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公開番号2024122616
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-09
出願番号2023030271
出願日2023-02-28
発明の名称液化ガス移送用二重配管
出願人川崎重工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類F16L 59/075 20060101AFI20240902BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】
曲管部を含む液化ガス移送用二重配管において、簡易な構造で、内管の曲管部に熱収縮による径方向変位を生じさせることなく、内管に発生する推力を支持する。
【解決手段】
液化ガス移送用二重配管(1)は、液化ガスを通過させる内管(3)と、内管との間に真空断熱層(7)を形成する外管(5)とを備え、内管(3)は、第1の方向(X1)に延び、第1の方向に変位可能に支持された第1直管部(9)と、第1の方向(X1)と異なる第2の方向(X2)に延び、第2の方向に変位可能に支持された第2直管部(11)と、第1直管部と第2直管部とを接続する曲管部(13)とを有する、二重配管であって、曲管部(13)と外管(5)との間において第1直管部(9)の軸心(C1)および第2直管部(11)の軸心(C2)上にそれぞれ設けられた、断熱材から形成された第1内管軸心方向支持部材(21)および第2内管軸心方向支持部材(23)とを備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
液化ガスを通過させる内管と、前記内管の外側を覆い、前記内管との間に真空断熱層を形成する外管とを備え、
前記内管は、
第1の方向に延び、前記第1の方向に変位可能に支持された第1直管部と、前記第1の方向と異なる第2の方向に延び、前記第2の方向に変位可能に支持された第2直管部と、前記第1直管部と前記第2直管部とを接続する曲管部とを有する、
二重配管であって、
前記曲管部と前記外管との間において前記第1直管部の軸心上に設けられた、断熱材から形成された第1内管軸心方向支持部材と、
前記曲管部と前記外管との間において前記第2直管部の軸心上に設けられた、断熱材から形成された第2内管軸心方向支持部材と、
を備える、液化ガス移送用二重配管。
続きを表示(約 390 文字)【請求項2】
請求項1に記載の二重配管において、前記第1内管軸心方向支持部材と、前記第2内管軸心方向支持部材とが一体に形成されている、
液化ガス移送用二重配管。
【請求項3】
請求項1または2に記載の二重配管において、前記外管において前記曲管部を覆う部分の外側に補強部材が設けられた、
液化ガス移送用二重配管。
【請求項4】
請求項1または2に記載の二重配管において、
前記第1直管部9および前記第2直管部11の少なくとも一方が、軸心方向長さの変化を許容する伸縮許容部を備える、
液化ガス移送用二重配管。
【請求項5】
請求項1または2に記載の二重配管において、前記第1内管軸心方向支持部材および前記第2内管軸心方向支持部材が、前記曲管部の形状に合った形状を有する、
液化ガス移送用二重配管。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、液化ガスの移送に用いられる二重配管に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
一般的に、液化ガスなどの極低温流体を移送する配管として、二重構造の真空断熱配管を用いることが提案されている(例えば、特許文献1参照)。低温の液化ガスを通過させる内管には、内部の流体からの圧力が加わることで推力が発生する。一般的に、このような推力により内管が移動することを抑制する構造の一つとして、推力に対する支持部材を、二重配管の直管部における外管と内管との間に設けて、外管に対する内管の軸心方向の動きを制限することが考えられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-64652号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、二重配管において曲管部を含む箇所では、各方向の直管部に、内管の軸心方向の移動を制限する推力支持部材を設けた場合、2つの推力支持部材に挟まれた内管の曲管部を含む部分において、軸心方向の熱収縮を吸収することができなくなり、各直管部が互いに径方向に引っ張られる結果、当該部分の曲管部内側への変位が生じる。そして、このような変位は、内管を支持するスペーサなどの内管支持部材に大きな反力を加えることになるので、結果として、内管支持部材を設置する位置や方法が制限されてしまう。
【0005】
本開示の目的は、上記の課題を解決するために、曲管部を含む液化ガス移送用二重配管において、簡易な構造で、内管の曲管部に熱収縮による径方向への変位を生じさせることなく、内管に発生する推力を支持することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するために、本開示に係る液化ガス移送用二重配管は、
液化ガスを通過させる内管と、前記内管の外側を覆い、前記内管との間に真空断熱層を形成する外管とを備え、
前記内管は、
第1の方向に延び、前記第1の方向に変位可能に支持された第1直管部と、前記第1の方向と異なる第2の方向に延び、前記第2の方向に変位可能に支持された第2直管部と、前記第1直管部と前記第2直管部とを接続する曲管部とを有する、
二重配管であって、
前記曲管部と前記外管との間において前記第1直管部の軸心上に設けられた、断熱材から形成された第1内管軸心方向支持部材と、
前記曲管部と前記外管との間において前記第2直管部の軸心上に設けられた、断熱材から形成された第2内管軸心方向支持部材と、
を備える。
【発明の効果】
【0007】
本開示に係る液化ガス移送用二重配管によれば、曲管部を含む液化ガス移送用二重配管において、簡易な構造で、内管の曲管部に熱収縮による径方向への変位を生じさせることなく、内管に発生する推力を支持することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本開示の一実施形態に係る液化ガス移送用二重配管の概略構成を模式的に示す縦断面図である。
図1の実施形態の一変形例に係る液化ガス移送用二重配管の概略構成を模式的に示す縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示の実施形態について図面を参照しながら説明する。図1に、本開示の一実施形態に係る液化ガス移送用二重配管1を示す。以下の説明では、この液化ガス移送用配管1を、単に「二重配管1」と呼ぶ。二重配管1は、二重構造を有する真空断熱配管として構成されている。すなわち、二重配管1は、液化ガスを通過させる内管3と、内管3の外側を覆う外管5とから構成されている。内管3と外管5との間の径方向の隙間に真空断熱層7が形成される。内管3および外管5は、例えばステンレスなどの金属材料からなる。もっとも、内管3および外管5の材料はステンレスに限定されない。
【0010】
二重配管1は、例えば、液化ガス貯留船や陸上の液化ガス貯留基地といった液化ガス貯留設備において用いられる。本明細書において「液化ガス貯留船」とは、液化ガスを貯留する機能を有する船舶を指す。液化ガス運搬船以外にも、例えば液化ガス燃料船や、液化ガスを他の船舶に供給するバンカリング船等が液化ガス貯留船に含まれる。もっとも、液化ガス貯留設備は、液化ガスを貯留する構造、機能を有する設備であれば船舶に限定されず、例えば地上の液化ガス貯留設備や、液化ガスを利用するプラントであってよい。
(【0011】以降は省略されています)

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