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公開番号2024138566
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-09
出願番号2021098718
出願日2021-06-14
発明の名称α-トマチンの製造方法
出願人株式会社クレハ,学校法人近畿大学
代理人弁理士法人鷲田国際特許事務所
主分類C07J 43/00 20060101AFI20241002BHJP(有機化学)
要約【課題】α-トマチンを効率よく製造する方法を提供すること。
【解決手段】α-トマチンの製造方法は、トマトの葉、茎、脇芽、未成熟果実、および根からなる群から選ばれる少なくとも一種以上のトマト植物体と、酸溶液とを混合し、α-トマチンの抽出液を得る工程を含み、前記抽出液のpHが4.5以下であり、温度が45℃以下である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
トマトの葉、茎、脇芽、未成熟果実、および根からなる群から選ばれる少なくとも一種以上のトマト植物体と、酸溶液とを混合し、α-トマチンの抽出液を得る工程を含み、
前記抽出液のpHが4.5以下であり、温度が45℃以下である、
α-トマチンの製造方法。
続きを表示(約 150 文字)【請求項2】
前記抽出液のpHを3.5以下、かつ10℃以下に維持しながら保存する工程をさらに含む、
請求項1に記載のα-トマチンの製造方法。
【請求項3】
前記抽出液から、α-トマチンを取り出す工程をさらに含む、
請求項1または2に記載のα-トマチンの製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、α-トマチンの製造方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、トマトの成熟果実以外の部分(本明細書では「トマト植物体」とも称する)の活用方法が検討されており、トマトの葉や茎等から得られるトマチジンが注目されている。トマチジンには、筋たんぱく質合成促進効果や、動脈硬化の予防・治療効果、抗ガン作用等があることが知られている。ただし、トマチジンは、糖鎖と結合した状態、すなわちα-トマチンやβ-トマチンの状態でトマト植物体に含まれており、まず、トマト植物体からトマチンを取り出し、これをトマチジンに変化させることが行われている(例えば特許文献1)。
【0003】
一方で、トマチンは哺乳動物に対して毒性があることが知られており、トマチン自体は、従来十分に活用されていなかった。ここで、トマチンには、α-トマチン、β1-トマチン、デヒドロトマチンの3種類がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018-184394号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年、トマチンの一種であるα-トマチンが、コレステロールを沈殿させるための試薬や、特定のたんぱく質抗原の免疫補助剤として有用であることが見出された。また、トマト植物体からα-トマチンを高純度で製造できれば、これを分解して、トマチジンを効率よく製造することも可能である。さらに、α-トマチンを分解してトマチジンを製造した際に生成する、リコテトラオースも、様々な用途があると考えられている。
【0006】
ただし、上述の特許文献1に記載の方法等では、α-トマチンを効率よく製造することは難しかった。より具体的には、上記方法で取り出されるトマチンは、α-トマチンの糖が一部分解したβ1-トマチンであり、α-トマチンの状態で取り出されことは難しかった。
【0007】
本発明はこのような課題を鑑みてなされたものであり、α-トマチンを効率よく製造する方法の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、トマトの葉、茎、脇芽、未成熟果実、および根からなる群から選ばれる少なくとも一種以上のトマト植物体と、酸溶液とを混合し、α-トマチンの抽出液を得る工程を含み、前記抽出液のpHが4.5以下であり、温度が45℃以下である、α-トマチンの製造方法を提供する。
【発明の効果】
【0009】
本発明のα-トマチンの製造方法によれば、トマト植物体等から効率よくα-トマチンを純度よく取り出すことができる。したがって、α-トマチンを様々な用途に使用することが可能となる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
前述のように、従来の一般的な方法では、トマト植物体から、α-トマチンを取り出すことは難しく、主に取り出されるトマチンは、β1-トマチンであった。これに対し、本発明者らが鋭意検討したところ、トマト植物体と、酸溶液とを混合し、α-トマチンの抽出液を得る工程(以下、「抽出工程」とも称する)を行う際、抽出工程後の抽出液のpHが4.5以下、かつ温度が45℃以下となるように調整することで、α-トマチン効率よく取り出せること、さらには純度の高いα-トマチンを製造できることが見出された。
(【0011】以降は省略されています)

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