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公開番号
2024123021
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-10
出願番号
2024088815,2021524387
出願日
2024-05-31,2019-11-09
発明の名称
モグロシドの生合成
出願人
ギンゴー バイオワークス, インコーポレイテッド
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C12N
15/61 20060101AFI20240903BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約
【課題】組み換え細胞におけるモグロール前駆体、モグロールおよび/またはモグロシドを産生する方法を提供する。
【解決手段】特定の配列を有する酵素(例えば、ククルビタジエノールシンターゼ(CDS)、UDP-グリコシルトランスフェラーゼ(UGT)、C11ヒドロキシラーゼ、エポキシドヒドロラーゼ(EPH)、スクアレンエポキシダーゼおよび/またはシトクロムP450レダクターゼ)、該酵素を発現する宿主細胞およびこのような宿主細胞を使用してモグロール前駆体、モグロールおよび/またはモグロシドを産生する方法である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ククルビタジエノールシンターゼ(CDS)酵素をコードする異種ポリヌクレオチドを含む宿主細胞であって、ここで、該CDSが
a)モチーフGX
1
WASDLGGP(配列番号331)(ここで、X
1
はNまたはHである);
b)モチーフDX
1
GWL(配列番号332)(ここで、X
1
はHまたはQである);および/または
c)モチーフCWGVCFTYAGW(配列番号333)
を含み、ここで、該CDSは、ラカンカCDS(配列番号73)の配列を含まず;そしてここで、該宿主細胞は、対照に比して少なくとも10%、20%または30%多いククルビタジエノール化合物を産生し、ここで、該対照は、配列番号33に対応するポリヌクレオチドによりコードされるラカンカCDSを発現する宿主細胞である、宿主細胞。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
a)モチーフGX
1
WASDLGGP(配列番号331)がCDSにおいて配列番号73における残基117~126に対応する残基に存在し;
b)モチーフDX
1
GWL(配列番号332)がCDSにおいて配列番号73における残基479~483に対応する残基に存在し;および/または
c)モチーフCWGVCFTYAGW(配列番号333)がCDSにおいて配列番号73における残基612~622に対応する残基に存在する、
請求項1に記載の宿主細胞。
【請求項3】
ククルビタジエノールシンターゼ(CDS)酵素をコードする異種ポリヌクレオチドを含む宿主細胞であって、該CDSが
a)モチーフGHWASDLGGP(配列番号334);および/または
b)モチーフDQGWL(配列番号335)を含む、
宿主細胞。
【請求項4】
a)モチーフGHWASDLGGP(配列番号334)がCDSにおいて配列番号73における残基117~126に対応する残基に存在し;および/または
b)モチーフDQGWL(配列番号335)がCDSにおいて配列番号73における残基479~483に対応する残基に存在する、
請求項3に記載の宿主細胞。
【請求項5】
ククルビタジエノールシンターゼ(CDS)酵素をコードする異種ポリヌクレオチドを含む宿主細胞であって、該CDSが
a)モチーフGHWANDLGGP(配列番号336);
b)モチーフDQGWL(配列番号335);および/または
c)モチーフCWGVCYTYAGW(配列番号337)を含む、
宿主細胞。
【請求項6】
a)モチーフGHWANDLGGP(配列番号336)がCDSにおいて配列番号73における残基117~126に対応する残基に存在し;
b)モチーフDQGWL(配列番号335)がCDSにおいて配列番号73において残基479~483に対応する残基に存在し;および/または
c)モチーフCWGVCYTYAGW(配列番号337)がCDSにおいて配列番号73における残基612~622に対応する残基に存在する、
請求項5に記載の宿主細胞。
【請求項7】
異種ポリヌクレオチドが配列番号3、9または12と少なくとも90%同一である、請求項1~6の何れかに記載の宿主細胞。
【請求項8】
該CDSが配列番号43、49または52と少なくとも90%同一である、請求項7に記載の宿主細胞。
【請求項9】
異種ポリヌクレオチドが配列番号3と少なくとも90%同一である、請求項7に記載の宿主細胞。
【請求項10】
該CDSが配列番号43と少なくとも90%同一である、請求項8に記載の宿主細胞。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2018年11月9日出願の「Biosynthesis of Mogrosides」なる名称の米国仮出願62/758,474に基づく35 U.S.C. § 119(e)下の優先権の利益を主張し、その開示を、全体として引用により本明細書に包含させる。
続きを表示(約 3,400 文字)
【0002】
EFS-WEBによりテキストファイルとして提出した配列表の記載
本出願は、EFS-Webを介してASCII形式で提供した配列表を含み、ここにその全体を引用により包含させる。該ASCIIコピーは2019年11月9日に作成し、G091970023WO00-SEQ-OMJ.TXTなる名称であり、928キロバイトサイズである。
【0003】
発明の分野
本発明は、組み換え細胞におけるモグロール前駆体、モグロールおよびモグロシドの産生に関する。
【背景技術】
【0004】
背景
モグロシドは、ククルビタン誘導体の配糖体である。甘味料および糖代替物として高度に需要がある、モグロシドは、シライチア・グロスベノリイ(Siraitia grosvenorii)(ラカンカ)を含む食物果実で天然に合成されている。抗癌、抗酸化および抗炎症性質はモグロシドに帰属するとされているが、モグロシド生合成に関与する正確な酵素の特徴づけは限られている。さらに、果実からのモグロシド抽出は大きな労働力を要し、モグロシドの構造の複雑さが、デノボ化学合成をしばしば妨げている。
【発明の概要】
【0005】
概要
本発明の態様は、UDP-グリコシルトランスフェラーゼ(UGT)をコードする異種ポリヌクレオチドを含む宿主細胞に関し、ここで、該UGTは、野生型UGT94-289-1(配列番号109)の残基83~92に対応する領域であって、野生型UGT94-289-1(配列番号109)の残基83~92に対応する位置にアミノ酸置換を含む領域;および/または野生型UGT94-289-1(配列番号109)の残基179~198に対応する領域であって、野生型UGT94-289-1(配列番号109)の残基179~198に対応する位置にアミノ酸置換を含む領域を含み;ここで、該宿主細胞は、少なくとも1つのモグロシド前駆体の存在下、野生型UGT94-289-1(配列番号109)をコードする異種ポリヌクレオチドを含む対照宿主細胞に比して、少なくとも10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、または100%多い1以上のモグロシドを産生する。
【0006】
ある実施態様において、UGTは、野生型UGT94-289-1(配列番号109)に比して活性(例えば、比活性)の少なくとも1.3倍増加を示す。ある実施態様において、UGTは、野生型UGT94-289-1(配列番号109)におけるループ6、アルファヘリックス3、ループ11、アルファヘリックス6、ループ12およびアルファヘリックス7から選択される構造モチーフに対応する構造モチーフのアミノ酸残基の位置にアミノ酸置換を含む。ある実施態様において、UGTは、モグロールからMIA1;モグロールからMIE1;MIA1からMIIA1;MIE1からMIIE;MIIA1からMIIIA1;MIA1からMIIE;MIIA1からMIII;MIIIA1からシアメノシドI;MIIEからMIII;MIIIからシアメノシドI;MIIEからMIIIE;および/またはMIIIEからシアメノシドIの変換を触媒できる。ある実施態様において、UGTは、モグロールのC24でのグリコシル化;モグロールのC3でのグリコシル化;モグロールのC3での分岐グリコシル化;またはモグロールのC24での分岐グリコシル化ができる。ある実施態様において、UGTは、野生型UGT94-289-1(配列番号109)におけるH83;T84;T85;N86;P89;L92;Y179;S180;A181;G184;A185;V186;T187;K189;H191;K192;G194;E195;およびA198から選択されるアミノ酸残基に対応するアミノ酸残基の位置にアミノ酸置換を含む。ある実施態様において、宿主細胞は、ククルビタジエノールシンターゼ(CDS)酵素をコードする異種ポリヌクレオチドをさらに含む。
【0007】
本発明のさらなる態様は、UGTをコードする異種ポリヌクレオチドを含む宿主細胞に関し、ここで、該UGTは、野生型UGT94-289-1(配列番号109)の残基83~92に対応する領域であって、野生型UGT94-289-1(配列番号109)の残基83~92に対応する位置にアミノ酸置換を含む領域;および/または野生型UGT94-289-1(配列番号109)の残基179~198に対応する領域であって、野生型UGT94-289-1(配列番号109)の残基179~198に対応する位置にアミノ酸置換を含む領域を含み;ここで、該UGTは、配列番号109に90%未満の同一性を含む。
【0008】
ある実施態様において、UGTは、野生型UGT94-289-1(配列番号109)に比して活性(例えば、比活性)の少なくとも1.3倍増加を示す。ある実施態様において、UGTは、野生型UGT94-289-1(配列番号109)におけるループ6、アルファヘリックス3、ループ11、アルファヘリックス6、ループ12およびアルファヘリックス7から選択される構造モチーフに対応する構造モチーフのアミノ酸残基の位置にアミノ酸置換を含む。ある実施態様において、UGTは、モグロールからMIA1;モグロールからMIE1;MIA1からMIIA1;MIE1からMIIE;MIIA1からMIIIA1;MIA1からMIIE;MIIA1からMIII;MIIIA1からシアメノシドI;MIIEからMIII;MIIIからシアメノシドI;MIIEからMIIIE;および/またはMIIIEからシアメノシドIの変換を触媒できる。ある実施態様において、UGTは、モグロールのC24でのグリコシル化;モグロールのC3でのグリコシル化;モグロールのC3での分岐グリコシル化;またはモグロールのC24での分岐グリコシル化ができる。ある実施態様において、宿主細胞は、CDS酵素をコードする異種ポリヌクレオチドをさらに含む。
【0009】
本発明のさらなる態様は、UGTをコードする異種ポリヌクレオチドを含む宿主細胞に関し、ここで、該UGTは、野生型UGT94-289-1(配列番号109)のN143またはL374に対応する残基の位置にアミノ酸置換を含み、ここで、該宿主細胞は、少なくとも1つのモグロシド前駆体存在下、野生型UGT94-289-1(配列番号109)をコードする異種ポリヌクレオチドを含む宿主細胞に比して、少なくとも10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、または100%多い1以上のモグロシドを産生する。
【0010】
ある実施態様において、UGTは、野生型UGT94-289-1(配列番号109)に比して、活性(例えば、比活性)の少なくとも1.3倍増加を示す。ある実施態様において、UGTは、野生型UGT94-289-1(配列番号109)におけるループ6、アルファヘリックス3、ループ11、アルファヘリックス6、ループ12およびアルファヘリックス7から選択される構造モチーフに対応するUGTの構造モチーフのアミノ酸残基の位置にアミノ酸置換を含む。ある実施態様において、UGTは、モグロールからMIA1;モグロールからMIE1;MIA1からMIIA1;MIE1からMIIE;MIIA1からMIIIA1;MIA1からMIIE;MIIA1からMIII;MIIIA1からシアメノシドI;MIIEからMIII;MIIIからシアメノシドI;MIIEからMIIIE;および/またはMIIIEからシアメノシドIの変換を触媒できる。ある実施態様において、UGTは、モグロールのC24でのグリコシル化;モグロールのC3でのグリコシル化;モグロールのC3での分岐グリコシル化;またはモグロールのC24での分岐グリコシル化ができる。ある実施態様において、宿主細胞は、CDS酵素をコードする異種ポリヌクレオチドをさらに含む。
(【0011】以降は省略されています)
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