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公開番号2024124584
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-13
出願番号2023027164
出願日2023-02-24
発明の名称車体構造
出願人本田技研工業株式会社
代理人弁理士法人磯野国際特許商標事務所
主分類B62D 25/08 20060101AFI20240906BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約【課題】オフセット衝突による衝突荷重を、より安定して車幅方向に伝達することができる車体構造を提供する。
【解決手段】前後方向に沿って延在するサイドフレーム1と、このサイドフレーム1よりも車幅方向外側に位置するロアメンバ4と、を備えた車体構造Sに、ロアメンバ4に配置されるとともに、オフセット衝突によってロアメンバ4が車室側へ移動した際に、サイドフレーム1の車幅方向外側側面に当接する荷重伝達部材52を設ける。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
前後方向に沿って延在するサイドフレームと、
該サイドフレームよりも車幅方向外側に位置するロアメンバと、
該ロアメンバに配置され、オフセット衝突によって該ロアメンバが車室側へ移動した際に、該サイドフレームの車幅方向外側側面に当接する荷重伝達部材と、
を備えた
ことを特徴とする車体構造。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前後方向に沿って延在するサイドフレームと、
該サイドフレームよりも車幅方向外側に位置するロアメンバと、
該サイドフレームの車幅方向外側側面から車幅方向外側へ突出し、オフセット衝突によって車室側へ移動する該ロアメンバが当接する荷重受部と、
を備えた
ことを特徴とする車体構造。
【請求項3】
請求項2に記載の車体構造であって、
前記荷重受部は、
車幅方向に沿って延在し、左右一対に配置される前記サイドフレームを連結するクロスメンバの延長線上に配置された
ことを特徴とする車体構造。
【請求項4】
請求項2に記載の車体構造であって、
前記荷重受部は、
前記サイドフレームの車幅方向外側側面からの突出量が、前後方向について、車室に近づくにしたがって小さくなるように設定された
ことを特徴とする車体構造。
【請求項5】
請求項2に記載の車体構造であって、
前記荷重受部は、
前後方向における車室から離れた側の端部の車幅方向外側側面からの突出量が、前後方向の寸法よりも大きく設定された
ことを特徴とする車体構造。
【請求項6】
請求項2に記載の車体構造であって、
前記荷重受部は、
該荷重受部の上縁部から上方へ延在しつつ、前記サイドフレームの車幅方向外側側面に接合される受部上方接合片と、
該荷重受部の下縁部から下方へ延在しつつ、該サイドフレームの車幅方向外側側面に接合される受部下方接合片と、
該荷重受部の前縁部から前側へ延在しつつ、該サイドフレームの車幅方向外側側面に接合される受部前側接合片と、
該荷重受部の後縁部から後方へ延在しつつ、該サイドフレームの車幅方向外側側面に接合される受部後側接合片と、
を備えた
ことを特徴とする車体構造。
【請求項7】
請求項1、または請求項2に記載の車体構造であって、
前記サイドフレームの下方に位置し、該各サイドフレームに設定された固定点に固定されるサブフレームを備え、
前記ロアメンバの突端部が、該サブフレームに固定された
ことを特徴とする車体構造。
【請求項8】
請求項1に記載の車体構造であって、
前記ロアメンバは、
中空形状を有し、
中空形状の空間内部における前後方向に前記荷重伝達部材と重なる部位にロアバルクヘッドを備えた
ことを特徴とする車体構造。
【請求項9】
請求項2に記載の車体構造であって、
前記サイドフレームは、
中空形状を有し、
中空形状の空間内部における車幅方向に前記荷重受部と重なる部位に、前後方向に面して延在するサイドバルクヘッドを備えた
ことを特徴とする車体構造。
【請求項10】
請求項9に記載の車体構造であって、
前記サイドバルクヘッドは、
前記荷重受部の前縁部と後縁部との少なくともどちらか一方と
車幅方向に重なる位置に配置された
ことを特徴とする車体構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、衝突安全性能の向上に寄与する車体構造に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
近年、交通参加者の中でも高齢者や障がい者や子供といった脆弱な立場にある人々にも配慮した持続可能な輸送システムへのアクセスを提供する取り組みが、活発化している。
この実現に向けて衝突安全性能に関する開発を通して交通の安全性や利便性をより一層改善する研究開発に注力している。
このような取り組みの中で、車両衝突時におけるダッシュパネルの後退量を低減することが検討されている。
たとえば、特許文献1では、ラダーフレームの先端にバンパリーンフォースが設置されており、バンパリーンフォースの側端部に荷重伝達部材を設ける構成が提案されている。
そして、車両がオフセット衝突した際に、側端部が折れ曲がり、荷重伝達部材がラダーフレームを構成するサイドフレームの側面に当接して、衝突荷重を伝達する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-189578号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、バンパリーンフォースは、一般的に剛性を比較的高く設定されていることが多い。
このため、オフセット衝突によって、バンパリーンフォースが折れ曲がる際に、サイドフレームも変形してしまい、想定していたように荷重が伝達されないケースが生じることが考えられる。
つまり、オフセット衝突した際に、想定していたようには、荷重伝達部材がサイドフレームの側面に当接せずに、荷重を伝達できないケースが起きるおそれがある。
【0005】
本発明は、前述の点に鑑みてなされたものであり、オフセット衝突による衝突荷重をより安定して車幅方向に伝達することができる車体構造を提供することを目的とする。
そして、延いては持続可能な輸送システムの発展に寄与するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記の目的を達成するために、本発明に係る車体構造は、前後方向に沿って延在するサイドフレームと、該サイドフレームよりも車幅方向外側に位置するロアメンバと、該ロアメンバに配置され、オフセット衝突によって該ロアメンバが車室側へ移動した際に、該サイドフレームの車幅方向外側側面に当接する荷重伝達部材と、を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、オフセット衝突による衝突荷重をより安定して車幅方向に伝達することができる車体構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本実施形態の車体構造を示す平面図である。
本実施形態の車体構造を示す底面図である。
本実施形態の車体構造を示す側面図である。
クロスメンバをサイドフレームに固定する様子を示す要部拡大図である。
サブフレームをサイドフレームに固定する様子を示す要部拡大図である。
荷重伝達手段を示す要部拡大図である。
荷重伝達手段を示す要部拡大図である。
衝突前の車体構造を示す平面図である。
衝突開始直後の車体構造を示す平面図である。
衝突途中の車体構造を示す平面図である。
別態様の荷重伝達手段示す要部拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の一実施形態の車体構造Sについて、図1~10を参照して詳細に説明する。
なお、説明において、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
また、以下の説明においては、「前」「後」、「上」「下」、「内」「外」については、特別に断らない限り、車両前後方向における「前」「後」、車両上下方向における「上」「下」、車内側と車外側における「内」「外」を指すものとする。
【0010】
車両には、エンジンルームと呼ばれ、車両の動力源となるエンジン(図示せず)、モータ(図示せず)などを収容する荷室CRが、車室(図示せず)の前方に設定されている。
そして、本実施形態の車体構造Sは、この荷室CRの構造部を構成している。
なお、車体構造Sは、車幅方向(左右方向)に線対称な形状に形成されている。
そこで、本実施形態では、左側の構成について、図を用いて説明し、右側の構成については省略する。
(【0011】以降は省略されています)

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