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公開番号
2024145633
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-15
出願番号
2023058072
出願日
2023-03-31
発明の名称
樹脂製マイクロニードルの形成方法
出願人
学校法人近畿大学
代理人
個人
主分類
A61M
37/00 20060101AFI20241004BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】精密な機械加工をすることなく、円錐状以外の形状のマイクロニードルの雄型を形成する。
【解決手段】透明基板上にネガ型フォトレジストを塗布する工程と、
前記透明基板の前記ネガ型フォトレジストを塗布した面の裏面に、移動可能に正方形の透過部を有するマスクを配置する工程と、
前記マスクに対して前記透明基板とは反対側に配置され照射前方にロッドを有する光源を、前記透明基板の裏面にデフォーカスされた光源像である露光光源像ができるように前記透明基板と前記光源の距離を調節する工程と、
前記光源から光線を照射しながら前記マスク及び前記透明基板を前記光源に対し、前記露光光源像の大きさより小さい範囲でアステロイド様軌跡に相対的に移動させる工程を有する樹脂製マイクロニードルの形成方法は、側面に複雑な形状を有するほぼ円錐形状の樹脂製マイクロニードルを提供できる。
【選択図】図8
特許請求の範囲
【請求項1】
透明基板上にネガ型フォトレジストを塗布する工程と、
前記透明基板の前記ネガ型フォトレジストを塗布した面の裏面に、透過部を有するマスクを移動可能に配置する工程と、
前記マスクに対して前記透明基板とは反対側に配置され照射前方にロッドを有する光源を、前記透明基板の裏面にデフォーカスされた光源像である露光光源像ができるように前記透明基板と前記光源の距離を調節する工程と、
前記光源から光線を照射しながら前記マスク及び前記透明基板を前記光源に対し、前記露光光源像の大きさより小さい範囲でアステロイド様軌跡に相対的に移動させる工程を有する樹脂製マイクロニードルの形成方法。
続きを表示(約 240 文字)
【請求項2】
前記露光光源像の大きさは、前記光源が前記透明基板の裏面にフォーカスされた光源像の大きさをDとして、1.5D以上5.0D以下である請求項1に記載された樹脂製マイクロニードルの形成方法。
【請求項3】
前記アステロイド様軌跡は、(1)式および(2)式で表され、Nは1以外の正の実数である請求項1または2の何れかに記載された樹脂製マイクロニードルの形成方法。
JPEG
2024145633000003.jpg
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発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は表面形状が複雑で表面積が大きい樹脂製マイクロニードルの形成方法に関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
主として薬効を有する機能性物質を含む素材で、高さ100~1000マイクロメートル、アスペクト比(高さ/底面の直径)が3~9の円錐状の針で構成されるマイクロニードルが知られている。
【0003】
マイクロニードルは、皮膚への穿刺性を高めるために、さまざまな形状のものが提案されている。特許文献1には、先端に平板状のブレードをつけたものや、先端の断面を星形形状にしたものが示されている。また、特許文献2にも先端を星形にし、穿刺性を高めたマイクロニードルが示されている。
【0004】
これらのマイクロニードルの製造方法は、金属や樹脂を機械加工することで、マイクロニードルの雄型を製造し、この雄型で樹脂等に雌型を形成する。この雌型に薬剤などの所望の材料を流し込むことで薬剤や樹脂といった材料で形成されたマイクロニードルを形成する。
【0005】
特許文献3には、ネガ型フォトレジストを透明基板上に塗布し、透明基板の裏側からマスク越しに紫外線を照射し、透明基板とマスクを光源に対して所定の半径で円運動をすることでマイクロニードルの雄型を形成する方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
国際公開第2017/047437号
特開2015-116335号公報
特開2017-202302号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献3に記載された方法は、1000マイクロメートル以下の微細な針形状を複数個同時に、しかも精密な機械加工することなく製造できる点で非常に有用である。しかし、光源に対して円運動をすることで、ネガ型フォトレジストを円錐状に露光するため、円錐状以外の形状のマイクロニードルの雄型を形成することは容易ではなかった。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は上記の課題に鑑みて想到されたものであり、透明基板上に塗布したネガ型フォトレジストを透明基板裏側からマスク越しに露光する方法でありながら、断面星形様形状のマイクロニードルの雄型(以後「マイクロニードルの雄型」を「樹脂製マイクロニードル」と呼ぶ。)を形成方法を提供する。
【0009】
より具体的に本発明に係る樹脂製マイクロニードルの形成方法は、
透明基板上にネガ型フォトレジストを塗布する工程と、
前記透明基板の前記ネガ型フォトレジストを塗布した面の裏面に、透過部を有するマスクを移動可能に配置する工程と、
前記マスクに対して前記透明基板とは反対側に配置され照射前方にロッドを有する光源を、前記透明基板の裏面にデフォーカスされた光源像である露光光源像ができるように前記透明基板と前記光源の距離を調節する工程と、
前記光源から光線を照射しながら前記マスク及び前記透明基板を前記光源に対し、前記露光光源像の大きさより小さい範囲でアステロイド様軌跡に相対的に移動させる工程を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係る樹脂製マイクロニードルは、光源からの光線をデフォーカスさせ、ネガ型フォトレジストへの照射光源像に強弱の分布を与え、光源とネガ型フォトレジストの相対運動をアステロイド様軌跡としたので、側面に複雑な形状を有する略円錐形状を有する。この複雑な形状には、断面星形様の形状も含まれる。
(【0011】以降は省略されています)
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