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公開番号
2024157373
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-07
出願番号
2023071700
出願日
2023-04-25
発明の名称
リン酸化合物縮合体の製造方法
出願人
三井化学株式会社
代理人
弁理士法人エスエス国際特許事務所
主分類
C08G
79/02 20160101AFI20241030BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】鎖長の長いリン酸化合物縮合体を効率よく製造できる製造方法を提供すること。好ましくは、400g以上のスケールにおいても効率よく鎖長の長いリン酸化合物縮合体を製造できる製造方法を提供すること。
【解決手段】300℃~1800℃の液状状態のOH基を2個含むリン酸化合物に、不活性ガス類を下記(A)の条件で供給する、リン酸化合物縮合体の製造方法。
(A)前記リン酸化合物1kgに対して、不活性ガス類を0.1~100L/minの流量で供給する。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
300℃~1800℃の液状状態のOH基を2個含むリン酸化合物に、不活性ガス類を下記(A)の条件で供給する、リン酸化合物縮合体の製造方法。
(A)前記リン酸化合物1kgに対して、不活性ガス類を0.1~100L/minの流量で供給する。
続きを表示(約 560 文字)
【請求項2】
前記リン酸化合物が、下記式(1)で特定される化合物である請求項1に記載のリン酸化合物縮合体の製造方法。
JPEG
2024157373000004.jpg
51
149
(上記のOは酸素原子、Pはリン原子、Hは水素原子、-は共有結合、Xは酸素、窒素、水素、硫黄、およびアルカリ金属から選ばれる元素を含む置換基であり、nは1~10の整数である。)
【請求項3】
上記Xが、OA基、OH基、およびONH
4
基から選ばれる置換基である請求項2に記載のリン酸化合物縮合体の製造方法。
(但し、Aはアルカリ金属原子である。)
【請求項4】
上記Xが、オキシナトリウム基である請求項2に記載のリン酸化合物縮合体の製造方法。
【請求項5】
前記不活性ガス類が空気、窒素、および酸素から選ばれる不活性ガス類である請求項1に記載のリン酸化合物縮合体の製造方法。
【請求項6】
前記リン酸化合物の質量が400g以上である請求項1に記載のリン酸化合物縮合体の製造方法。
【請求項7】
前記リン酸化合物の温度が600~1800℃である請求項1に記載のリン酸化合物縮合体の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、リン酸化合物縮合体の製造方法に関する。好ましくはリン酸塩化合物縮合体の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
ポリリン酸やそのナトリウム塩等(以下、ポリリン酸と総称する)のリン酸化合物縮合体は、様々な生理活性効果を持つと考えられている。例えば特許文献1には、鎖長60程度のポリリン酸にはFGF(線維芽細胞成長因子)を安定化する作用があるため、創傷治癒やコラーゲン産生を促進する効果が期待されていることが開示されている。
【0003】
また、特許文献2では、生体内のポリリン酸の鎖長が約800であり、これ以下の鎖長の化合物が生理活性を発現することが期待され、また、鎖長100以上のポリリン酸は抗菌効果を有することが確認されている。
【0004】
非特許文献1には、ポリリン酸塩の一般的な製造方法として、リン酸二水素ナトリウムを加熱溶融・急冷する、比較的シンプルな方法が好適であり、製造時の温度や時間により、様々な鎖長のポリリン酸塩が得られることが開示されており、その図11の内容からは、長鎖長の縮合体を得るには高い温度と長い時間とを要することが分かる。また、工業化スケールでのポリリン酸塩製造においては、反応装置内に、例えば硫酸塩などのchain breakerとして作用する成分の混入が起こり易く、長鎖長のポリリン酸塩を得るのは比較的困難であることを示唆する開示もある。
【0005】
特許文献3には、リン酸塩ガラスを数百kg/hで製造できる連続式溶融炉が開示されている。特許文献3の実施例では、反応温度580℃~850℃条件で、平均鎖長35~38のポリリン酸塩を得ている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2011-93802号公報
特開2006-169217号公報
特開2006-143510号公報
【非特許文献】
【0007】
植田四郎、「縮合リン酸塩類の製造」、電気化学、電気化学会、1963年、第30巻、第11号、p.798-807
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上記の通り、長鎖長のポリリン酸は、優れた生理活性を示す可能性があり、創薬のための原料として好適であると考えられるが、鎖長が100を超えるような長鎖長のポリリン酸を得るには比較的長い時間を要する傾向が有る。
【0009】
また、前記のような縮合方法で得られる長鎖長のポリリン酸は、比較的広い分子量分布を持つので、少量ではあるが、鎖長が100を超えるような長鎖長のポリリン酸も含まれる。これを分別採取して鎖長が100を超えるようなポリリン酸を得ることも可能と考えられるが、製造コスト増となることは明白であろう。
【0010】
本発明者の検討においては、白金るつぼの様な、chain breakerの様な成分が混入し難い反応装置を用いても、比較的大きなスケールの反応では、長鎖長のポリリン酸を得るのは困難な傾向がある様である。即ち、長鎖長のポリリン酸を得にくい他の要因が存在することが予想された。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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