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公開番号2025017333
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-05
出願番号2024111949
出願日2024-07-11
発明の名称評価方法、評価装置、評価システム、ユーザ端末、および評価プログラム
出願人株式会社LIXIL,学校法人近畿大学
代理人個人,個人,個人
主分類G06Q 50/10 20120101AFI20250129BHJP(計算;計数)
要約【課題】医療費の観点について住居に関する事項の評価精度を向上できる評価方法を提供する。
【解決手段】評価方法は、住居に関する事項について評価する評価方法であって、或る断熱等性能等級の住居に住んでいた住人が或る断熱等性能等級とは異なる他の断熱等性能等級の住居に住む場合に或る疾病の自覚症状が改善する割合を改善率とし、基準とする第1断熱等性能等級以外の複数の第2断熱等性能等級の住居のそれぞれについて改善率を取得し、或る疾病に罹患する患者の数に関する第1統計データを取得し、住居の断熱等性能等級と住人の年代との関係に関する第2統計データを取得し、第1統計データと第2統計データと改善率とに基づいて、少なくとも1つの断熱等性能等級の住居について、或る年代の住人が或る疾病に罹患する割合に関する第1評価パラメータを算出する。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
住居に関する事項について評価する評価方法であって、
或る断熱等性能等級の住居に住んでいた住人が前記或る断熱等性能等級とは異なる他の断熱等性能等級の住居に住む場合に或る疾病の自覚症状が改善する割合を改善率とし、
基準とする第1断熱等性能等級以外の複数の第2断熱等性能等級の住居のそれぞれについて前記改善率を取得し、
前記或る疾病に罹患する患者の数に関する第1統計データを取得し、
住居の断熱等性能等級と住人の年代との関係に関する第2統計データを取得し、
前記第1統計データと前記第2統計データと前記改善率とに基づいて、少なくとも1つの断熱等性能等級の住居について、或る年代の住人が前記或る疾病に罹患する割合に関する第1評価パラメータを算出する、評価方法。
続きを表示(約 2,400 文字)【請求項2】
前記第2統計データに基づいて、各断熱等性能等級の住居に住む前記或る年代の住人の推定人数をそれぞれ算出し、
前記或る疾病の種類をx、前記第1断熱等性能等級をα、前記第2断熱等性能等級をβ、前記或る年代をyとし、前記第1評価パラメータのうち前記第1断熱等性能等級の住居についての第1評価パラメータP1
x,α,y
を以下の式から算出する、請求項1に記載の評価方法。
TIFF
2025017333000013.tif
20
170
ただし、n
x,y
は前記或る疾病に罹患する前記或る年代の患者のうち医療機関を受診する受診患者の受診患者数であり、p
α,y
は前記第1断熱等性能等級の住居に住む前記或る年代の住人の前記推定人数であり、p
β,y
は前記第2断熱等性能等級の住居に住む前記或る年代の住人の前記推定人数であり、C
x,β
は前記第1断熱等性能等級の住居に対する前記第2断熱等性能等級の住居における前記或る疾病の前記改善率である。
【請求項3】
前記第1評価パラメータのうち前記第2断熱等性能等級の住居についての第1評価パラメータP1
x,β,y
を以下の式から算出する、請求項2に記載の評価方法。
TIFF
2025017333000014.tif
12
170
【請求項4】
各断熱等性能等級の住居について住居内の温度に関する温度情報をそれぞれ取得し、
各断熱等性能等級の住居について前記第1評価パラメータをそれぞれ取得し、
各前記温度情報と各前記第1評価パラメータとに基づいて、前記温度情報と前記第1評価パラメータとの関係を取得する、請求項1に記載の評価方法。
【請求項5】
前記或る疾病の種類をx、前記或る年代をy、前記温度情報をTとし、前記温度情報を有する住居についての前記第1評価パラメータをP1
x,T,y
としたとき、前記温度情報と前記第1評価パラメータとの関係は以下の式によって表される、請求項4に記載の評価方法。
TIFF
2025017333000015.tif
12
170
ただし、A
x,y
およびB
x,y
は係数である。
【請求項6】
前記或る疾病に掛かる医療費に関する第3統計データに基づいて前記或る疾病に掛かる総医療費を取得し、
前記第1統計データに基づいて前記或る疾病に罹患する患者のうち医療機関を受診する受診患者の総受診患者数を取得し、
前記総医療費をm

とし、前記総受診患者数をn

としたとき、或る前記温度情報を有する住居に住む前記或る年代の住人に掛かる前記或る疾病についての医療費の推定値に関する第2評価パラメータP2
x,T,y
を以下の式から算出する、請求項5に記載の評価方法。
TIFF
2025017333000016.tif
20
170
ただし、Sは前記或る年代の住人における医療費の自己負担割合である。
【請求項7】
前記或る疾病に掛かる医療費に関する第3統計データを取得し、
少なくとも1つの前記断熱等性能等級の住居について、前記第1統計データと前記第3統計データと前記第1評価パラメータとに基づいて、前記或る年代の住人に掛かる前記或る疾病についての医療費の推定値に関する第2評価パラメータを算出する、請求項1に記載の評価方法。
【請求項8】
前記或る疾病に掛かる調剤薬局薬剤費に関する第4統計データに基づいて前記或る疾病に掛かる総調剤薬局薬剤費を取得し、
前記第1統計データに基づいて前記或る疾病に罹患する患者のうち医療機関を受診する受診患者の総受診患者数を取得し、
前記総調剤薬局薬剤費をm´

とし、前記総受診患者数をn

としたとき、或る前記温度情報を有する住居に住む前記或る年代の住人に掛かる前記或る疾病についての調剤薬局薬剤費の推定値に関する第3評価パラメータP3
x,T,y
を以下の式から算出する、請求項5に記載の評価方法。
TIFF
2025017333000017.tif
20
170
ただし、S´は前記或る年代の住人における調剤薬局薬剤費の自己負担割合である。
【請求項9】
前記或る疾病に掛かる調剤薬局薬剤費に関する第4統計データを取得し、
少なくとも1つの前記断熱等性能等級の住居について、前記第1統計データと前記第4統計データと前記第1評価パラメータとに基づいて、前記或る年代の住人に掛かる前記或る疾病についての調剤薬局薬剤費の推定値に関する第3評価パラメータを算出する、請求項1に記載の評価方法。
【請求項10】
少なくとも1つの断熱等性能等級の住居について、
前記第1評価パラメータを、前記或る疾病に罹患し、かつ、医療機関を受診する受診患者の割合に関するパラメータとして算出し、
前記或る年代の住人が前記或る疾病の自覚症状を有する割合から前記第1評価パラメータを減じた値を、前記或る疾病に罹患し、かつ、医療機関を受診しない未受診患者の割合に関する第4評価パラメータとして算出する、請求項1に記載の評価方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、評価方法、評価装置、評価システム、ユーザ端末、および評価プログラムに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
住居に関する事項について評価する評価方法が知られている。例えば、非特許文献1には、住居の断熱性能について医療費の観点から評価を行うことが記載されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
藤田浩司,外4名,“住宅内温度に応じた医療費推定法の提案と医療費を考慮した経済的な住宅断熱性能の検討”,日本建築学会環境系論文集,2020年2月,第85巻,第768号,p.159-167
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
非特許文献1に記載の方法では、或る断熱等性能等級を有する住居に住む住人が或る疾病の自覚症状を有する割合と、当該或る疾病の治療などに掛かる医療費についての国のデータとに基づいて、当該或る断熱等性能等級を有する住居について医療費の観点から評価を行っていた。非特許文献1に記載の方法では、或る断熱等性能等級を有する住居に住む住人が或る疾病の自覚症状を有する割合を、住人に対するアンケート調査によって取得していた。アンケート調査において或る疾病に罹患している自覚症状があると答えた住人の中には、医療機関を受診しない者も含まれている。医療費についての国のデータは医療機関を受診した患者に掛かった医療費のデータであるため、或る疾病の自覚症状を有する割合に医療機関を受診しない者が含まれていると、推定される医療費の値にずれが生じる。推定される医療費の値にずれが生じると、医療費の観点についての住居の評価精度が低下する恐れがあった。
【0005】
本開示は、上記事情に鑑みて、医療費の観点について住居に関する事項の評価精度を向上できる評価方法、評価装置、評価システム、ユーザ端末、および評価プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本開示に係る評価方法は、住居に関する事項について評価する評価方法であって、或る断熱等性能等級の住居に住んでいた住人が前記或る断熱等性能等級とは異なる他の断熱等性能等級の住居に住む場合に或る疾病の自覚症状が改善する割合を改善率とし、基準とする第1断熱等性能等級以外の複数の第2断熱等性能等級の住居のそれぞれについて前記改善率を取得し、前記或る疾病に罹患する患者の数に関する第1統計データを取得し、住居の断熱等性能等級と住人の年代との関係に関する第2統計データを取得し、前記第1統計データと前記第2統計データと前記改善率とに基づいて、少なくとも1つの断熱等性能等級の住居について、或る年代の住人が前記或る疾病に罹患する割合に関する第1評価パラメータを算出することを含む。
【0007】
上記目的を達成するため、本開示に係る評価装置は、上記の評価方法を実行可能な演算部と、前記演算部の演算結果を出力可能な出力部と、を備える。
【0008】
上記目的を達成するため、本開示に係る評価システムは、上記の評価装置と、前記評価装置と通信可能なユーザ端末と、備え、前記評価装置は、前記ユーザ端末と通信可能なサーバ装置であり、前記ユーザ端末は、前記出力部から出力された情報を表示する表示部を有する。
【0009】
上記目的を達成するため、本開示に係るユーザ端末は、住居に関する事項について評価する評価方法を実行可能な評価装置と通信可能なユーザ端末であって、表示部を備え、前記評価方法は、或る断熱等性能等級の住居に住んでいた住人が前記或る断熱等性能等級とは異なる他の断熱等性能等級の住居に住む場合に或る疾病の自覚症状が改善する割合を改善率とし、基準とする第1断熱等性能等級以外の複数の第2断熱等性能等級の住居のそれぞれについて前記改善率を取得し、前記或る疾病に罹患する患者の数に関する第1統計データを取得し、住居の断熱等性能等級と住人の年代との関係に関する第2統計データを取得し、前記第1統計データと前記第2統計データと前記改善率とに基づいて、少なくとも1つの断熱等性能等級の住居について、或る年代の住人が前記或る疾病に罹患する割合に関する第1評価パラメータを算出する評価方法であり、前記表示部は、前記評価装置から出力される情報を表示する部分である。
【0010】
上記目的を達成するため、本開示に係る評価プログラムは、上記の評価方法をコンピュータに実行させる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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