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公開番号2024124950
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-13
出願番号2023032951
出願日2023-03-03
発明の名称定着装置
出願人キヤノン株式会社
代理人弁理士法人近島国際特許事務所
主分類G03G 15/20 20060101AFI20240906BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】定着ベルト301の内周面に潤滑剤を塗布しつつ装置の小型化を図り易い構成を提供する。
【解決手段】潤滑剤塗布ローラ308は、定着ベルト301の内側に配置され、定着ベルト301を張架する。潤滑剤塗布ローラ308は、付勢バネ309により定着ベルト301に向けて付勢されたテンションローラを兼ねる。潤滑剤塗布ローラ308は、潤滑剤が含浸されたオイル含浸層308bを有し、オイル含浸層308bは、定着ベルト301の内周面に接触する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
記録材に担持されたトナー像を加熱して記録材に定着させる定着装置であって、
無端状のベルト部材と、
前記ベルト部材の外周面に当接して回転する回転体と、
前記ベルト部材の内側に前記回転体と前記ベルト部材を介して配置され、前記ベルト部材と前記回転体との間に記録材を挟持搬送するニップ部を形成するためのニップ部形成部材と、
前記ベルト部材の内側に配置され、前記ベルト部材を張架する張架ローラと、
前記張架ローラを前記ベルト部材に向けて付勢する付勢部材と、を備え、
前記張架ローラは、潤滑剤が含浸された潤滑剤含浸層を有し、前記潤滑剤含浸層は前記ベルト部材の内周面に接触することを特徴とする定着装置。
続きを表示(約 980 文字)【請求項2】
前記張架ローラは、第1張架ローラであり、
前記ベルト部材の内側に配置され、前記ベルト部材を張架する第2張架ローラを更に備え、
前記第1張架ローラは、その回転軸線が前記第2張架ローラの回転軸線方向と平行な方向に対して傾動可能に配置され、傾動することで前記第2張架ローラの回転軸線方向に関する前記ベルト部材の位置を制御することを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
【請求項3】
前記第2張架ローラは、内部に加熱部を有し、前記加熱部により前記第2張架ローラが加熱されることで前記ベルト部材を加熱する加熱ローラであることを特徴とする請求項2に記載の定着装置。
【請求項4】
前記張架ローラは、回転軸部と、前記回転軸部の周囲に配置された前記潤滑剤含浸層と、前記張架ローラの回転軸線方向に関して前記潤滑剤含浸層から外れた位置で、且つ、前記ベルト部材の内周面と対向する位置に配置され、前記潤滑剤含浸層の外径よりも小さい外径を有するローラ部と、を有し、
前記ローラ部及び前記潤滑剤含浸層は、前記ベルト部材の内周面と接触することを特徴とする請求項1又は2に記載の定着装置。
【請求項5】
前記ローラ部は、前記張架ローラの回転軸線方向に関して前記潤滑剤含浸層の両側にそれぞれ配置されていることを特徴とする請求項4に記載の定着装置。
【請求項6】
前記張架ローラを前記ベルト部材に当接させていない状態における前記潤滑剤含浸層の外径と、前記ローラ部の外径と差は、0.1mm以上1.0mm以下であることを特徴とする請求項4に記載の定着装置。
【請求項7】
前記ニップ部形成部材は、前記ベルト部材の内側に非回転に配置されたパッド部材であることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
【請求項8】
前記潤滑剤含浸層は、不織布で形成されていることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
【請求項9】
前記潤滑剤含浸層は、多孔質材料で形成されていることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
【請求項10】
前記張架ローラは芯金部を有し、前記ローラ部は前記芯金部に対して回転可能であることを特徴とする請求項4に記載の定着装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、記録材に担持されたトナー像を加熱して記録材に定着させる定着装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
複写機、プリンタ、ファクシミリ、これらの複数の機能を有する複合機などの画像形成装置は、記録材に担持されたトナー像を記録材に定着させる定着装置を有する。定着装置としては、無端状のベルト部材と回転体とにより形成されるニップ部において記録材上のトナー像を加熱しながら搬送する構成が従来から知られている。このようなベルト部材を有する定着装置では、従来、ベルト部材の耐久構成上のためにベルト部材の内周面に潤滑剤を塗布するための潤滑剤塗布部材を設けていた(例えば、特許文献1、2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2010-217270号公報
特開2011-123296号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述の従来構成では、ベルト部材を張架する張架ローラとは別に潤滑剤塗布部材を設けているため、ベルト部材の内部に配置する部材が多くなり、装置の小型化を図りにくかった。
【0005】
本発明は、ベルト部材の内周面に潤滑剤を塗布しつつ装置の小型化を図り易い構成を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の定着装置は、記録材に担持されたトナー像を加熱して記録材に定着させる定着装置であって、無端状のベルト部材と、前記ベルト部材の外周面に当接して回転する回転体と、前記ベルト部材の内側に前記回転体と前記ベルト部材を介して配置され、前記ベルト部材と前記回転体との間に記録材を挟持搬送するニップ部を形成するためのニップ部形成部材と、前記ベルト部材の内側に配置され、前記ベルト部材を張架する張架ローラと、前記張架ローラを前記ベルト部材に向けて付勢する付勢部材と、を備え、前記張架ローラは、潤滑剤が含浸された潤滑剤含浸層を有し、前記潤滑剤含浸層は前記ベルト部材の内周面に接触することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、ベルト部材の内周面に潤滑剤を塗布しつつ装置の小型化を図り易くできる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
第1の実施形態に係る画像形成装置の概略構成断面図。
第1の実施形態に係る定着装置の概略構成断面図。
第1の実施形態に係る潤滑剤塗布ローラの概略構成断面図。
第2の実施形態に係る定着装置の概略構成断面図。
(a)第2の実施形態に係る潤滑剤塗布ローラの概略構成断面図、(b)(a)のD-D断面図。
(a)第2の実施形態に係る潤滑剤塗布ローラ近傍の斜視図、(b)潤滑剤塗布ローラが傾動する様子を説明する模式図。
第2の実施形態に係る定着ベルトの端面位置を検知する構成を示す斜視図。
(a)比較例における定着ベルトの長手方向の位置と潤滑剤供給量との関係を示すグラフ、(b)実施例における定着ベルトの長手方向の位置と潤滑剤供給量との関係を示すグラフ。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<第1の実施形態>
第1の実施形態について、図1ないし図3を用いて説明する。まず、本実施形態の画像形成装置の概略構成について、図1を用いて説明する。
【0010】
[画像形成装置]
画像形成装置1は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色に対応して設けられた4つの画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdを有する電子写真方式のフルカラープリンタである。本実施形態では、画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdを後述する中間転写ベルト204の回転方向に沿って配置したタンデム型としている。画像形成装置1は、画像形成装置本体3に接続された画像読取部(原稿読取装置)2又は画像形成装置本体3に対し通信可能に接続されたパーソナルコンピュータ等のホスト機器からの画像信号に応じてトナー像(画像)を記録材に形成する。記録材としては、用紙、プラスチックフィルム、布などのシート材が挙げられる。
(【0011】以降は省略されています)

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