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公開番号2024141140
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-10
出願番号2023052627
出願日2023-03-29
発明の名称茶の実搾油残渣を添加したパルプ及び該パルプにより製造されたパルプ製品並びに茶の実搾油残渣を添加したパルプの製造方法
出願人学校法人近畿大学,株式会社GSIクレオス
代理人個人,個人
主分類D21H 17/02 20060101AFI20241003BHJP(製紙;セルロースの製造)
要約【課題】茶の実搾油残渣を原料パルプに添加することで、抗酸化機能を持ったパルプ及びパルプ製品並びに茶の実搾油残渣を添加したパルプの製造方法を提供する。
【解決手段】茶の実の種子胚を搾油する際に排出される残渣を、粉末状に加工して粉末状残渣を形成し、該粉末状残渣を原料パルプに添加した後、水分を含ませてパルプスラリーを形成し、該パルプスラリーを調製して抄紙した後、脱水して形成されることを特徴とするパルプ。さらに、前記パルプに、金型による熱成型を行い、皿やトレー等の食器や、弁当容器等の各種パルプ製品を製造する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
茶の実の種子胚を搾油する際に排出される茶の実搾油残渣を、粉末状に加工して茶の実搾油残渣の粉末を形成し、該粉末を原料パルプに添加した後、水分を含ませてパルプスラリーを形成し、該パルプスラリーを調製して抄紙した後、脱水して形成されることを特徴とする茶の実搾油残渣を添加したパルプ。
続きを表示(約 310 文字)【請求項2】
請求項1記載の茶の実搾油残渣を添加したパルプによって製造したことを特徴とするパルプ製品。
【請求項3】
前記パルプ製品が食器であることを特徴とする請求項2記載のパルプ製品。
【請求項4】
茶の実の種子胚を搾油する際に排出される茶の実搾油残渣を、粉末状に加工して茶の実搾油残渣の粉末を形成する工程と、
前記粉末を原料パルプに添加した後、水分を含ませてパルプスラリーを形成する工程と、
前記パルプスラリーを調製して抄紙する工程と、
抄紙したパルプを脱水する工程と
を順に行うことを特徴とする茶の実搾油残渣を添加したパルプの製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、茶の実搾油残渣を添加したパルプ及び該パルプにより製造されたパルプ製品並びに茶の実搾油残渣を添加したパルプの製造方法に関し、詳しくは、茶の実搾油残渣が持つ抗酸化成分を利用して抗酸化機能を持たせたパルプ及び該パルプにより製造されたパルプ製品並びに茶の実搾油残渣を添加したパルプの製造方法に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
近年、茶の実油は、オリーブオイルと同様にオレイン酸が豊富で、飽和脂肪酸の含有量が少ないことが知られ、健康油として注目されている。この茶の実油は、茶の実から種子胚を取出し、種子胚に含まれた油成分を搾油することで製造されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
さらに、近年、消費者の健康飲料指向の高まりによって茶系飲料の需要が伸び、これに伴って、含水茶殻の排出量が増加している。このため、茶殻を湿式粉砕して原料パルプに添加することで、茶殻の再利用を図るとともに、抗菌、消臭機能を備えた原料パルプを製造することが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【0004】
また、原料パルプにより製造されたディスポーザブルの食器や弁当容器は、石油原料の食器や弁当容器に比べて廃棄の際に環境負荷が小さく好ましい。一方で、弁当容器等においては抗酸化化合物やわさびの辛み成分であるシニグリンを含浸させたシートなどを同梱することなどによって食品の劣化を防ぐ工夫がなされている(例えば、特許文献3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2020-152749号公報
特開2008-255515号公報
特開平3-222574号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献2のものでは、茶を抽出する際に発生する茶殻を利用し、原料パルプに添加して抗菌、消臭機能を備えたパルプを製造することが提案されているが、発明者達は、特許文献1のように茶の実油を製造する過程で発生する、茶の実搾油残渣(絞り滓)に抗酸化性物質が多く含まれていることを発見した。
【0007】
また、特許文献3のように、食品の劣化を防ぐために、抗酸化化合物やシニグリンを含浸させたシートなどを同梱することは提案されているが、食器や弁当容器等のパルプ製品自体に抗酸化機能を持たせたものはなかった。
【0008】
そこで、本発明は、茶の実搾油残渣を原料パルプに添加することで、抗酸化機能を持ったパルプ及びパルプ製品を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するため、本発明の茶の実搾油残渣を添加したパルプは、茶の実の種子胚を搾油する際に排出される茶の実搾油残渣を、粉末状に加工して茶の実搾油残渣の粉末を形成し、該粉末を原料パルプに添加した後、水分を含ませてパルプスラリーを形成し、該パルプスラリーを調製して抄紙した後、脱水して形成されることを特徴としている。
【0010】
また、本発明のパルプ製品は、前記茶の実搾油残渣を添加したパルプによって製造したことを特徴とし、前記パルプ製品が食器であると好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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