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公開番号
2024122278
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-09
出願番号
2023029730
出願日
2023-02-28
発明の名称
米粉パンの製造方法、米粉パン用パン生地、米粉パン用パン生地の製造方法及び米粉パン
出願人
個人
代理人
個人
主分類
A21D
13/047 20170101AFI20240902BHJP(ベイキング;生地製造または加工の機械あるいは設備;ベイキングの生地)
要約
【課題】良好な食感及び膨らみを備える米粉パンを製造するのに好適な米粉パンの製造方法、米粉パン用パン生地、米粉パン用パン生地の製造方法及び米粉パンを提供する。
【解決手段】グルテンを含まない米粉パンの製造方法は、米粉と、当該米粉の100質量部に対して、0.5~2.0質量部のサイリウム及び2.7~15.0質量部のチアシードと、酵母及び水分とを含有し且つグルテンを含まないパン生地を、発酵させて膨らませ、焼成することを含む。
【選択図】 なし
特許請求の範囲
【請求項1】
米粉と、当該米粉の100質量部に対して、0.5~2.0質量部のサイリウム及び2.7~15.0質量部のチアシードと、酵母及び水分とを含有し且つグルテンを含まないパン生地を、発酵させて膨らませ、焼成することを含むことを特徴とする米粉パンの製造方法。
続きを表示(約 930 文字)
【請求項2】
米粉と、当該米粉の100質量部に対して、9.0~15.9質量部のチアシードと、酵母及び水分とを含有し且つグルテン及びサイリウムを含まないパン生地を、発酵させて膨らませ、焼成することを含むことを特徴とする米粉パンの製造方法。
【請求項3】
米粉と、当該米粉の100質量部に対して、0.5~2.0質量部のサイリウム及び2.7~15.0質量部のチアシードと、酵母及び水分とを含有し且つグルテンを含まないことを特徴とする米粉パン用パン生地。
【請求項4】
米粉と、当該米粉の100質量部に対して、9.0~15.9質量部のチアシードと、酵母及び水分とを含有し且つグルテン及びサイリウムを含まないことを特徴とする米粉パン用パン生地。
【請求項5】
米粉パン用パン生地の製造方法であって、
米粉に塩を混ぜ合わせる第1工程と、
前記第1工程で混ぜわせた材料に、糖類、酵母及び水分を加えて混ぜ合わせる第2工程と、
前記第2工程で混ぜ合わせた材料に油脂を加え材料がリボン状に垂れ落ちる状態となるまで混ぜ合わせる第3工程と、
前記第3工程で混ぜ合わせた材料に、前記米粉の100質量部に対して0.5~2.0質量部のサイリウム及び2.7~15.0質量部のチアシードを加えて混ぜ合わせる第4工程と、を含むことを特徴とする米粉パン用パン生地の製造方法。
【請求項6】
米粉パン用パン生地の製造方法であって、
米粉に塩を混ぜ合わせる第1工程と、
前記第1工程で混ぜ合わせた材料に、糖類、酵母及び水分を加えて混ぜ合わせる第2工程と、
前記第2工程で混ぜ合わせた材料に油脂を加え生地がリボン状に垂れ落ちる状態となるまで混ぜ合わせる第3工程と、
前記第3工程で混ぜ合わせた材料に、前記米粉の100質量部に対して9.0~15.9質量部のチアシードを加えて混ぜ合わせる第4工程と、を含むことを特徴とする米粉パン用パン生地の製造方法。
【請求項7】
請求項3又は4の米粉パン用パン生地を用いて製造されたことを特徴とする米粉パン。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、グルテンを含まない米粉パンの製造方法、米粉パン用パン生地、米粉パン用パン生地の製造方法及び米粉パンに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、グルテンを含まない米粉パンを製造する技術として、例えば、特許文献1記載の技術がある。
特許文献1記載の技術にあっては、米粉の損傷デンプン量とパンの比容積との間には相関があること且つ製造容易性の向上のために、5%以下の損傷澱粉率及び80%以下の吸水率を示す米粉を用いてグルテン及び増粘剤を含まない米粉パンを製造している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許6779536号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の技術で製造された米粉パンは、グルテン及び増粘剤を含有していないため、良好な食感及び膨らみを備えることが難しい。
そこで、本発明は、このような従来の技術の有する未解決の課題に着目してなされたものであって、良好な食感及び膨らみを備える米粉パンを製造するのに好適な米粉パンの製造方法、米粉パン用パン生地、米粉パン用パン生地の製造方法及び米粉パンを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
〔発明1〕 上記目的を達成するために、発明1の米粉パンの製造方法は、米粉と、当該米粉の100質量部に対して、0.5~2.0質量部のサイリウム及び2.7~15.0質量部のチアシードと、酵母及び水分とを含有し且つグルテンを含まないパン生地を、発酵させて膨らませ、焼成することを含む。
〔発明2〕 一方、上記目的を達成するために、発明2の米粉パンの製造方法は、米粉と、当該米粉の100質量部に対して、9.0~15.9質量部のチアシードと、酵母及び水分とを含有し且つグルテン及びサイリウムを含まないパン生地を、発酵させて膨らませ、焼成することを含む。
【0006】
〔発明3〕 また、発明3の米粉パン用パン生地は、米粉と、当該米粉の100質量部に対して、0.5~2.0質量部のサイリウム及び2.7~15.0質量部のチアシードと、酵母及び水分とを含有し且つグルテンを含まない。
〔発明4〕 また、発明4の米粉パン用パン生地は、米粉と、当該米粉の100質量部に対して、9.0~15.9質量部のチアシードと、酵母及び水分とを含有し且つグルテン及びサイリウムを含まない。
〔発明5〕 また、上記目的を達成するために、発明5の米粉パン用パン生地の製造方法は、米粉パン用パン生地の製造方法であって、米粉に塩を混ぜ合わせる第1工程と、前記第1工程で混ぜわせた材料に、糖類、酵母及び水分を加えて混ぜ合わせる第2工程と、前記第2工程で混ぜ合わせた材料に油脂を加え材料がリボン状に垂れ落ちる状態となるまで混ぜ合わせる第3工程と、前記第3工程で混ぜ合わせた材料に、前記米粉の100質量部に対して0.5~2.0質量部のサイリウム及び2.7~15.0質量部のチアシードを加えて混ぜ合わせる第4工程と、を含む。
【0007】
〔発明6〕 また、上記目的を達成するために、発明6の米粉パン用パン生地の製造方法は、米粉パン用パン生地の製造方法であって、米粉に塩を混ぜ合わせる第1工程と、前記第1工程で混ぜ合わせた材料に、糖類、酵母及び水分を加えて混ぜ合わせる第2工程と、前記第2工程で混ぜ合わせた材料に油脂を加え生地がリボン状に垂れ落ちる状態となるまで混ぜ合わせる第3工程と、前記第3工程で混ぜ合わせた材料に、前記米粉の100質量部に対して9.0~15.9質量部のチアシードを加えて混ぜ合わせる第4工程と、を含む。
【0008】
〔発明7〕 また、上記目的を達成するために、発明7の米粉パンは、発明3又は4の米粉パン用パン生地を用いて製造された米粉パンである。
【発明の効果】
【0009】
以上説明したように、発明1の米粉パンの製造方法によれば、主成分である米粉に対して特定範囲のサイリウム及びチアシードを含有し且つグルテンを含有しない米粉パン用パン生地を用いて米粉パンを製造するので、グルテンを含まないにもかかわらず良好な膨らみ及び食感を備え、且つ良好な食感が長時間持続する米粉パンを製造することができる。また、グルテンを含まないので、グルテンによる健康への被害(例えば、小麦アレルギー等)を回避することができる。
【0010】
また、発明2の米粉パンの製造方法によれば、主成分である米粉に対して特定範囲のチアシードを含有し且つグルテン及びサイリウムを含有しない米粉パン用パン生地を用いて米粉パンを製造するので、グルテン及びサイリウムを含まないにもかかわらず良好な膨らみ及び食感を備え、且つ良好な食感が長時間持続する米粉パンを製造することができる。また、グルテン及びサイリウムを含まないので、グルテンによる健康への被害(例えば、小麦アレルギー等)及びサイリウムによる健康への被害(体質による下痢等)を回避することができる。
(【0011】以降は省略されています)
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