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公開番号2024151061
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-24
出願番号2023064182
出願日2023-04-11
発明の名称立体造形物の製造方法及び立体造形物
出願人三井化学株式会社
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類B29C 64/379 20170101AFI20241017BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約【課題】表面に設けられた被膜の接着性に優れる立体造形物の製造方法、及び、この方法により得られる立体造形物を提供する。
【解決手段】光硬化性組成物(a)を用いた光造形法により、未硬化部を含む立体造形物を得る工程1と、前記立体造形物の表面に被膜を形成する工程2と、前記被膜を有する立体造形物の未硬化部を硬化させる工程3と、をこの順に有する、立体造形物の製造方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
光硬化性組成物(a)を用いた光造形法により、未硬化部を含む立体造形物を得る工程1と、
前記立体造形物の表面に被膜を形成する工程2と、
前記被膜を有する立体造形物の未硬化部を硬化させる工程3と、をこの順に有する、立体造形物の製造方法。
続きを表示(約 420 文字)【請求項2】
前記被膜の形成は光硬化性組成物(b)を用いて行われる、請求項1に記載の立体造形物の製造方法。
【請求項3】
光硬化性組成物(b)は、光硬化性組成物(a)に含まれる光重合性成分と同じ光重合成分を含む、請求項2に記載の立体造形物の製造方法。
【請求項4】
立体造形物を洗浄する工程4をさらに有する、請求項1に記載の立体造形物の製造方法。
【請求項5】
工程4は工程1と工程2との間に実施する、請求項4に記載の立体造形物の製造方法。
【請求項6】
前記光造形法はSLA方式又はDLP方式である、請求項1に記載の立体造形物の製造方法。
【請求項7】
歯科用製品の製造方法である、請求項1に記載の立体造形物の製造方法。
【請求項8】
請求項1~請求項7のいずれか1項に記載の立体造形物の製造方法により製造された立体造形物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、立体造形物の製造方法及び立体造形物に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
近年、歯科用補綴物、マウスピースのような歯科用製品として、3Dプリンタを用いた光造形法によって形成される立体造形物を用いる方法が検討されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第4160311号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
光造形法で形成される立体造形物は、製造プロセスの特性上、表面に微小な階段状の造形跡が残存する。一方、歯科用製品として使用される立体造形物には表面が滑らかであること(滑沢性)が求められる。そこで、光造形法により形成された立体造形物を研磨して表面に滑沢性を付与する工程が実施されている。
【0005】
立体造形物を研磨する工程は多大な時間を要するため、生産効率の観点から負担が大きい。研磨以外に立体造形物の表面を平滑化する方法としては、立体造形物の表面に被膜(コーティング)を形成する方法が考えられる。しかしながら、立体造形物と被膜との接着性が不充分であると、被膜の剥がれなどの問題が生じるおそれがある。
上記事情に鑑み、本開示の一態様は、表面に設けられた被膜の接着性に優れる立体造形物の製造方法、及び、この方法により得られる立体造形物を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するための具体的手段は以下のとおりである。
<1>光硬化性組成物(a)を用いた光造形法により、未硬化部を含む立体造形物を得る工程1と、
前記立体造形物の表面に被膜を形成する工程2と、
前記被膜を有する立体造形物の未硬化部を硬化させる工程3と、をこの順に有する、立体造形物の製造方法。
<2>前記被膜の形成は光硬化性組成物(b)を用いて行われる、<1>に記載の立体造形物の製造方法。
<3>光硬化性組成物(b)は、光硬化性組成物(a)に含まれる光重合性成分と同じ光重合成分を含む、<2>に記載の立体造形物の製造方法。
<4>立体造形物を洗浄する工程4をさらに有する、<1>又は<2>に記載の立体造形物の製造方法。
<5>工程4は工程1と工程2との間に実施する、<4>に記載の立体造形物の製造方法。
<6>前記光造形法はSLA方式又はDLP方式である、<1>~<5>のいずれか1項に記載の立体造形物の製造方法。
<7>歯科用製品の製造方法である、<1>~<6>のいずれか1項に記載の立体造形物の製造方法。
<8><1>~<6>のいずれか1項に記載の立体造形物の製造方法により製造された立体造形物。
【発明の効果】
【0007】
本開示の一態様によれば、表面に設けられた被膜の接着性に優れる立体造形物の製造方法、及び、この方法により得られる立体造形物が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施例で作製した立体造形物の形状を示す図である。
実施例で作製した立体造形物の形状を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本明細書において、「~」を用いて表される数値範囲は、「~」の前後に記載される数値を下限値及び上限値として含む範囲を意味する。
本明細書において、「(メタ)アクリルモノマー」は、アクリルモノマー及びメタクリルモノマーの両方を包含する概念であり、「(メタ)アクリロイル」は、アクリロイル及びメタクリロイルの両方を包含する概念である。
【0010】
<立体造形物の製造方法>
本開示に係る立体造形物の製造方法は、
光硬化性組成物(a)を用いた光造形法により、未硬化部を含む立体造形物を得る工程1と、
前記立体造形物の表面に被膜を形成する工程2と、
前記被膜を有する立体造形物の未硬化部を硬化させる工程3と、をこの順に有する。
(【0011】以降は省略されています)

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