TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024076773
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-06
出願番号2022188516
出願日2022-11-25
発明の名称乳腺密度の算出方法
出願人学校法人近畿大学
代理人個人
主分類A61B 6/00 20240101AFI20240530BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】マンモグラフィの画像から乳腺密度を算出する際に基準値となる脂肪領域の画素値を求めるのは容易でなかった。
【解決手段】検査乳房厚(Dmt)と検査X線量(DRmt)と検査乳房X線画像を得る工程と、
予め複数の乳房X線サンプル撮影より得られる乳房厚(mt)とX線量(Rmt)と脂肪画素値(Ymt)の情報から、前記脂肪画素値(Ymt)を前記X線量(Rmt)で除して得られた単位X線量あたりの単位脂肪画素値(Ymt/Rmt=Zmt)と前記乳房厚(mt)を平準化することで求めた規格化乳房厚脂肪画素値(ZEmt)のうち前記検査乳房厚(Dmt)に対応する前記規格化乳房厚脂肪画素値(ZEmt)を前記検査X線量(DRmt)に乗じて検査乳房厚脂肪画素値(DY)を求める工程と
前記検査乳房厚脂肪画素値(DY)を用いて乳腺密度を求める工程を有する乳腺密度の算出方法は、妥当な脂肪画素値を容易に求めることができる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
乳房X線撮影装置で得られるマンモグラフィ画像から乳腺密度を算出する際に用いられる検査乳房厚脂肪画素値(DY)を前記マンモグラフィ画像の撮影時に得られる検査乳房厚(Dmt)に対応し、前記撮影時の検査X線量(DRmt)に乗ずることで前記検査脂肪画素値(DY)を算出できる規格化乳房厚脂肪画素値(ZEmt)の算出方法であって、
乳房厚(mt)とX線量(Rmt)と脂肪画素値(Ymt)の情報を有する複数の乳房X線サンプル画像データに対して前記脂肪画素値(Ymt)を前記X線量(Rmt)で除し、単位X線量あたりの脂肪画素値(Ymt/Rmt=Zmt)を算出する工程と、
前記単位X線量あたりの脂肪画素値(Zmt)と前記乳房厚(mt)を平準化し、前記乳房厚(mt)毎の前記規格化乳房厚脂肪画素値(ZEmt)を算出する工程を有する規格化乳房厚脂肪画素値の算出方法。
続きを表示(約 900 文字)【請求項2】
乳房X線撮影時の検査乳房厚(Dmt)と検査X線量(DRmt)と検査乳房X線画像を得る工程と、
予め複数の乳房X線サンプル撮影より得られる乳房厚(mt)とX線量(Rmt)と脂肪画素値(Ymt)の情報から、前記脂肪画素値(Ymt)を前記X線量(Rmt)で除して得られた単位X線量あたりの脂肪画素値(Ymt/Rmt=Zmt)と前記乳房厚(mt)を平準化することで求めた規格化乳房厚脂肪画素値(ZEmt)のうち前記検査乳房厚(Dmt)に対応する前記規格化乳房厚脂肪画素値(ZEmt)を前記検査X線量(DRmt)に乗じて検査乳房厚脂肪画素値(DY)を求める工程と
前記検査乳房厚脂肪画素値(DY)を用いて乳腺密度を求める工程を有する乳腺密度の算出方法。
【請求項3】
前記乳腺密度を求める工程は、
前記検査乳房X線画像において前記検査乳房厚脂肪画素値(DY)より胸筋側の領域で乳腺密度を測定する工程である請求項2に記載された乳腺密度の算出方法。
【請求項4】
少なくとも圧迫板で挟んだ乳房をX線撮影し、前記乳房のX線画像を表示する表示装置を持った乳房X線撮影装置であって、
予め複数の乳房X線サンプル撮影より得られる乳房厚(mt)とX線量(Rmt)と脂肪画素値(Ymt)の情報から、前記脂肪画素値(Ymt)を前記X線量(Rmt)で除して得られた単位X線量あたりの脂肪画素値(Ymt/Rmt=Zmt)と前記乳房厚(mt)を平準化することで求めた規格化乳房厚脂肪画素値(ZEmt)と前記乳房厚(mt)を対応付ける参照テーブルと、
撮影された乳房のデータのうち前記検査乳房厚(Dmt)に対応する前記規格化乳房厚脂肪画素値(ZEmt)を前記検査X線量(DRmt)に乗じて算出した検査乳房厚脂肪画素値(DY)を算出し、
前記撮影された乳房のX線画像上に前記検査乳房厚脂肪画素値(DY)を有する画素のうち、前記検査乳房厚脂肪画素値(DY)より画素値の大きな画素と隣接する画素をマークする制御部を有する乳房X線撮影装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明はマンモグラフィで得られる乳房のX線画像から乳腺密度を算出する方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
乳癌は乳腺密度と関連するといわれており、乳腺密度を観測できる乳房X線装置(マンモグラフィ)が利用されている。マンモグラフィ画像から3次元乳腺密度(乳腺密度と呼ぶ)を計測するためには画像に含まれる脂肪領域と乳腺領域の画素値が要求される。このうち、基準となるのは脂肪領域の画素値(以後「脂肪画素値」と呼ぶ)であり、その精度が乳腺密度計測の精度を左右する重要な要素となる。
【0003】
特許文献1には、X線画像を所定の表示部において表示する際の表示条件として、当該X線画像を構成する画素の画素値のうち前記所定の表示部にて表示される画素値の範囲と、当該画素値の範囲における中央値とを、被検体の乳房において推定された乳腺密度に応じて算出する表示条件算出手段を有する画像表示装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2009-268726号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1は撮影したX線画像において乳房部分を常にコントラスト良く表示する手法であるが、却ってX線画像毎の脂肪画素値がわかりにくくなり、乳腺密度を数値的に求め比較しようとすると容易でないという課題を有する。
【0006】
現在、市販の乳腺密度自動計測ソフトは基準値の算出法及び算出値を開示しておらず、独自の値を設定して乳腺密度値だけを表示している。そのため、同一のマンモグラフィ画像の乳腺密度を異なる自動解析ソフトで計測すると3~4倍も異なる結果が得られており、臨床の場においてどの値が正しいのか判断できず、乳腺密度と関連する乳癌罹患の危険性や病変見落としの危険性を患者へ詳しく説明することができていない。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は上記の課題に鑑みて想到されたものであり、異なる条件で撮影されたX線画像であっても、精度よく脂肪画素値を得ることができ、安定した乳腺密度を算出するための係数となる規格化乳房厚脂肪画素値を与える方法を提供する。
【0008】
より具体的に本発明に係る規格化乳房厚脂肪画素値の算出方法は、
乳房X線撮影装置で得られるマンモグラフィ画像から乳腺密度を算出する際に用いられる検査乳房厚脂肪画素値(DY)を前記マンモグラフィ画像の撮影時に得られる検査乳房厚(Dmt)に対応し、前記撮影時の検査X線量(DRmt)に乗ずることで前記検査乳房厚脂肪画素値(DY)を算出できる規格化乳房厚脂肪画素値(ZEmt)の算出方法であって、
乳房厚(mt)とX線量(Rmt)と脂肪画素値(Ymt)の情報を有する複数の乳房X線サンプル画像データに対して前記脂肪画素値(Ymt)を前記X線量(Rmt)で除し、単位X線量あたりの脂肪画素値(Ymt/Rmt=Zmt)を算出する工程と、
前記単位X線量あたりの単位脂肪画素値(Zmt)と前記乳房厚(mt)を平準化し、前記乳房厚(mt)毎の前記規格化乳房厚脂肪画素値(ZEmt)を算出する工程を有することを特徴とする。
【0009】
また、この規格化乳房厚脂肪画素値を用いた乳腺密度算出方法も提供する。
【0010】
より具体的に本発明に係る乳腺密度算出方法は、
乳房X線撮影時の検査乳房厚(Dmt)と検査X線量(DRmt)と検査乳房X線画像を得る工程と、
予め複数の乳房X線サンプル撮影より得られる乳房厚(mt)とX線量(Rmt)と脂肪画素値(Ymt)の情報から、前記脂肪画素値(Ymt)を前記X線量(Rmt)で除して得られた単位X線量あたりの脂肪画素値(Ymt/Rmt=Zmt)と前記乳房厚(mt)を平準化することで求めた規格化乳房厚脂肪画素値(ZEmt)のうち前記検査乳房厚(Dmt)に対応する前記規格化乳房厚脂肪画素値(ZEmt)を前記検査X線量(DRmt)に乗じて検査乳房厚脂肪画素値(DY)を求める工程と
前記検査乳房厚脂肪画素値(DY)を用いて乳腺密度を求める工程を有することを特徴とする。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

学校法人近畿大学
アミロイド線維検出プローブ
6日前
学校法人近畿大学
新規酵母と柿を用いた酒類の製造方法
今日
日本ゼオン株式会社
バルーンカテーテル
7日前
ユーハ味覚糖株式会社
eスポーツのパフォーマンス向上用アミノ酸含有組成物、それを含む飲食品、およびeスポーツのパフォーマンス向上方法
20日前
個人
錠剤撒き器
3か月前
個人
穿刺補助具
4か月前
個人
歯の掃除具
20日前
個人
男性用下着
4か月前
個人
身体牽引装置
1か月前
個人
乗馬テラピー
1か月前
個人
発熱器具
20日前
個人
染毛方法
8日前
個人
挟圧手工爪矯正具
3か月前
株式会社コロナ
脱臭機
2か月前
個人
鼻腔拡張具
3か月前
個人
動体視力強化装置
1か月前
個人
排便漏れ予防装具
4か月前
個人
磁器治療器
1か月前
東レ株式会社
吸収制御剤
6日前
個人
口腔ケア用歯ブラシ
3か月前
株式会社ナカニシ
生検針
1か月前
東レ株式会社
下肢着用具
1か月前
個人
血管硬化度算出方法
1か月前
個人
マウスピース
5か月前
株式会社ニデック
眼科装置
2か月前
株式会社ダリヤ
皮膚洗浄剤
2か月前
大正製薬株式会社
内服液剤
1か月前
株式会社ニデック
眼科装置
1か月前
株式会社ニデック
眼科装置
1か月前
株式会社ニデック
眼科装置
2か月前
個人
唾液分泌促進具
1か月前
株式会社ファンケル
化粧料
29日前
株式会社ニデック
眼科装置
1か月前
個人
圧排器具
4か月前
株式会社ファンケル
化粧料
1か月前
個人
歯移動器具
21日前
続きを見る