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公開番号
2024146464
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-15
出願番号
2023059373
出願日
2023-03-31
発明の名称
発泡体および積層体
出願人
三井化学株式会社
代理人
弁理士法人エスエス国際特許事務所
主分類
C08J
9/04 20060101AFI20241004BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】本発明は、アゾジカルボンアミド(ADCA)をはじめとする化学発泡剤に由来する臭気や変色の抑制と、優れた発泡体性能とを両立することのできる発泡体を提供することを目的とする。
【解決手段】エチレンと、炭素数3~20のα-オレフィンとのみを共重合してなるエチレン・α-オレフィン共重合体(A)を含み、化学発光法により測定した残留窒素量が200ppm以下である発泡体。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
エチレンと、炭素数3~20のα-オレフィンとのみを共重合してなるエチレン・α-オレフィン共重合体(A)を含み、
化学発光法により測定した残留窒素量が200ppm以下である
発泡体。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
エチレン・極性モノマー共重合体(B)を含む請求項1に記載の発泡体。
【請求項3】
架橋剤(C)を含む請求項1に記載の発泡体。
【請求項4】
前記エチレン・α-オレフィン共重合体(A)が下記要件(A-a)及び(A-b)を満たす請求項1に記載の発泡体;
(A-a)密度が0.850~0.910g/cm
3
の範囲にある;
(A-b)ASTM D1238の方法により190℃、2.16kg荷重で測定したメルトフローレート(MFR
2.16
)が、0.01~200g/10分の範囲にある。
【請求項5】
前記エチレン・α-オレフィン共重合体(A)が下記要件(A-c)及び(A-d)を満たす請求項1に記載の発泡体;
(A-c)
1
H-NMRにより求められる炭素数1000個あたりのビニル基含有量が0.025~0.3個の範囲にある;
(A-d)MFR
10
/MFR
2.16
が7~20の範囲にある(ただし、MFR
10
は、ASTM D1238の方法により190℃、10kg荷重で測定したメルトフローレートであり、MFR
2.16
は、ASTM D1238の方法により190℃、2.16kg荷重で測定したメルトフローレートである)。
【請求項6】
請求項1に記載の発泡体からなる層と、
ポリオレフィン、ポリウレタン、ゴム、皮革および人工皮革からなる群より選ばれる少なくとも1種の素材からなる層と
を有する積層体。
【請求項7】
請求項1に記載の発泡体または請求項6に記載の積層体を含む履物。
【請求項8】
請求項1に記載の発泡体または請求項6に記載の積層体を含む履物用部品。
【請求項9】
前記履物用部品が、ミッドソール、インナーソールまたはソールである請求項8に記載の履物用部品。
【請求項10】
エチレンと、炭素数3~20のα-オレフィンとのみを共重合してなるエチレン・α-オレフィン共重合体(A)を物理的に発泡させる工程を含む発泡体の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、発泡体および積層体、より詳しくは、エチレン・α-オレフィン共重合体を含む発泡体および積層体に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
低比重すなわち軽量かつ柔軟で、機械強度の高い架橋発泡体は、建築内外装材、内装材やドアグラスラン等の自動車部品、包装材料、日用品等に従来から広く用いられている。軽量化のために樹脂を発泡させただけの発泡体は、機械強度が低いため、さらに樹脂の架橋反応により発泡体内の分子鎖を結合させることにより、機械強度の低下を抑制することは公知技術である。
【0003】
また、履物あるいは履物用部品、たとえばスポーツシューズ等の靴底(主にミッドソール)にも、樹脂の架橋発泡体が使用されている。履物あるいは履物用部品には、軽量で、長期間の使用による変形を抑え、過酷な使用条件に耐え得る機械強度および反発弾性を有する条件が要求されるためである。
【0004】
靴底用に、エチレン・酢酸ビニル共重合体の架橋発泡体が従来から使用されていることは広く知られているが、このエチレン・酢酸ビニル共重合体組成物を用いて成形される架橋発泡体は、比重が高く、かつ圧縮永久歪みが大きいため、たとえば靴底に用いた場合、重く、かつ長期の使用により靴底が圧縮され反発弾性等の機械強度が失われていくという問題がある。
【0005】
一方、エチレン・α-オレフィン共重合体を用いた架橋発泡体は、機械的強度が高く、軽量でかつ柔軟であることから、建築用外装材、内装材、ドアグラスランなどの自動車部品、包装材料、日用品などに用いられるほか、履物あるいは履物用部品、たとえばスポーツシューズ等の靴底(主にミッドソール)にも使用が試みられている。これに関連して、特許文献1および2には、エチレン・α-オレフィン共重合体を用いた架橋発泡体、エチレン・酢酸ビニル共重合体とエチレン・α-オレフィン共重合体との混合物を用いた架橋発泡体に係る発明がそれぞれ記載されているが、これらの発明では、低比重性、圧縮永久歪み性が改良されるものの、充分な性能が得られていない。
【0006】
低比重で圧縮永久歪みが小さい発泡体を得るための試みは種々なされてきている。例えば、特許文献4には、履き物及び履物用部品に用いうる発泡体として、エチレン・α-オレフィン共重合体と少量のエチレン・α-オレフィン・非共役ポリエン共重合体とアゾジカルボンアミド(ADCA)と架橋剤とを含む組成物を架橋発泡させてなる発泡体が開示されている。ここで、特許文献4には、この発泡体が、低比重でありながら、エチレン・α-オレフィン・非共役ポリエン共重合体を含まない組成物から得られる発泡体と比べて圧縮永久歪みが小さいことも示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特表平9-501447号公報
特開平11-206406号公報
特開平11-5818号公報
国際公開第2007/132731号パンフレット
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
エチレン・α-オレフィン共重合体の発泡体は、エチレン・α-オレフィン共重合体をガスによって膨張させることによって製造される。ここで、エチレン・α-オレフィン共重合体を膨張させる代表的な方法として、物理発泡及び化学発泡が挙げられる。
【0009】
物理発泡は、高圧下でエチレン・α-オレフィン共重合体などのプラスチックにガス又は超臨界流体を溶解させ、その後圧力低下または加熱によって当該ガス等の溶解度を低下させることによって気泡を生成させることによって、当該プラスチックの発泡を行う方法である。ここで、物理発泡に用いられる前記ガス又は超臨界流体は、物理発泡剤と呼ばれている。エチレン・α-オレフィン共重合体などのプラスチックを物理発泡させる場合、発泡が十分多く行われるよう、従来、物理発泡剤として、フロンや炭化水素等プラスチックに対する溶解性の高い物質の液化ガスが用いられている。しかし、フロンや炭化水素には、オゾン層破壊、地球温暖化、可燃性などの問題があり、二酸化炭素や窒素などより安全な物質への代替が検討されている。ただ、二酸化炭素や窒素は、通常の気体状態では、フロンや炭化水素と比べてプラスチックに対する溶解性が低い傾向にある。
【0010】
一方、化学発泡は、エチレン・α-オレフィン共重合体などのプラスチックに、化学反応によってガスを発生させる化学物質を配合し、当該化学物質の化学反応により発生するガスによって気泡を生成させることによって、当該プラスチックの発泡を行う方法である。ここで、化学発泡に用いられる前記化学物質は、化学発泡剤と呼ばれている。このような化学発泡剤として、アゾジカルボンアミド(ADCA)などの有機系化学発泡剤、および、重曹などの無機系化学発泡剤が挙げられる。
(【0011】以降は省略されています)
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