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公開番号2024142282
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-10
出願番号2023054417
出願日2023-03-29
発明の名称麺製造装置
出願人株式会社大和製作所
代理人弁護士法人クレオ国際法律特許事務所
主分類A21C 3/10 20060101AFI20241003BHJP(ベイキング;生地製造または加工の機械あるいは設備;ベイキングの生地)
要約【課題】麺線を形成する押し切りカッタに向けて、麺生地の破れを防止しつつ、自動的に搬送できる麺製造装置を提供すること。
【解決手段】麺棒100から麺生地101を所定長さ引き出すまで駆動し、麺生地101が引き出されてから排出台14の先端14aが所定位置αに臨むまで停止し、排出台14の先端14aが所定位置αに臨んでから麺生地シート102が第2コンベア32に落ちるまで駆動する第1コンベア13と、麺生地シート102が形成されてから排出台14の先端14aが所定位置αに臨むまでの間、第1コンベア13及び排出台14を前進移動させ、麺生地シート102が第2コンベア32に接してから第2コンベア32の上に落ちるまでの間、第1コンベア13及び排出台14を後退移動させる往復移動機構16と、麺生地シート102が第2コンベア32に接してから第2コンベア32の上に落ちるまでの間停止する第2コンベア32と、を備えた。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
帯状の麺生地を巻き付けた麺棒の両端部を支持すると共に、前記麺棒の回転許容と回転停止を切替可能な麺棒支持部と、
搬送動作に伴って前記麺棒を回転させて、前記麺生地を引き出す第1コンベアと、
前記第1コンベアの搬送方向の終端部に隣接して配置され、先端に向かって下り勾配に傾斜した傾斜面を有する排出台と、
前記第1コンベアの上に前記麺生地が所定の長さ引き出されたとき、前記第1コンベアの搬送方向に直交する方向に沿って前記麺生地を切断し、所定長さの麺生地である麺生地シートを形成する第1カッタ部と、
前記第1コンベア及び前記排出台を一体的に、前記第1コンベアの搬送方向に沿って往復移動させる往復移動機構と、
前記第1コンベア及び前記排出台よりも下方に配置され、前記麺生地シートを搬送可能な第2コンベアと、
前記第2コンベアによって搬送された前記麺生地シートを、前記第2コンベアの搬送方向に直交する方向に沿って一定の間隔で切断して麺線を形成する押し切りカッタ部と、
を備え、
前記第1コンベアは、前記麺棒支持部によって前記麺棒が回転許容状態で支持されてから、前記麺生地が所定の長さ引き出されるまでの間駆動し、前記麺生地が所定の長さ引き出されてから、前記排出台の先端が前記第2コンベアの上方の所定位置に臨むまでの間停止し、前記排出台の先端が前記第2コンベアの上方の所定位置に臨んでから前記麺生地シートの後端が前記第2コンベアの上に滑り落ちるまでの間駆動し、
前記往復移動機構は、前記麺生地シートが形成されてから、前記排出台の先端が前記第2コンベアの上方の所定位置に臨むまでの間、前記第1コンベア及び前記排出台を前記第1コンベアの順送方向に前進移動させ、前記麺生地シートの先端が前記第2コンベアに接してから前記麺生地シートの後端が前記第2コンベアの上に滑り落ちるまでの間、前記第1コンベア及び前記排出台を前記第1コンベアの逆送方向に後退移動させ、
前記第2コンベアは、前記麺生地シートの先端が前記第2コンベアに接してから前記麺生地シートの後端が前記第2コンベアの上に滑り落ちるまでの間停止する
ことを特徴とする麺製造装置。
続きを表示(約 980 文字)【請求項2】
請求項1に記載された麺製造装置において、
前記第1コンベアによる前記麺生地シートの搬送速度と、前記往復移動機構による前記第1コンベア及び前記排出台の後退速度とは、等速度に設定されている
ことを特徴とする麺製造装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載された麺製造装置において、
前記麺棒支持部は、前記麺生地が所定の長さ引き出されてから、前記麺生地シートの後端が前記第2コンベアの上に滑り落ちるまでの間、回転を停止させた状態で前記麺棒を支持する
ことを特徴とする麺製造装置。
【請求項4】
請求項1又は請求項2に記載された麺製造装置において、
前記麺棒支持部は、固定部と、前記固定部に対して前記第1コンベアの搬送方向に沿って近接離反が可能な可動部と、を有し、
前記麺棒は、前記固定部と前記可動部との間に配置され、
前記可動部は、前記固定部に近づき、前記固定部との間に前記麺棒を挟み込んで前記麺棒の回転を停止させる
ことを特徴とする麺製造装置。
【請求項5】
請求項4に記載された麺製造装置において、
前記可動部は、前記固定部との間に前記麺棒を挟み込む挟持面と、前記麺棒を支持可能な支持面と、を有し、
前記支持面は、前記挟持面の下端から前記固定部の側へ下り勾配に傾斜した傾斜面を有する
ことを特徴とする麺製造装置。
【請求項6】
請求項1又は請求項2に記載された麺製造装置において、
前記第1コンベアと前記排出台とを搭載するユニットフレームと、
前記第1コンベアの搬送方向に延びると共に、前記ユニットフレームがスライド可能に取り付けられるレールと、を備え、
前記往復移動機構は、前記ユニットフレームを前記レールに沿って往復移動させる
ことを特徴とする麺製造装置。
【請求項7】
請求項1又は請求項2に記載された麺製造装置において、
前記麺棒支持部と、前記第1コンベアと、前記排出台と、前記第1カッタ部と、前記往復移動機構とは、前記第2コンベア及び前記押し切りカッタ部に対して着脱可能である
ことを特徴とする麺製造装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、麺製造装置に関するものである。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
手打ち蕎麦における蕎麦打ち作業の最終工程では、職人は、麺棒に巻き付けた蕎麦生地を広げてから所要の幅に折り畳み、折り畳まれた蕎麦生地を包丁で切断し、1本ずつの麺(麺線)を形成する。
【0003】
これに対し、大量の需要に応じるため、帯状に圧延された麺生地を押し切りカッタで切断して麺線を形成する麺製造装置が知られている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
実公昭61-7569公報
特開昭60-41451号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、例えば、特許文献1に開示の麺製造装置では、圧延機構で圧延された麺生地を作業者が取り出してから三つ折り等に折り畳み、コンベア上に載置しなおしてから、押し切りカッタを作動させる。そのため、特許文献1に開示の麺製造装置は、押し切りカッタに向けて自動的に麺生地を搬送させることができず、作業効率が悪いという問題があった。
【0006】
また、例えば、特許文献2に開示の麺製造装置では、押し切りカッタに向けて麺生地を搬送する途中、並列に並ぶ一対のコンベアを互いに反対方向に駆動させることで麺生地を回転させ、方向転換して圧延してから切断している。さらに、特許文献2に開示の麺製造装置では、装置全体の設置面積を小さくするため、上段のロールセットから排出された麺生地を、案内板の上を滑らせながら下方に配置されたコンベア上に落下させ、下段のロールセットに向けて搬送する。しかしながら、麺生地が搬送中に回転したり、落下したりする場合では、例えば十割蕎麦生地のような粘りが少ない麺生地では、押し切りカッタで切断する前に麺生地に破れが生じることがある。
【0007】
そこで、本発明は、かかる課題に鑑みてなされたもので、麺線を形成する押し切りカッタに向けて麺生地の破れを防止しつつ、自動的に搬送することができる麺製造装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題に対して、本発明は帯状の麺生地を巻き付けた麺棒の両端部を支持すると共に、前記麺棒の回転許容と回転停止を切替可能な麺棒支持部と、搬送動作に伴って前記麺棒を回転させて、前記麺生地を引き出す第1コンベアと、前記第1コンベアの搬送方向の終端部に隣接して配置され、先端に向かって下り勾配に傾斜した傾斜面を有する排出台と、前記第1コンベアの上に前記麺生地が所定の長さ引き出されたとき、前記第1コンベアの搬送方向に直交する方向に沿って前記麺生地を切断し、所定長さの麺生地である麺生地シートを形成する第1カッタ部と、前記第1コンベア及び前記排出台を一体的に、前記第1コンベアの搬送方向に沿って往復移動させる往復移動機構と、前記第1コンベア及び前記排出台よりも下方に配置され、前記麺生地シートを搬送可能な第2コンベアと、前記第2コンベアによって搬送された前記麺生地シートを、前記第2コンベアの搬送方向に直交する方向に沿って一定の間隔で切断して麺線を形成する押し切りカッタ部と、を備えている。そして、前記第1コンベアは、前記麺棒支持部によって前記麺棒が回転許容状態で支持されてから、前記麺生地が所定の長さ引き出されるまでの間駆動し、前記麺生地が所定の長さ引き出されてから、前記排出台の先端が前記第2コンベアの上方の所定位置に臨むまでの間停止し、前記排出台の先端が前記第2コンベアの上方の所定位置に臨んでから前記麺生地シートの後端が前記第2コンベアの上に滑り落ちるまでの間駆動する。前記往復移動機構は、前記麺生地シートが形成されてから、前記排出台の先端が前記第2コンベアの上方の所定位置に臨むまでの間、前記第1コンベア及び前記排出台を前記第1コンベアの順送方向に前進移動させ、前記麺生地シートの先端が前記第2コンベアに接してから前記麺生地シートの後端が前記第2コンベアの上に滑り落ちるまでの間、前記第1コンベア及び前記排出台を前記第1コンベアの逆送方向に後退移動させる。前記第2コンベアは、前記麺生地シートの先端が前記第2コンベアに接してから前記麺生地シートの後端が前記第2コンベアの上に滑り落ちるまでの間停止する。
【発明の効果】
【0009】
これにより、本発明の麺製造装置は、麺線を形成する押し切りカッタに向けて、麺生地の破れを防止しつつ、自動的に搬送することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施例1の麺製造装置を示す斜視図である。
実施例1の麺製造装置を示す側面図である。
実施例1の麺製造装置を示す平面図である。
実施例1の麺棒支持部を示す要部拡大説明図である。
実施例1の麺棒支持部によって麺棒の回転を停止させた状態を示す要部拡大説明図である。
実施例1の麺製造装置における制御構成を示すブロック図である。
実施例1の麺製造装置における麺生地の搬送を示す説明図である。
実施例1の麺製造装置における麺生地の搬送停止を示す説明図である。
実施例1の麺製造装置における麺生地の切断を示す説明図である。
実施例1の麺製造装置における搬送部の前進を示す説明図である。
ユニットフレームが前進した状態の実施例1の麺製造装置の斜視図である。
ユニットフレームが前進した状態の実施例1の麺製造装置の側面図である。
ユニットフレームが前進した状態の実施例1の麺製造装置の平面図である。
実施例1の麺製造装置における麺生地シートの搬送を示す説明図である。
実施例1の麺製造装置において麺生地シートの先端が第2コンベアに接した状態を示す説明図である。
実施例1の麺製造装置における搬送部の後退を示す説明図である。
実施例1の麺製造装置における第2コンベアによる麺生地シートの搬送を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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