛んでしまうという問題がある。摺動アセンブリの並進移動によって生じた制御ワイヤの弛みは摺動アセンブリの近傍(制御ワイヤの基端部近傍)に集中し、制御ワイヤが側方に膨らむように湾曲して絡まることで操作性が低下したり、ハウジングの内壁との摩擦により制御ワイヤが損傷したりする可能性がある。
【0007】
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、操作性および耐久性に優れた医療機器用偏向操作装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成するため、本発明に係る医療機器用偏向操作装置は、第1操作ワイヤおよび第2操作ワイヤを介して医療機器の可動部を偏向操作する医療機器用偏向操作装置であって、
筐体を構成するコントローラハウジングと、
前記コントローラハウジングの内部に配置され、前記第1操作ワイヤおよび前記第2操作ワイヤが挿通されたワイヤ挿通部材と、
前記コントローラハウジングに固定されており、前記第1操作ワイヤおよび前記第2操作ワイヤの延在方向に沿った長手方向に中心軸を有し、外周面に螺旋状の溝が形成されている固定軸部材と、
前記コントローラハウジングに対して回動自在に支持されており、螺旋状の溝が形成された内周面を有して前記固定軸部材の外周面に形成された螺旋状の溝と噛合するように前記固定軸部材に外嵌されている回動部材を備える回動操作部材と、
前記回動部材よりも前記長手方向の先端側に配置されて前記固定軸部材に対して長手方向に移動可能に外嵌されており、前記長手方向の基端側で折り返した前記第1操作ワイヤの端部が前記長手方向の基端側から連結固定されている第1可動部材と、
前記回動部材よりも前記長手方向の基端側に配置されて前記固定軸部材に対して長手方向に移動可能に外嵌されており、前記第2操作ワイヤの端部が前記長手方向の先端側から連結固定されている第2可動部材と、を備え、
前記回動操作部材が一方向に回動操作されて前記回動部材が前記長手方向の先端側に移動した場合には、前記回動部材に当接した前記第1可動部材が前記回動部材とともに前記長手方向の先端側に移動することで、前記第1操作ワイヤに張力を印加して前記第1操作ワイヤを前記可動部の偏向操作方向に変位させ、
前記回動操作部材が他方向に回動操作されて前記回動部材が前記長手方向の基端側に移動した場合には、前記回動部材に当接した前記第2可動部材が前記回動部材とともに前記長手方向の基端側に移動することで、前記第2操作ワイヤに張力を印加して前記第2操作ワイヤを前記可動部の偏向操作方向に変位させることを特徴とする。
【0009】
上記の構成によれば、第1操作ワイヤが連結固定された第1可動部材と、第2操作ワイヤが連結固定された第2可動部材とが互いに独立して長手方向に移動可能なように構成されている。回動操作部材の回動操作で第1可動部材および第2可動部材をそれぞれ独立して移動させて第1操作ワイヤおよび第2操作ワイヤをそれぞれ長手方向基端側(近位側)に引っ張って可動部の偏向操作を行うことができるようになっている。これにより、一方の操作ワイヤに張力を印加した場合であっても、他方の操作ワイヤの張力に影響を与えず、他方の操作ワイヤに弛みが生じないことから操作ワイヤの弛みによる操作性の低下を防ぐことができる。また、操作ワイヤに弛みが生じないことで、操作ワイヤの摩耗を抑えて耐久性を向上させることができる。
【0010】
さらに、回動操作部材を回動させると、回動操作部材がコントローラハウジングに固定されている固定軸部材の長手方向に沿って移動するので、コントローラハウジングに対する回動操作部材の長手方向の相対位置を目視で認識することができ、可動部の偏向状態を視覚的に把握することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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