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公開番号2024115367
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-26
出願番号2023021027
出願日2023-02-14
発明の名称α,β-不飽和カルボン酸化合物の架橋重合体
出願人住友精化株式会社
代理人弁理士法人三枝国際特許事務所
主分類C08F 220/04 20060101AFI20240819BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】多価イオン存在下でも凝集や沈殿が発生せず、且つ、高濃度の金属酸化物を良好に分散させることが可能となる、カルボキシル基含有親水性重合体を提供すること。
【解決手段】架橋剤により架橋された、α,β-不飽和カルボン酸化合物の重合体であって、当該重合体の絶対分子量が500~20000Daである架橋重合体。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
架橋剤により架橋された、α,β-不飽和カルボン酸化合物の重合体であって、
当該重合体の絶対分子量が500~20000Daである架橋重合体。
続きを表示(約 310 文字)【請求項2】
α,β-不飽和カルボン酸化合物が、アクリル酸及びその塩、並びにメタクリル酸及びその塩からなる群より選択される少なくとも1種を含む、請求項1に記載の架橋重合体。
【請求項3】
α,β-不飽和カルボン酸化合物100質量部に対して、架橋剤が0.05~2質量部の割合で重合した重合体である、請求項1又は2に記載の架橋重合体。
【請求項4】
多価イオンを含有する、波長425nmの光透過率が80%以上の組成物
の調製用である、
請求項1又は2に記載の架橋重合体。
【請求項5】
金属酸化物分散組成物調製用である、請求項1又は2に記載の架橋重合体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、α,β-不飽和カルボン酸化合物の架橋重合体及びその製造方法等に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
親水性増粘剤として、例えば、キサンタンガム、グアーガム等に代表される天然物系増粘剤、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース等に代表される半合成物系増粘剤、及び、カルボキシビニルポリマー、ポリエチレンオキサイド等に代表される合成物系増粘剤、等が広く使用されている。
【0003】
カルボキシビニルポリマー等のカルボキシル基含有親水性重合体は、少量の使用で優れた増粘性を示すことから、化粧品、トイレタリーをはじめ種々の産業分野において、増粘剤、分散剤、又は乳化安定剤等として好適に使用されている。カルボキシビニルポリマーは、カルボキシル基及びビニル基を有するアクリル酸等の水溶性エチレン性不飽和単量体の重合体であり、ペンタエリスリトールトリアリルエーテル等の油溶性架橋剤により架橋されている場合もある(例えば特許文献1)。
【0004】
従来、親水性増粘剤として用いられるカルボキシル基含有親水性重合体は、有機溶媒を用いた沈殿重合法により製造されることが多い。沈殿重合法では、重合の進行に伴って有機溶媒に不溶となって析出してくるポリマー粒子が回収される。回収されたポリマー粒子が増粘剤として用いられる。あるいはまた、吸水性樹脂の製造方法において、逆相懸濁重合の採用も検討されている(例えば特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2009-079176号公報
国際公開第2012/111224号
国際公開第2020/017346号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
一般に、親水性増粘剤として用いられるカルボキシル基含有親水性重合体はカルシウムなどの多価イオン存在下では凝集し、沈殿が生じる。
【0007】
また、特に日焼け止め化粧料においては、酸化チタン、酸化亜鉛等の金属酸化物粉体が使用されており、高濃度での配合も検討されている(特許文献3)。しかし、従来のカルボキシル基含有親水性重合体にこのような金属酸化物粉体を組み合わせると、得られる組成物の粘度が高くなり過ぎ、流動性を示さず、さらには凝集もしくは沈殿を生じてしまう。
【0008】
そこで本発明者は、カルシウムなどの多価イオン存在下でも凝集や沈殿が発生せず、且つ、高濃度の金属酸化物を良好に分散させることが可能となる、カルボキシル基含有親水性重合体を提供することを目的に、検討を行った。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、α,β-不飽和カルボン酸化合物架橋重合体(すなわち、架橋剤により架橋された、α,β-不飽和カルボン酸化合物の重合体)であれば、多価イオン存在下でも凝集や沈殿が発生し難く、且つ、高濃度の金属酸化物を良好に分散させ得る傾向があることに気がついた。ただ、そのような傾向はあるものの、α,β-不飽和カルボン酸化合物架橋重合体であれば、通常、当該効果を奏するというほどではなく、当該効果を好ましく奏するためには、さらに条件が存在すると考えられた。
【0010】
そこで、さらに検討を進めた結果、絶対分子量が比較的小さいα,β-不飽和カルボン酸化合物架橋重合体であれば、前記効果(多価イオン存在下でも凝集や沈殿が発生し難く、且つ、高濃度の金属酸化物を良好に分散させ得るという効果)を好ましく奏し得ることを見いだした。
(【0011】以降は省略されています)

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