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公開番号2025103275
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-09
出願番号2023220565
出願日2023-12-27
発明の名称減光フィルム
出願人日本ゼオン株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類C08J 5/18 20060101AFI20250702BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】可視光領域の光を通しにくく、赤外線領域の光の散乱を抑制して透過させうる減光フィルムを提供する。
【解決手段】樹脂及び油溶性染料を含み、波長450nm以上650nm以下の光の少なくとも一部の直線透過率が25%未満であり、波長900nmの光の直線透過率が80%以上である、減光フィルム。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
樹脂及び油溶性染料を含み、
波長450nm以上650nm以下の光の少なくとも一部の直線透過率が25%未満であり、波長900nmの光の直線透過率が80%以上である、減光フィルム。
続きを表示(約 360 文字)【請求項2】
波長450nm以上650nm以下の光の全ての直線透過率が25%未満である、請求項1に記載の減光フィルム。
【請求項3】
前記減光フィルムの厚みが、100μm以上800μm未満である、請求項1に記載の減光フィルム。
【請求項4】
前記油溶性染料の前記樹脂に対する割合が、0.01重量%以上2重量%未満である、請求項1に記載の減光フィルム。
【請求項5】
ヘイズが0.1%以上1%以下である、請求項1に記載の減光フィルム。
【請求項6】
前記減光フィルムが、第一の樹脂層、減光層、及び第二の樹脂層がこの順で積層された多層構造を有し、前記減光層が、前記樹脂及び前記油溶性染料を含む、請求項1~5までのいずれか一項に記載の減光フィルム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、赤外線センサーのカバー用途に用いうる減光フィルムに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
樹脂及び染料を含む樹脂フィルムを機能性フィルムとして用いることが検討されている。例えば、特許文献1には、ノルボルネン系樹脂フィルムが分散染料により染色されてなる着色フィルムをカラー偏光板の保護フィルムとして用いることが記載されている。また、例えば、特許文献2には、樹脂及び油溶性染料を含み、特定の厚みを有するフィルムを画像表示装置の反射防止フィルムとして用いることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2004-151264号公報
国際公開第2022/044870号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、赤外線領域の光を利用した赤外線センサーは、非接触で対象の検知が可能であり、人の目に見えない光を利用するため人の視覚を刺激せずに必要な情報を収集することが可能であるといった利点から、近年、その利用分野は広がりつつある。
【0005】
赤外線センサーは、それ自体が視認されてしまうことにより、赤外線センサーの設置場所、または赤外線センサーを搭載した物の美観が低下してしまう場合がある。そこで、赤外線センサーを覆うためのカバーが検討されている。
【0006】
赤外線センサーのカバーに要求される特性として、カバーの外部から赤外線センサーを視認されないようにする観点からは、可視光領域の光を透過させにくいことが挙げられる。また、カバーで覆われた状態で、赤外線センサーの機能を発揮させるためには、カバーの内部において赤外線領域の光を直進させることが求められる。このようなカバーにおいても、フィルム材料を用いることが考えられるが、赤外線センサーのカバーに要求される特性を満たすフィルム材料は未だ得られていない。
【0007】
本発明は前記実情に鑑みてなされたものであり、可視光領域の光を透過させにくく、赤外線領域の光を直進させて透過させうる減光フィルムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者が、前記目的を達成するべく、鋭意検討した結果、樹脂及び油溶性染料を用いることにより、可視光領域の光を透過させにくく、赤外線領域の光を直進させて透過させうる減光フィルムを実現できることを見出し、本発明を完成させた。すなわち、本発明は以下を提供する。
【0009】
<1> 樹脂及び油溶性染料を含み、波長450nm以上650nm以下の光の少なくとも一部の直線透過率が25%未満であり、波長900nmの光の直線透過率が80%以上である、減光フィルム。
<2> 波長450nm以上650nm以下の光の全ての直線透過率が25%未満である、<1>に記載の減光フィルム。
<3> 前記減光フィルムの厚みが、100μm以上800μm未満である、<1>または<2>に記載の減光フィルム。
<4> 前記油溶性染料の前記樹脂に対する割合が、0.01重量%以上2重量%未満である、<1>~<3>のいずれか一項に記載の減光フィルム。
<5> ヘイズが0.1%以上1%以下である、<1>~<4>のいずれか一項に記載の減光フィルム。
<6> 前記減光フィルムが、第一の樹脂層、減光層、及び第二の樹脂層がこの順で積層された多層構造を有し、前記減光層が、前記樹脂及び前記油溶性染料を含む、<1>~<5>までのいずれか一項に記載の減光フィルム。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、可視光領域の光を透過させにくく、赤外線領域の光を直進させて透過させうる減光フィルムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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