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公開番号2024146792
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-15
出願番号2024035177
出願日2024-03-07
発明の名称極性基含有グラフトポリオレフィン組成物、および積層体
出願人三井化学株式会社
代理人弁理士法人エスエス国際特許事務所
主分類C08F 255/00 20060101AFI20241004BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】特にフッ素含有樹脂、ABS樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂およびポリカーボネート樹脂に対する接着樹脂を構成し得るグラフト共重合体の提供。
【解決手段】ポリオレフィンからなる主鎖部と、グラフト部とを有し、前記グラフト部は一般式(1)で示される芳香族モノマーに由来するか、または式(1)で示される芳香族モノマーにおけるヒドロキシ基を保護基で保護したモノマーを前記主鎖部にグラフト共重合し、グラフト共重合後に前記ヒドロキシ基を脱保護して形成されるグラフト共重合体。
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(式中、*は前記主鎖部にグラフト可能な不飽和基を含む基;rは0~2の整数;nは2以上の整数;RTは水素原子等である。)
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ポリオレフィン(A)からなる主鎖部と、グラフト部とを有し、
前記グラフト部は下記一般式(1)で示される芳香族モノマー(B)に由来するか、または下記一般式(1)で示される芳香族モノマー(B)におけるヒドロキシ基を保護基で保護したモノマーを前記主鎖部にグラフト共重合し、グラフト共重合後に前記ヒドロキシ基を脱保護して形成される
グラフト共重合体(X)。
TIFF
2024146792000010.tif
52
167
(式(1)中、*は前記主鎖部にグラフト可能な不飽和基を含む基であり、
rは0~2の整数であり、
nは、r=0のときは2~5の整数、r=1のときは2~7の整数、r=2のときは2~9の整数であり、

T
は水素原子、置換基を有してもよい炭素数1~30のアルキル基、置換基を有してもよい炭素数6~30のアリール基、置換基を有してもよい炭素数2~30のアルケニル基、ハロゲン原子、ニトロ基、アミノ基、カルボキシ基、またはチオール基である。アルキル基、アリール基およびアルケニル基は、芳香環に、酸素原子を介して結合していてもよく、直接結合していてもよい。

T
は、複数個存在する場合には、互いに同一であっても異なっていてもよい。
また、ヒドロキシ基の少なくとも2つは、芳香環上の隣り合った位置に存在している。)
続きを表示(約 340 文字)【請求項2】
前記グラフト部の量が0.01~1.5mmol/g-Pである〔但し、mmol/g-Pはグラフト共重合体(X)1g当たりのグラフト部の物質量を表す〕、請求項1に記載のグラフト共重合体(X)。
【請求項3】
前記芳香族モノマー(B)が、ビニルカテコールである、請求項1または2に記載のグラフト共重合体(X)。
【請求項4】
接着樹脂を含むフィルムと、前記接着樹脂以外の樹脂を含むフィルムとを含み、前記接着樹脂は請求項1に記載のグラフト共重合体(X)を含む、積層体。
【請求項5】
前記接着樹脂以外の樹脂が、フッ素含有樹脂、ABS樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂またはポリカーボネート樹脂である、請求項4に記載の積層体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、極性基含有グラフトポリオレフィン組成物、および積層体に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来の接着樹脂は、接着性官能基として酸無水物またはエポキシ基などを有している。
これらの接着樹脂は、エチレンビニルアルコール共重合体(EVOH)およびポリアミド等の極性樹脂に高い親和性を示すため、極性樹脂に対しては高い接着性および相溶性を示す。
【0003】
自然界に目を向けると、ムール貝が産出するタンパク質は、ベンゼン環のオルト位にヒドロキシ基が2個隣接したカテコール構造を有し、それによりムール貝は水中でも岩などの表面に強固に付着することが知られている。したがって、カテコール誘導体の接着剤分野への応用が期待されている。例えば、特許文献1には、湿潤面に対しても十分な粘着力を有する、カテコール誘導体を含むアクリル系樹脂が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-135585号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来の接着樹脂は、フッ素含有樹脂(PTFE、ETFE等)、スチレン系樹脂(ABS樹脂等)、ポリエステル樹脂(ポリエチレンテレフタレート樹脂等)およびポリカーボネート樹脂などの疎水性樹脂に対しては親和性が低い。実際、これらの樹脂に接着性を有する接着樹脂は、依然として開発されていない。
【0006】
本発明は、前記問題に鑑みてなされたものであり、疎水性樹脂に対する接着樹脂、具体的にはフッ素含有樹脂およびABS樹脂の両方の樹脂に対する接着樹脂、特にフッ素含有樹脂、ABS樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂およびポリカーボネート樹脂に対する接着樹脂を構成し得るグラフト共重合体の提供を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は以下の様態を有する。
[1]
ポリオレフィン(A)からなる主鎖部と、グラフト部とを有し、
前記グラフト部は下記一般式(1)で示される芳香族モノマー(B)に由来するか、または下記一般式(1)で示される芳香族モノマー(B)におけるヒドロキシ基を保護基で保護したモノマーを前記主鎖部にグラフト共重合し、グラフト共重合後に前記ヒドロキシ基を脱保護して形成される
グラフト共重合体(X)。
【0008】
TIFF
2024146792000001.tif
51
165
【0009】
(式(1)中、*は前記主鎖部にグラフト可能な不飽和基を含む基であり、
rは0~2の整数であり、
nは、r=0のときは2~5の整数、r=1のときは2~7の整数、r=2のときは2~9の整数であり、

T
は水素原子、置換基を有してもよい炭素数1~30のアルキル基、置換基を有してもよい炭素数6~30のアリール基、置換基を有してもよい炭素数2~30のアルケニル基、ハロゲン原子、ニトロ基、アミノ基、カルボキシ基、またはチオール基である。アルキル基、アリール基およびアルケニル基は、芳香環に、酸素原子を介して結合していてもよく、直接結合していてもよい。

T
は、複数個存在する場合には、互いに同一であっても異なっていてもよい。
また、ヒドロキシ基の少なくとも2つは、芳香環上の隣り合った位置に存在している。)
【0010】
[2]
前記グラフト部の量が0.01~1.5mmol/g-Pである〔但し、mmol/g-Pはグラフト共重合体(X)1g当たりのグラフト部の物質量を表す〕、[1]に記載のグラフト共重合体(X)。
(【0011】以降は省略されています)

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