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公開番号2024080925
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-17
出願番号2022194291
出願日2022-12-05
発明の名称網膜循環障害及び網膜神経血管連関障害の改善用又は予防用点眼剤
出願人学校法人日本大学,学校法人帝京大学,学校法人近畿大学
代理人個人,個人,個人
主分類A61K 31/353 20060101AFI20240610BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】網膜循環障害及び網膜神経血管連関障害を改善又は予防することが可能な点眼剤を提供する。
【解決手段】ノビレチンを含むナノ粒子を含有する、網膜循環障害及び網膜神経血管連関障害の改善用又は予防用点眼剤。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ノビレチンを含むナノ粒子を含有する、網膜循環障害及び網膜神経血管連関障害の改善用又は予防用点眼剤。
続きを表示(約 320 文字)【請求項2】
前記ナノ粒子が、ノビレチンの湿式粉砕物である、請求項1に記載の点眼剤。
【請求項3】
増粘剤をさらに含有する、請求項1又は2に記載の点眼剤。
【請求項4】
前記増粘剤が、セルロース系増粘剤である、請求項3に記載の点眼剤。
【請求項5】
前記セルロース系増粘剤が、メチルセルロースである、請求項4に記載の点眼剤。
【請求項6】
シクロデキストリン類をさらに含有する、請求項1又は2のいずれか一項に記載の点眼剤。
【請求項7】
前記シクロデキストリン類が、2-ヒドロキシプロピル-β-シクロデキストリンである、請求項6に記載の点眼剤。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、網膜循環障害及び網膜神経血管連関障害の改善用又は予防用点眼剤に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
ノビレチンは、シークワーサー等の柑橘類に含まれるフラボノイドの一種である。ノビレチンは、フェニレフリンで予備収縮させたラット大動脈(非特許文献1)及びラット腸管膜動脈(非特許文献2)に対し、血管拡張作用を有することが報告されている。非特許文献1において、ノビレチンは、血管内皮非依存的に、ラット大動脈を拡張させると考えられている。非特許文献2において、ノビレチンは、血管内皮依存的にラット腸管膜動脈を拡張させると考えられている。
血管拡張メカニズムは、血管が存在する組織によって異なっており、化合物による血管拡張応答も組織によって異なっている。例えば、非特許文献2には、ラット肺動脈では、ノビレチンによる血管拡張応答が生じなかったことが報告されている。
【0003】
眼疾患に対する薬剤の投与方法としては、内服投与よりも局所投与の方が、全身副作用が少ないため望ましい。例えば、加齢黄斑変性及び糖尿病黄斑浮腫などの網膜疾患治療に汎用されている抗VEGF剤では、主に硝子体内腔投与が用いられている。しかしながら、硝子体出血及び水晶体損傷などが報告されており、さらには眼内炎などの重篤な眼合併症も報告されている。安全性の観点からは、点眼による投与が望ましい。しかしながら、眼球後部に存在する網膜組織まで、通常用いられる点眼により有効濃度の薬剤を到達させることは困難である。
【0004】
一方、網膜循環及び網膜神経連関における障害は、明らかな網膜症所見が発見されるよりも早期に引き起こされ、網膜疾患の発症の一因であると考えられている。しかしながら、これらの障害の改善又は予防に有効な点眼剤は実用化されていない。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
Kaneda et al.,Endothelium-independent vasodilator effects of nobiletin in rat aorta. J Pharmacol Sci. 2019 May;140(1):48-53.
Yang et al., Nobiletin Relaxes Isolated Mesenteric Arteries by Activating the Endothelial Ca2+-eNOS Pathway in Rats. J Vasc Res. 2016;53(5-6):330-339.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
網膜循環障害又は網膜神経連関障害を点眼により改善又は予防することができれば、これらの障害に起因する網膜疾患を、安全かつ有効に予防又は治療することができる。
【0007】
そこで、本発明は、網膜循環障害及び網膜神経血管連関障害を改善又は予防することが可能な点眼剤を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、以下の態様を包含する。
[1]ノビレチンを含むナノ粒子を含有する、網膜循環障害及び網膜神経血管連関障害の改善用又は予防用点眼剤。
[2]前記ナノ粒子が、ノビレチンの湿式粉砕物である、[1]に記載の点眼剤。
[3]増粘剤をさらに含有する、[1]又は[2]に記載の点眼剤。
[4]前記増粘剤が、セルロース系増粘剤である、[3]に記載の点眼剤。
[5]前記セルロース系増粘剤が、メチルセルロースである、[4]に記載の点眼剤。
[6]シクロデキストリン類をさらに含有する、[1]~[5]のいずれか1つに記載の点眼剤。
[7]前記シクロデキストリン類が、2-ヒドロキシプロピル-β-シクロデキストリンである、[6]に記載の点眼剤。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、網膜循環障害及び網膜神経血管連関障害を改善又は予防することが可能な点眼剤が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
点眼剤投与試験に供した糖尿病モデルマウスの8週齢、10週齢、12週齢、及び14週齢におけるフリッカー刺激後の血流変化をそれぞれ示す。Nobiletin:ノビレチン含有点眼剤投与(n=6)。Vehicle:Vehicle点眼剤投与(n=6)。
点眼剤投与試験に供した糖尿病モデルマウスの8週齢、10週齢、12週齢、及び14週齢における高酸素負荷刺激後の血流変化をそれぞれ示す。Nobiletin:ノビレチン含有点眼剤投与(n=6)。Vehicle:Vehicle点眼剤投与(n=6)。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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