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公開番号
2024125549
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-19
出願番号
2023033427
出願日
2023-03-06
発明の名称
4-メチル-1-ペンテン系重合体組成物、および成形体
出願人
三井化学株式会社
代理人
弁理士法人エスエス国際特許事務所
主分類
C08L
23/20 20060101AFI20240911BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】繊維強化剤により改善された4-メチル-1-ペンテン系重合体が有する優れた耐熱性および耐衝撃性を維持しつつ、複数の破壊モードの剛性(たとえば曲げ弾性率、引っ張り弾性率など)がバランスよく優れる4-メチル-1-ペンテン系重合体組成物、および当該組成物を含む成形体を提供すること。
【解決手段】特定の要件を満たす4-メチル-1-ペンテン系重合体(A)40~80質量部と、特定の要件を満たす4-メチル-1-ペンテン系重合体(B)5~30質量部と、繊維強化剤(C)1~40質量部と、変性ポリオレフィン(D)とを含み、前記重合体(A)、重合体(B)、および繊維強化剤(C)の合計100質量部に対する前記変性ポリオレフィン(D)の含有量が1~10質量部である、4-メチル-1-ペンテン系重合体組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
(A)下記要件(A-i)、および(A-ii)を満たす4-メチル-1-ペンテン系重合体40~80質量部と、
(B)下記要件(B-i)、および(B-ii)を満たす4-メチル-1-ペンテン系重合体5~30質量部と、
(C)繊維強化剤1~40質量部と、
(D)変性ポリオレフィンと、
を含み、
前記重合体(A)、重合体(B)、および繊維強化剤(C)の合計100質量部に対する前記変性ポリオレフィン(D)の含有量が1~10質量部である、
4-メチル-1-ペンテン系重合体組成物。
要件(A-i):4-メチル-1-ペンテンから導かれる構成単位(i)と、炭素数2~20のα-オレフィン(4-メチル-1-ペンテンを除く)から選ばれる少なくとも1種のオレフィンから導かれる構成単位(ii)との合計を100.0モル%とした時、前記構成単位(i)の含有量が92.0~100.0モル%であり、前記構成単位(ii)の含有量が0.0~8.0モル%である。
要件(A-ii):135℃のデカリン中で測定した極限粘度[η]
A
が1.0~5.0dL/gである。
要件(B-i):4-メチル-1-ペンテンから導かれる構成単位(i)と、炭素数2~20のα-オレフィン(4-メチル-1-ペンテンを除く)から選ばれる少なくとも1種のオレフィンから導かれる構成単位(ii)との合計を100.0モル%とした時、前記構成単位(i)の含有量が86.5モル%以上92.0モル%未満であり、前記構成単位(ii)の含有量が8.0モル%を超え、13.5モル%以下である。
要件(B-ii):135℃のデカリン中で測定した極限粘度[η]
B
が2.0~5.0dL/gである。
続きを表示(約 960 文字)
【請求項2】
前記4-メチル-1-ペンテン系重合体(B)が、さらに下記要件(B-iii)を満たす、請求項1に記載の4-メチル-1-ペンテン系重合体組成物。
要件(B-iii):示差走査熱量計(DSC)で測定した融点(Tm)が180℃未満であるか、またはDSCにより融点(Tm)が観測されない。
【請求項3】
前記繊維強化剤(C)が無機繊維である、請求項1または2に記載の4-メチル-1-ペンテン系重合体組成物。
【請求項4】
前記無機繊維がガラス繊維である、請求項3に記載の4-メチル-1-ペンテン系重合体組成物。
【請求項5】
前記変性ポリオレフィン(D)が、下記要件(D-i)を満たし、4-メチル-1-ペンテン系重合体(d)を不飽和カルボン酸およびその誘導体からなる群より選ばれる少なくとも1種の化合物でグラフト変性して得られる、グラフト変性4-メチル-1-ペンテン系重合体(Da)である、請求項1または2に記載の4-メチル-1-ペンテン系重合体組成物。
要件(D-i):4-メチル-1-ペンテンから導かれる構成単位(i)と、炭素数2~20のα-オレフィン(4-メチル-1-ペンテンを除く)から選ばれる少なくとも1種のオレフィンから導かれる構成単位(ii)との合計を100.0モル%とした時、前記構成単位(i)の含有量が50.0モル%を超え、かつ100.0モル%以下であり、前記構成単位(ii)の含有量が0.0モル%以上50.0モル%未満である。
【請求項6】
前記グラフト変性4-メチル-1-ペンテン系重合体(Da)における、前記不飽和カルボン酸およびその誘導体からなる群より選ばれる少なくとも1種の化合物のグラフト変性量が、前記重合体(Da)100質量%に対して、0.5~15.0質量%である、請求項5に記載の4-メチル-1-ペンテン系重合体組成物。
【請求項7】
請求項1または2に記載の4-メチル-1-ペンテン系重合体組成物を含む成形体。
【請求項8】
自動車部品である、請求項7に記載の成形体。
【請求項9】
レーダーハウジングである、請求項7に記載の成形体。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、4-メチル-1-ペンテン系重合体組成物、および当該組成物を含む成形体に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
ポリオレフィンと総称される各種樹脂の中でも、4-メチル-1-ペンテンを主たる構成モノマーとする4-メチル-1-ペンテン系重合体は、ポリエチレンやポリプロピレンに比べて耐熱性、透明性および電気特性等の特性に優れ、また、離型性、耐溶剤性、耐衝撃性にも優れることから、各種用途に広く使用されている。
【0003】
また、4-メチル-1-ペンテン系重合体、ポリエチレンおよびポリプロピレンなどのポリオレフィンに、繊維強化剤および変性オレフィンを配合した組成物とすることでポリオレフィンの特性をさらに改質しようという試みもなされている(例えば特許文献1および2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開昭59-120644号公報
特開昭60-177052号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1および2に記載の組成物を含む成形体は、メチルペンテン系重合体が有する優れた耐熱性、耐衝撃性などの特徴が、繊維強化剤としてのガラス繊維により改善されているという特徴を有する。しかしながら、例えばレーダーハウジングなどの自動車部品においては、事故が生じた際に変形を生じさせるような力が同時に複数の方向から加わるため、耐衝撃性が優れることに加え、複数の破壊モードの剛性(たとえば曲げ弾性率、引っ張り弾性率など)がバランスよく優れることが求められるところ、このような要求に対して特許文献1および2に記載の組成物では十分に応えきれていなかった。
【0006】
本発明は、繊維強化剤により改善された4-メチル-1-ペンテン系重合体が有する優れた耐熱性および耐衝撃性を維持しつつ、複数の破壊モードの剛性(たとえば曲げ弾性率、引っ張り弾性率など)がバランスよく優れる4-メチル-1-ペンテン系重合体組成物、および当該組成物を含む成形体を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは鋭意検討した結果、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】
上記課題を解決する手段には、以下の[1]~[9]の態様が含まれる。
【0009】
[1]
(A)下記要件(A-i)、および(A-ii)を満たす4-メチル-1-ペンテン系重合体40~80質量部と、
(B)下記要件(B-i)、および(B-ii)を満たす4-メチル-1-ペンテン系重合体5~30質量部と、
(C)繊維強化剤1~40質量部と、
(D)変性ポリオレフィンと、
を含み、
前記重合体(A)、重合体(B)、および繊維強化剤(C)の合計100質量部に対する前記変性ポリオレフィン(D)の含有量が1~10質量部である、
4-メチル-1-ペンテン系重合体組成物。
要件(A-i):4-メチル-1-ペンテンから導かれる構成単位(i)と、炭素数2~20のα-オレフィン(4-メチル-1-ペンテンを除く)から選ばれる少なくとも1種のオレフィンから導かれる構成単位(ii)との合計を100.0モル%とした時、前記構成単位(i)の含有量が92.0~100.0モル%であり、前記構成単位(ii)の含有量が0.0~8.0モル%である。
要件(A-ii):135℃のデカリン中で測定した極限粘度[η]
A
が1.0~5.0dL/gである。
要件(B-i):4-メチル-1-ペンテンから導かれる構成単位(i)と、炭素数2~20のα-オレフィン(4-メチル-1-ペンテンを除く)から選ばれる少なくとも1種のオレフィンから導かれる構成単位(ii)との合計を100.0モル%とした時、前記構成単位(i)の含有量が86.5モル%以上92.0モル%未満であり、前記構成単位(ii)の含有量が8.0モル%を超え、13.5モル%以下である。
要件(B-ii):135℃のデカリン中で測定した極限粘度[η]
B
が2.0~5.0dL/gである。
【0010】
[2]
前記4-メチル-1-ペンテン系重合体(B)が、さらに下記要件(B-iii)を満たす、[1]に記載の4-メチル-1-ペンテン系重合体組成物。
要件(B-iii):示差走査熱量計(DSC)で測定した融点(Tm)が180℃未満であるか、またはDSCにより融点(Tm)が観測されない。
(【0011】以降は省略されています)
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