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公開番号
2024080113
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-06-13
出願番号
2022193023
出願日
2022-12-01
発明の名称
マンモグラフィ装置
出願人
学校法人近畿大学
,
キヤノンメディカルシステムズ株式会社
代理人
弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
主分類
A61B
6/00 20240101AFI20240606BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】プレ撮影から得られた直接的情報に限らず、より適切な条件を決定するための情報を得ること。
【解決手段】本実施形態に係るマンモグラフィ装置は、取得部及び算出部を備える。取得部は、被検体の乳房に対する事前のX線撮影に係る情報として、撮影条件と当該乳房の状態を表す乳房状態情報と被検体に関する情報との少なくとも一つを含む第1の情報を取得する。算出部は、第1の情報に基づいて、乳房に関する指標を算出する。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
被検体の乳房に対する事前のX線撮影に係る情報として、撮影条件と当該乳房の状態を表す乳房状態情報と前記被検体に関する情報との少なくとも一つを含む第1の情報を取得する取得部と、
前記第1の情報に基づいて、前記乳房に関する指標を算出する算出部と、
を備えたマンモグラフィ装置。
続きを表示(約 950 文字)
【請求項2】
前記乳房状態情報は、前記乳房に対する圧迫圧および前記乳房の厚みである乳房厚の少なくとも一方である、請求項1に記載のマンモグラフィ装置。
【請求項3】
前記取得部は、当該事前のX線撮影により収集された事前撮影画像を取得し、
前記算出部は、前記第1の情報と前記事前撮影画像とに基づいて、前記乳房に関する指標を算出する、請求項1に記載のマンモグラフィ装置。
【請求項4】
前記取得部は、前記事前のX線撮影の後の本撮影を行うまでに、前記被検体に関する情報を取得する、請求項1に記載のマンモグラフィ装置。
【請求項5】
前記算出部は、前記第1の情報に基づいて前記乳房に関する指標を算出する学習済みモデルに対して前記第1の情報を入力することにより、前記乳房に関する指標を算出する、請求項1に記載のマンモグラフィ装置。
【請求項6】
前記算出部は、前記第1の情報と前記事前撮影画像とに基づいて前記乳房に関する指標を算出する学習済みモデルに対して前記第1の情報と前記事前撮影画像とを入力することにより、前記乳房に関する指標を算出する、請求項3に記載のマンモグラフィ装置。
【請求項7】
前記乳房に関する指標は、前記乳房を評価する指標であって、乳腺密度又は乳房構成を含む、請求項1乃至6のいずれか一項に記載のマンモグラフィ装置。
【請求項8】
前記算出した前記乳房に関する指標に基づいて、前記事前のX線撮影の後に実行する処理を決定する決定部、を更に備えた請求項1乃至6のいずれか一項に記載のマンモグラフィ装置。
【請求項9】
前記決定部は、前記乳房に関する指標と、前記第1の情報に含まれる乳房厚とに基づいて、前記処理を決定する、請求項8に記載のマンモグラフィ装置。
【請求項10】
前記処理は、前記事前のX線撮影の後の本撮影に関する撮影条件および画像処理条件の少なくとも一方である第1処理と、前記本撮影の取りやめに関する第2処理と、追加撮影に関する第3処理の少なくとも一つを含む、請求項8に記載のマンモグラフィ装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本明細書及び図面に開示の実施形態は、マンモグラフィ装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
マンモグラフィ装置では、被検体の乳房を圧迫して固定し、乳房に対する事前のX線撮影(以下、プレ撮影と呼ぶ)、本撮影という順番で2回のX線撮影を行う。また、マンモグラフィ装置では、微弱なX線を照射するプレ撮影から直接的に得られた情報(以下、直接的情報)のみを用いた自動露出制御(AEC)を用いて、本撮影の撮影条件や画像処理条件を決定している。なお、直接的情報は、圧迫時の乳房厚や、プレ撮影画像の画素値などである。また、マンモグラフィ装置は、決定した撮影条件に従って本撮影を行い、得られた本撮影画像に対して画像処理条件に基づく画像処理を施す。これにより、マンモグラフィ装置は、医師の読影しやすいX線画像を提供している。また、本撮影画像から乳腺密度が計測された結果、高濃度の乳房の場合には超音波検査の併用を推奨することや、将来の発がんリスクを通知することが行われている。
【0003】
以上のようなマンモグラフィ装置は、特に問題は無いが、本発明者の検討によれば、プレ撮影後の条件を決定する際に、プレ撮影から得られた直接的情報のみを用いることから、必ずしも適切な条件を決定できない点で改善の余地があると考えられる。例えば同じ乳房厚の乳房の場合でも、乳房構成などに応じて、適切な撮影条件や画像処理条件が異なってくる。例えば、5cmの乳房厚がある脂肪性の乳房の場合、X線の高吸収体である乳腺組織が少ないため、より低い線量での撮影条件と、脂肪領域をより暗くした画像処理条件とを決定できることが好ましい。一方、5cmの乳房厚がある高濃度の乳房の場合、より高い線量での撮影条件と、乳腺領域をより明るくした画像処理条件とを決定できることが好ましい。従って、マンモグラフィ装置では、プレ撮影から得られた直接的情報に限らず、より適切な条件を決定するための情報が得られることが好ましい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2011-115368号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本明細書及び図面に開示の実施形態が解決しようとする課題の一つは、プレ撮影から得られた直接的情報に限らず、より適切な条件を決定するための情報を得ることである。ただし、本明細書及び図面に開示の実施形態により解決しようとする課題は上記課題に限られない。後述する実施形態に示す各構成による各効果に対応する課題を他の課題として位置づけることもできる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本実施形態に係るマンモグラフィ装置は、取得部及び算出部を備える。取得部は、被検体の乳房に対する事前のX線撮影に係る情報として、撮影条件と当該乳房の状態を表す乳房状態情報と被検体に関する情報との少なくとも一つを含む第1の情報を取得する。算出部は、第1の情報に基づいて、乳房に関する指標を算出する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、一実施形態に係るマンモグラフィ装置の構成の一例を示すブロック図である。
図2は、一実施形態に係るX線撮影台の外観の一例を示す斜視図である。
図3は、一実施形態における動作を説明するためのフローチャートである。
図4は、一実施形態の変形例に係るマンモグラフィ装置の構成を示すブロック図である。
図5は、一実施形態の変形例における動作を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、一実施形態に係るマンモグラフィ装置について図面を用いて説明する。
【0009】
図1は、一実施形態に係るマンモグラフィ装置の構成を示すブロック図であり、図2は、マンモグラフィ装置におけるX線撮影台の外観の一例を示す斜視図である。このマンモグラフィ装置1は、X線撮影台3とコンピュータ装置5とを備える。
【0010】
X線撮影台3は、基台部10とCアーム11とを有する。Cアーム11は、基台部10に突設された軸部12に取り付けられる。これによりCアーム11は、軸部12の軸心を回転中心軸Xとして回動可能なように基台部10に支持される。Cアーム11を回転させることにより、頭尾方向(CranioCaudal projection:CC)、内外方向(MedioLateral projection:ML)、内外斜方向(MedioLateral Oblique projection:MLO)等の通常撮影及びトモシンセシス撮影を行うことができる。トモシンセシスとは、X線管18を移動させて複数の角度から撮影して得られた医用画像を3次元再構成することで複数の断層画像を生成する撮影技法である。乳房のトモシンセシス撮影により、乳腺の重なりを低減させた複数の断層画像を得ることが可能である。
(【0011】以降は省略されています)
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