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公開番号2024123634
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-12
出願番号2023031213
出願日2023-03-01
発明の名称アルコール含有粘性組成物の製造方法
出願人住友精化株式会社
代理人弁理士法人三枝国際特許事務所
主分類C08L 33/02 20060101AFI20240905BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】比較的低粘度であり、且つポリマーを比較的多く含む、均一なアルコール含有粘性組成物を容易に調製可能な方法の提供。
【解決手段】(a)(メタ)アクリル酸を構成単位とする重合体、及び(b)アルキルアルコールを含有する粘性組成物の製造方法であって、前記(a)重合体を、25℃未満のアルキルアルコール含有溶媒に溶解させることを含む、方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
(a)(メタ)アクリル酸を構成単位とする重合体、及び
(b)アルキルアルコール
を含有する粘性組成物の製造方法であって、
前記(a)重合体を、25℃未満のアルキルアルコール含有溶媒に溶解させることを含む、
方法。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記(a)重合体が
(A) 以下の(A-0)、(A-1)、及び(A-2)からなる群より選択される少なくとも1種の重合体:
(A-0)次の(i)を重合させて得られる重合体
(A-1)次の(i)及び(ii)を重合させて得られる共重合体
(A-2)次の(i)、(ii)、及び(iii)を重合させて得られる共重合体
(i)(メタ)アクリル酸100質量部
(ii)エチレン性不飽和基を2個以上有する化合物1質量部以下
(iii)アルキル基の炭素数が10~30である(メタ)アクリル酸アルキルエステル5質量部以下
である、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記粘性組成物が、(a)重合体量を0.5~25質量%含有する粘性組成物である、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記粘性組成物が、前記(a)重合体を0.5~25質量%、前記(b)アルキルアルコールを60.75質量%超99.5質量%以下、含有する粘性組成物である、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記アルキルアルコール含有溶媒が、アルキルアルコールを82~100質量%含有する溶媒である、
請求項1又は2に記載の方法。
【請求項6】
(b)アルキルアルコールが、炭素数1~6の直鎖若しくは分岐鎖状アルキルアルコールである、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項7】
(a)(メタ)アクリル酸を構成単位とする重合体、及び
(b)アルキルアルコール
を含有する粘性組成物の製造方法であって、
前記(a)重合体を、20℃以下のアルキルアルコール含有溶媒に溶解させることを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記粘性組成物が、
その温度を25℃として測定した粘度をX(mPa・s)とし、
(a)重合体を溶解させるアルキルアルコール含有溶媒の温度を25℃とする以外は同様にして調製した粘性組成物を、25℃で測定した粘度をY(mPa・s)としたとき、
X/Yが1未満となる粘性組成物である、
請求項1又は7に記載の方法。
【請求項9】
請求項4に記載の方法で製造された、粘性組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、アルコール含有粘性組成物の製造方法等に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
アルコール含有粘性組成物は様々な分野で広く利用されている。例えば、消毒用(特に手足消毒用)組成物や化粧品組成物、害虫忌避剤組成物など、幅広く利用されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-088679号公報
特開2007-217348号公報
特開2012-131734号公報
特開2013-249271号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
アルコール含有粘性組成物においては、増粘剤として例えばポリマー(具体的には、例えば吸水性樹脂)等が利用される。しかし、増粘剤を多量に配合すると粘度が著しく高くなり、ハンドリングが難しくなる。一方で、ポリマーをできるだけ多く含みながらも、粘度が低い粘性組成物が求められる場合がある。例えば、被膜形成作用やキレート作用を期待される分野においては、ポリマーを多く含む方が好ましく、しかも粘性が低い方がハンドリングが容易となり、好ましい。
【0005】
そこで、本発明者らは、比較的低粘度であり、且つポリマーを比較的多く含む、均一なアルコール含有粘性組成物を調製可能な方法について検討を行った。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、粘性剤として特定の重合体を用い、さらに、当該特定の重合体を比較的低温のアルキルアルコール含有溶媒に溶解させて調製したアルコール含有粘性組成物は、溶解時の温度から室温へと戻したとしても、比較的低い粘度を有するままであることを見いだし、さらに改良を重ねた。
【0007】
本開示は例えば以下の項に記載の主題を包含する。
項1.
(a)(メタ)アクリル酸を構成単位とする重合体、及び
(b)アルキルアルコール
を含有する粘性組成物の製造方法であって、
前記(a)重合体を、25℃未満のアルキルアルコール含有溶媒に溶解させることを含む、
方法。
項2.
前記(a)重合体が
(A) 以下の(A-0)、(A-1)、及び(A-2)からなる群より選択される少なくとも1種の重合体:
(A-0)次の(i)を重合させて得られる重合体
(A-1)次の(i)及び(ii)を重合させて得られる共重合体
(A-2)次の(i)、(ii)、及び(iii)を重合させて得られる共重合体
(i)(メタ)アクリル酸100質量部
(ii)エチレン性不飽和基を2個以上有する化合物1質量部以下
(iii)アルキル基の炭素数が10~30である(メタ)アクリル酸アルキルエステル5質量部以下
である、
項1に記載の方法。
項3.
前記粘性組成物が、(a)重合体量を0.5~25質量%含有する粘性組成物である、項1又は2に記載の方法。
項4.
前記粘性組成物が、前記(a)重合体を0.5~25質量%、前記(b)アルキルアルコールを60.75質量%超99.5質量%以下、含有する粘性組成物である、項3に記載の方法。
項5.
前記アルキルアルコール含有溶媒が、アルキルアルコールを82~100質量%含有する溶媒である、
項1~4のいずれかに記載の方法。
項6.
(b)アルキルアルコールが、炭素数1~6の直鎖若しくは分岐鎖状アルキルアルコールである、項1~5のいずれかに記載の方法。
項7.
(a)(メタ)アクリル酸を構成単位とする重合体、及び
(b)アルキルアルコール
を含有する粘性組成物の製造方法であって、
前記(a)重合体を、20℃以下のアルキルアルコール含有溶媒に溶解させることを含む、
項1~6のいずれかに記載の方法。
項8.
前記粘性組成物が、
その温度を25℃として測定した粘度をX(mPa・s)とし、
(a)重合体を溶解させるアルキルアルコール含有溶媒の温度を25℃とする以外は同様にして調製した粘性組成物を、25℃で測定した粘度をY(mPa・s)としたとき、
X/Yが1未満となる粘性組成物である、
項1~7のいずれかに記載の方法。
項9.
請求項1~8のいずれかに記載の方法で製造された、粘性組成物。
【発明の効果】
【0008】
比較的低粘度であり、且つポリマーを比較的多く含む、均一なアルコール含有粘性組成物を容易に調製可能な方法が提供される。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示に包含される各実施形態について、さらに詳細に説明する。本開示は、アルキルアルコール含有粘性組成物の製造方法や、当該方法により製造されたアルキルアルコール含有粘性組成物等を好ましく包含するが、これらに限定されるわけではなく、本開示は本明細書に開示され当業者が認識できる全てを包含する。
【0010】
本開示に包含されるアルキルアルコール含有粘性組成物の製造方法は、(a)(メタ)アクリル酸を構成単位とする重合体、及び(b)アルキルアルコールを含有する粘性組成物の製造方法であって、前記(a)重合体を、25℃未満のアルキルアルコール含有溶媒に溶解させることを含む、方法である。当該製造方法を、本開示の製造方法ということがある。また、本開示の製造方法により製造されるアルキルアルコール含有粘性組成物を、本開示の粘性組成物ということがある。
(【0011】以降は省略されています)

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