TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024068023
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-17
出願番号2022186916
出願日2022-11-07
発明の名称食用カンナ粉を含有する穀粉加工食品用生地
出願人個人
代理人
主分類A21D 2/36 20060101AFI20240510BHJP(ベイキング;生地製造または加工の機械あるいは設備;ベイキングの生地)
要約【課題】生地物性において、軟らかく弾力があり、製品評価において、食感と風味が良好な、穀粉加工食品用生地、及び、穀粉加工食品用生地を加熱処理してなる穀粉加工食品を提供すること。
【解決手段】穀粉加工食品用生地は、穀粉100質量部に対して、食用カンナ粉0.001~8質量部を含有する。穀粉加工食品用生地を、加熱処理して穀粉加工食品を得る。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
穀粉100質量部に対して、食用カンナ粉0.001~8質量部を含有する穀粉加工食品用生地。
続きを表示(約 49 文字)【請求項2】
請求項1記載の穀粉加工食品用生地を、加熱処理してなる穀粉加工食品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、穀粉加工食品用生地、穀粉加工食品用生地を加熱処理してなる穀粉加工食品に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
パン、パスタ、ケーキ、ビスケット、お好み焼き、饅頭など、穀粉を捏ねた生地を加熱処理することで製造する穀粉加工食品は、主食や嗜好食品として、大量に生産、消費されており、生産性向上と共に、製品の風味や保存安定性向上、健康機能の訴求の点から、多種多彩な製造方法や製品の開発が行われている。
例えば、特許文献1には、糖類等の原料を特定条件で処理して得た材料を、生地に配合し加熱することで、製造効率が高く、低価格で外観、食感、風味が良好な穀粉加熱加工食品を製造することが記載されている。また、特許文献2には、穀粉、ベーキングパウダーに加えて、小麦全粒粉と強力粉を用いてパン生地を調製することで、ふくらみが十分で食感及び風味が良好なパンを簡便に製造することができるパンの製造方法が記載されている。
一方、非特許文献1には、食用カンナを食品に配合する研究が行われていることが報告されている。
【0003】
穀粉加工食品の生産性と製品の品質に対しては、穀粉を含む材料を混捏した生地の物性が重要な因子となっている。しかしながら、特許文献1~2に記載された技術では、生地物性と、製品品質の双方を十分に向上することができなかった。
また、非特許文献1には、小麦粉を食用カンナデンプンに置き換えた食品は、高い熱安定性等からパン製品等の製造に有効であること、20%食用カンナデンプンを含む麺は、調理品質と食感が良好であったことが記載されているが、デンプン源として食品に大量配合することを前提としており、穀粉加熱加工食品の生地物性や製品品質を向上するために、少量の食用カンナを含有させることは念頭に置かれていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許4258784号公報
特開2022-124506号公報
【非特許文献】
【0005】
恋田ら「食用カンナの食品・栄養学的価値と利用実態」生物機能開発研究所紀要 21:64-71 2020年
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の課題は、生地物性において、軟らかく弾力があり、製品評価において、食感と風味が良好な、穀粉加工食品用生地、及び、穀粉加工食品用生地を加熱処理してなる穀粉加工食品を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願発明者は、穀粉に対して、特定量の食用カンナ粉を含有することで、生地物性と製品評価の双方において、良好な穀粉加工食品用生地を製造できることを見出した。すなわち、本発明は以下の事項を含んでいる。
〔1〕穀粉100質量部に対して、食用カンナ粉0.001~8質量部を含有する穀粉加工食品用生地。
〔2〕前記〔1〕に記載の穀粉加工食品用生地を、加熱処理してなる穀粉加工食品。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、生地物性において、軟らかく弾力があり、製品評価において、食感と風味が良好な、穀粉加工食品用生地、及び、穀粉加工食品用生地を加熱処理してなる穀粉加工食品が提供される。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の穀粉加工食品用生地は、穀粉100質量部に対して、食用カンナ粉0.001~8質量部を含有するものであり、穀粉と食用カンナ粉を含む材料を、水分の存在下で混捏することで製造することができる。
穀粉に食用カンナ粉0.001~8質量部を含むことで、軟らかく弾力がある生地が得られ、その生地を加熱処理することで、食感と風味が良好な穀粉加工食品を得ることができる。
【0010】
穀粉は、所望の穀粉加工食品に応じて、適宜に選択し組み合わせて用いることができる。
穀粉は、小麦粉、そば粉、米粉、コーンフラワー、大麦粉、ライ麦粉、はとむぎ粉、ひえ粉、あわ粉、トウモロコシ粉、きな粉が挙げられ、これらの1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。小麦粉は、強力粉、準強力粉、中力粉、薄力粉、全粒粉、グラハム粉、セモリナ粉が挙げられる。
穀粉加工食品用生地における穀粉の含有量は、生地物性と製品評価の点から、10~90質量%が好ましく、製品に応じて、20質量%以上、30質量%以上、40質量%以上、50質量%以上、80質量%以下、70質量%以下、60質量%以下、50質量%以下、40質量%以下とすることもできる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

松谷化学工業株式会社
膨らみのよいケーキ類
2か月前
阪本薬品工業株式会社
スポンジケーキ用生地
2か月前
個人
成形パイ生地及びその製造方法
27日前
個人
食用カンナ粉を含有する穀粉加工食品用生地
1か月前
松谷化学工業株式会社
具材入りケーキ類の製造方法
10日前
信越化学工業株式会社
スポンジケーキの製造方法
1か月前
日清製粉株式会社
パン類の製造方法
2か月前
株式会社コバード
食品成形装置及び方法
1か月前
日清製粉株式会社
パン類及びその製造方法
2か月前
グリコ栄養食品株式会社
ベーカリー製品用の品質改良剤
2か月前
株式会社ADEKA
パン類生地、及びパン類生地の製造方法
3日前
日清食品株式会社
麺線カット投入装置
2か月前
株式会社ADEKA
植物ベースのケーキ類およびその製造方法
2か月前
株式会社ニップン
凍結乾燥した穀粉及び/又は澱粉を使用した焼き菓子の製造方法
2か月前
株式会社カネカ
タルト生地及び該タルト生地を使用したタルト
2か月前
ベースフード株式会社
パン、パン用ミックス粉およびパンの製造方法
1か月前
個人
食用カンナ粉を含有する穀粉加工食品用生地
1か月前
三和澱粉工業株式会社
低蛋白パン製造用原料組成物及びパンの製造方法
1か月前
株式会社ニップン
焼き菓子類用小麦粉組成物
2か月前
三栄源エフ・エフ・アイ株式会社
米粉パン用品質改良剤、米粉パンの調製方法及び米粉パンの品質改善方法
1か月前
物産フードサイエンス株式会社
ドウ加熱食品の再加熱による食感劣化抑制用組成物、ドウの製造方法およびドウ加熱食品の製造方法
1か月前
物産フードサイエンス株式会社
包餡食品の空隙抑制用組成物、加熱用フィリング材の突沸抑制用組成物、包餡食品の空隙を抑制する方法および加熱用フィリング材の突沸を抑制する方法
1か月前
株式会社SoftRoid
情報処理システム
2か月前
武田薬品工業株式会社
GIP受容体アゴニストペプチド化合物及びその使用
1か月前
協和電機株式会社
段積装置
1か月前
キャルビオス
新規なエステラーゼ及びその使用
25日前
三菱ケミカル株式会社
活性エネルギー線硬化性剥離型粘着剤組成物及び活性エネルギー線硬化性剥離型粘着シート
1か月前
井関農機株式会社
洗米装置
2日前
日東電工株式会社
表面改質組成物、表面改質層、表面改質シート、積層体、表面改質部材、塗装物、表面改質部材の製造方法、塗装物の製造方法、機能層付部材、及び機能層付部材の製造方法
2か月前
コンバインド セラピューティクス インコーポレイテッド
コード化リボ核酸の器官保護発現および調節のための組成物および方法
1か月前
三星エスディアイ株式会社
二次電池モジュール
4日前
TOPPANホールディングス株式会社
スパウト付き包装容器
2か月前
出光興産株式会社
耐摩耗剤
26日前
出光興産株式会社
化合物、防錆剤、及び潤滑剤組成物
2か月前
メイヨ・ファウンデーション・フォー・メディカル・エデュケーション・アンド・リサーチ
がんを処置するための感染性核酸の使用
3か月前
パルヴェラ セラピューティクス、インク.
mTOR阻害剤の無水組成物およびその使用方法
2か月前
続きを見る