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公開番号2024123434
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-12
出願番号2023030841
出願日2023-03-01
発明の名称押出成形用ダイ、フィルム製造装置、およびフィルムの製造方法
出願人株式会社日本製鋼所
代理人弁理士法人筒井国際特許事務所
主分類B29C 48/305 20190101AFI20240905BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約【課題】均一な厚さのフィルムを製造可能な技術を提供する。
【解決手段】樹脂導入部31の中心を通り、Y方向に沿って開口部25に至る仮想線を中心軸32cとすると、ランド部33とランド部34との境界BL34は、中心軸32cと交差する部分を含む領域R1と、X方向においてランド部33とランド部34との境界の一方の端部と領域R1との間にある領域R2と、X方向においてランド部33とランド部34との境界の他方の端部と領域R1との間にある領域R3と、を含んでいる。ランド部33とランド部34との境界から開口部25に至る流路長FPL1は、領域R2では、領域R1側から一方の端部にかけて第1の変化率で徐々に変化しており、領域R3では、領域R1側から他方の端部にかけて第1の変化率で徐々に変化しており、領域R1では、一定、または第1の変化率よりも小さい変化率で変化している。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
溶融樹脂を供給するための第1開口部と、
前記溶融樹脂を吐出するための第2開口部と、
前記第1開口部から前記第2開口部に至る樹脂流路部と、
を有する押出成形用ダイであって、
前記樹脂流路部は、
前記第1開口部に接続された樹脂導入部と、
前記樹脂導入部に接続されたマニホールド部と、
前記マニホールド部と前記第2開口部との間に、前記マニホールド部から前記第2開口部に向かう第1方向に順に配置された第1ランド部および第2ランド部と、
を有し、
前記第2開口部は、前記第1方向に直交する第2方向に延びており、
前記第2ランド部の厚さは、前記第1ランド部の厚さと異なり、
前記樹脂導入部の中心を通り、前記第1方向に沿って前記第2開口部に至る仮想線を第1中心軸とすると、
前記第1ランド部と前記第2ランド部との境界は、
前記第1中心軸と交差する部分を含む第1領域と、
前記第2方向において前記第1ランド部と前記第2ランド部との境界の一方の端部と前記第1領域との間にある第2領域と、
前記第2方向において前記第1ランド部と前記第2ランド部との境界の他方の端部と前記第1領域との間にある第3領域と、
を含み、
前記第1ランド部と前記第2ランド部との境界から前記第2開口部に至る第1流路長は、
前記第2領域では、前記第1領域側から前記一方の端部にかけて第1の変化率で徐々に変化しており、
前記第3領域では、前記第1領域側から前記他方の端部にかけて前記第1の変化率で徐々に変化しており、
前記第1領域では、一定、または前記第1の変化率よりも小さい変化率で変化している、押出成形用ダイ。
続きを表示(約 2,000 文字)【請求項2】
請求項1において、
前記第1ランド部と前記第2ランド部との境界のうち、前記第1方向において前記樹脂導入部と重なる領域を第4領域とすると、
前記第2方向における前記第4領域の幅に対する前記第1領域の幅は、80%以上120%以下である、押出成形用ダイ。
【請求項3】
請求項1において、
前記第2ランド部の厚さは、前記第1ランド部の厚さより薄く、
前記第1ランド部と前記第2ランド部との境界から前記第2開口部に至る第1流路長は、
前記第2領域では、前記第1領域側から前記一方の端部にかけて前記第1の変化率で徐々に小さくなっており、
前記第3領域では、前記第1領域側から前記他方の端部にかけて前記第1の変化率で徐々に小さくなっており、
前記第1領域における前記第1流路長は、前記第2領域における前記第1流路長の最大値以上であり、かつ、前記第3領域における前記第1流路長の最大値以上である、押出成形用ダイ。
【請求項4】
請求項1において、
前記第2ランド部の厚さは、前記第1ランド部の厚さより厚く、
前記第1ランド部と前記第2ランド部との境界から前記第2開口部に至る第1流路長は、
前記第2領域では、前記第1領域側から前記一方の端部にかけて前記第1の変化率で徐々に大きくなっており、
前記第3領域では、前記第1領域側から前記他方の端部にかけて前記第1の変化率で徐々に大きくなっており、
前記第1領域における前記第1流路長は、前記第2領域における前記第1流路長の最小値以下であり、かつ、前記第3領域における前記第1流路長の最小値以下である、押出成形用ダイ。
【請求項5】
請求項1において、
前記第1ランド部と前記第2ランド部との境界から前記第2開口部に至る第1流路長は、前記第1領域では一定である、押出成形用ダイ。
【請求項6】
請求項1において、
前記第1ランド部と前記第2ランド部との境界から前記第2開口部に至る第1流路長は、前記第1領域では、前記第1の変化率よりも小さい変化率で変化している、押出成形用ダイ。
【請求項7】
溶融樹脂を供給するための第1開口部と、
前記溶融樹脂を吐出するための第2開口部と、
前記第1開口部から前記第2開口部に至る樹脂流路部と、
を有する押出成形用ダイであって、
前記樹脂流路部は、
前記第1開口部に接続された樹脂導入部と、
前記樹脂導入部に接続されたマニホールド部と、
第1方向において、前記マニホールド部と前記第2開口部との間に、前記マニホールド部に連なるように配置されたランド部と、
を有し、
前記第2開口部は、前記第1方向に直交する第2方向に延びており、
前記ランド部の厚さは、前記マニホールド部の厚さ以下であり、
前記樹脂導入部の中心を通り、前記第1方向に沿って前記第2開口部に至る仮想線を第1中心軸とすると、
前記マニホールド部と前記ランド部との境界は、
前記第1中心軸と交差する部分を含む第1領域と、
前記第2方向において前記マニホールド部と前記ランド部との境界の一方の端部と前記第1領域との間にある第2領域と、
前記第2方向において前記マニホールド部と前記ランド部との境界の他方の端部と前記第1領域との間にある第3領域と、
を含み、
前記マニホールド部と前記ランド部との境界から前記第2開口部に至る第1流路長は、
前記第2領域では、前記第1領域側から前記一方の端部にかけて第1の変化率で徐々に小さくなっており、
前記第3領域では、前記第1領域側から前記他方の端部にかけて前記第1の変化率で徐々に小さくなっており、
前記第1領域では、一定、または前記第1の変化率よりも小さい変化率で変化している、押出成形用ダイ。
【請求項8】
請求項7において、
前記マニホールド部と前記ランド部との境界のうち、前記第1方向において前記樹脂導入部と重なる領域を第4領域とすると、
前記第2方向における前記第4領域の幅に対する前記第1領域の幅は、80%以上120%以下である、押出成形用ダイ。
【請求項9】
請求項7において、
前記マニホールド部と前記ランド部との境界から前記第2開口部に至る第1流路長は、前記第1領域では一定である、押出成形用ダイ。
【請求項10】
請求項7において、
前記マニホールド部と前記ランド部との境界から前記第2開口部に至る第1流路長は、前記第1領域では、前記第1の変化率よりも小さい変化率で変化している、押出成形用ダイ。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、押出成形用ダイ、フィルム製造装置、およびフィルムの製造方法に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
特開2011-173263号公報(特許文献1)には、押出成形用ダイに関する技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2011-173263号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
押出成形によりフィルム(樹脂フィルム)を製造することができる。その場合、均一な厚さを有するフィルムを製造することが望まれる。
【0005】
その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一実施の形態に係る押出成形用ダイは、溶融樹脂を供給するための第1開口部と、前記溶融樹脂を吐出するための第2開口部と、前記第1開口部から前記第2開口部に至る樹脂流路部と、を有する。前記樹脂流路部は、前記第1開口部に接続された樹脂導入部と、前記樹脂導入部に接続されたマニホールド部と、前記マニホールド部と前記第2開口部との間に、前記マニホールド部から前記第2開口部に向かう第1方向に順に配置された第1ランド部および第2ランド部と、を有している。前記第2開口部は、前記第1方向に直交する第2方向に延びている。前記第2ランド部の厚さは、前記第1ランド部の厚さと異なる。前記樹脂導入部の中心を通り、前記第1方向に沿って前記第2開口部に至る仮想線を第1中心軸とすると、前記第1ランド部と前記第2ランド部との境界は、前記第1中心軸と交差する部分を含む第1領域と、前記第2方向において前記第1ランド部と前記第2ランド部との境界の一方の端部と前記第1領域との間にある第2領域と、前記第2方向において前記第1ランド部と前記第2ランド部との境界の他方の端部と前記第1領域との間にある第3領域と、を含んでいる。前記第1ランド部と前記第2ランド部との境界から前記第2開口部に至る第1流路長は、前記第2領域では、前記第1領域側から前記一方の端部にかけて第1の変化率で徐々に変化しており、前記第3領域では、前記第1領域側から前記他方の端部にかけて前記第1の変化率で徐々に変化しており、前記第1領域では、一定、または前記第1の変化率よりも小さい変化率で変化している。
【0007】
他の実施の形態に係る押出成形用ダイは、溶融樹脂を供給するための第1開口部と、前記溶融樹脂を吐出するための第2開口部と、前記第1開口部から前記第2開口部に至る樹脂流路部と、を有する。前記樹脂流路部は、前記第1開口部に接続された樹脂導入部と、
前記樹脂導入部に接続されたマニホールド部と、前記マニホールド部と前記第2開口部との間に、前記マニホールド部と前記第2開口部との間に、前記マニホールド部に連なるように配置されたランド部と、を有している。前記第2開口部は、前記第1方向に直交する第2方向に延びている。前記ランド部の厚さは、前記マニホールド部の厚さ以下である。前記樹脂導入部の中心を通り、前記第1方向に沿って前記第2開口部に至る仮想線を第1中心軸とすると、前記マニホールド部と前記ランド部との境界は、前記第1中心軸と交差する部分を含む第1領域と、前記第2方向において前記マニホールド部と前記ランド部との境界の一方の端部と前記第1領域との間にある第2領域と、前記第2方向において前記マニホールド部と前記ランド部との境界の他方の端部と前記第1領域との間にある第3領域と、を含んでいる。前記マニホールド部と前記ランド部との境界から前記第2開口部に至る第1流路長は、前記第2領域では、前記第1領域側から前記一方の端部にかけて第1の変化率で徐々に小さくなっており、前記第3領域では、前記第1領域側から前記他方の端部にかけて前記第1の変化率で徐々に小さくなっており、前記第1領域では、一定、または前記第1の変化率よりも小さい変化率で変化している。
【発明の効果】
【0008】
上記一実施の形態によれば、均一な厚さのフィルムを製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
一実施の形態における押出成形装置の模式的な構成を示す説明図である。
一実施の形態における押出成形用のダイの拡大断面図である。
一実施の形態における押出成形用のダイの拡大断面図である。
一実施の形態における押出成形用のダイの断面図である。
一実施の形態における押出成形用のダイの樹脂流路部を示す斜視図である。
一実施の形態における押出成形用のダイの樹脂流路部を示す平面図である。
図6に対する検討例である押出成型用のダイの樹脂流路部を示す平面図である。
図6に示すダイから吐出されたフィルム状の溶融樹脂の断面形状を示す断面図である。
図7に示すダイから吐出されたフィルム状の溶融樹脂の断面形状を示す断面図である。
図6に対する変形例である押出成型用のダイの樹脂流路部を示す拡大平面図である。
図6に対する他の変形例である押出成型用のダイの樹脂流路部を示す拡大平面図である。
図6に対する他の変形例である押出成型用のダイの樹脂流路部を示す平面図である。
図12のB2-B2線に沿った拡大断面図である。
図12に対する変形例である押出成型用のダイの樹脂流路部を示す平面図である。
図14の樹脂導入部の周辺を拡大して示す拡大平面図である。
図6に対する他の変形例である押出成型用のダイの樹脂流路部を示す平面図である。
図16のC1-C1線に沿った拡大断面図である。
図16のC2-C2線に沿った拡大断面図である。
図6に対する他の変形例である押出成型用のダイの樹脂流路部を示す平面図である。
図19のD1-D1線に沿った拡大断面図である。
図19のD2-D2線に沿った拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。また、以下の実施の形態では、特に必要なとき以外は同一または同様な部分の説明を原則として繰り返さない。
(【0011】以降は省略されています)

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