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公開番号2024064172
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-14
出願番号2022172561
出願日2022-10-27
発明の名称活性エネルギー線硬化性剥離型粘着剤組成物及び活性エネルギー線硬化性剥離型粘着シート
出願人三菱ケミカル株式会社
代理人個人
主分類C09J 175/14 20060101AFI20240507BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】高いバイオマス度の粘着剤組成物でありながら、加工時は強力な粘着力で被加工部材を保護・固定できる粘着特性を有し、加工後には活性エネルギー線照射により粘着力が極めて低く、軽い力で剥離することができる活性エネルギー線硬化性剥離型粘着剤組成物の提供。
【解決手段】アクリル系樹脂(A)、ウレタン(メタ)アクリレート(B)を含有し、以下の要件(α)及び要件(β)のうち少なくとも一方を満たす活性エネルギー線硬化性剥離型粘着剤組成物。
要件(α):アクリル系樹脂(A)が生物原料由来であり、かつ炭素数が8~24であるアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレート(a1-BIO)を構成単位に含む。
要件(β):ウレタン(メタ)アクリレート(B)が生物原料由来の炭素を含む多価イソシアネート系化合物(b2-BIO)及び/又は生物原料由来の炭素を含むポリオール系化合物(b3-BIO)を構成単位に含む。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
アクリル系樹脂(A)、ウレタン(メタ)アクリレート(B)を含有し、以下の要件(α)及び要件(β)のうち少なくとも一方を満たす活性エネルギー線硬化性剥離型粘着剤組成物。
要件(α):アクリル系樹脂(A)が生物原料由来であり、かつ炭素数が8~24であるアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレート(a1-BIO)を構成単位に含む。
要件(β):ウレタン(メタ)アクリレート(B)が生物原料由来の炭素を含む多価イソシアネート系化合物(b2-BIO)及び/又は生物原料由来の炭素を含むポリオール系化合物(b3-BIO)を構成単位に含む。
続きを表示(約 850 文字)【請求項2】
前記アクリル系樹脂(A)がアルキル(メタ)アクリレート(a1)由来の構造単位を含む請求項1記載の活性エネルギー線硬化性剥離型粘着剤組成物。
【請求項3】
前記アクリル系樹脂(A)が官能基含有モノマー(a2)由来の構造単位を含む請求項1又は2に記載の活性エネルギー線硬化性剥離型粘着剤組成物。
【請求項4】
前記官能基含有モノマー(a2)由来の構造単位が、カルボキシル基含有モノマー(a21)及び/又は水酸基含有モノマー(a22)由来の構造単位である請求項3に記載の活性エネルギー線硬化性剥離型粘着剤組成物。
【請求項5】
更に、架橋剤(C)を含有する請求項1又は2に記載の活性エネルギー線硬化性剥離型粘着剤組成物。
【請求項6】
更に、光重合開始剤(D)を含有する請求項1又は2に記載の活性エネルギー線硬化性剥離型粘着剤組成物。
【請求項7】
請求項1又は2に記載の活性エネルギー線硬化性剥離型粘着剤組成物が架橋された粘着剤層を有する活性エネルギー線硬化性剥離型粘着シート。
【請求項8】
基材及び/又は離型フィルムと、粘着剤層とを有する活性エネルギー線硬化性剥離型粘着シートであって、
前記粘着剤層のバイオマス度が10重量%以上である活性エネルギー線硬化性剥離型粘着剤組成物からなり、下記式(1)から算出される粘着力比が25以上である活性エネルギー線硬化性剥離型粘着シート。
式(1)
粘着力比=活性エネルギー線照射前の粘着力(N/25mm)/活性エネルギー線照射後の粘着力(N/25mm)
(対SUS304BA板、剥離温度:23℃、剥離速度:300mm/分)
【請求項9】
前記粘着剤層が請求項1又は2に記載の活性エネルギー線硬化性剥離型粘着剤組成物が架橋された粘着剤層である請求項8に記載の活性エネルギー線硬化性剥離型粘着シート。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、活性エネルギー線硬化性剥離型粘着剤組成物及び活性エネルギー線硬化性剥離型粘着シートに関し、詳しくは、半導体ウエハ、プリント基板、ガラス加工品、金属板、プラスチック板等の被加工部材を加工する際の一時的な保護用の剥離型粘着シートの粘着剤層に使用される活性エネルギー線硬化性剥離型粘着剤組成物、及びこの粘着剤組成物を用いてなる活性エネルギー線硬化性剥離型粘着シートに関するものである。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、電子部材やガラス等の各種部材を個片化する工程や研削して薄膜化する工程に用いられる剥離型粘着シートは、加工時に生じる応力から被加工部材を保護・固定し、加工後は個片化又は薄膜化した部材を破損させないよう簡単に剥離できる性能が求められる。
【0003】
近年、世界的な環境意識の高まりから従来の石化原料から生物由来原料への利用の転換が進められている。粘着剤業界においても生物由来の粘着付与剤やモノマーを用いるなどして、バイオマス度の高い粘着剤の検討がなされている。このようなバイオマス粘着剤は、部材加工テープや搬送用テープなどへの普及も高まっており、ひいては活性エネルギー線照射により粘着力が低下する活性エネルギー線硬化性剥離型粘着剤のバイオマス化が求められている。一般的に活性エネルギー線硬化性剥離型粘着剤はアクリル系樹脂と活性エネルギー線硬化性化合物とを配合することにより得られることが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-196454号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、例えば特許文献1に記載された、アクリル系樹脂と生物由来の構成単位を含む多官能(メタ)アクリレートとを配合した粘着剤を用いた場合、バイオマス度を上げるために多官能(メタ)アクリレートを多く配合する必要があるため粘着特性が低下し、その改良が求められていた。また、生物由来の構成単位を含むアクリル系樹脂と多官能(メタ)アクリレートを用いた場合においては、アクリル系樹脂と多官能(メタ)アクリレートとの相溶性が低いために分離してしまい、テープ化することすらできない。
【0006】
本発明ではこのような背景下において、高いバイオマス度の粘着剤組成物でありながら、加工時は強力な粘着力で被加工部材を保護・固定できる粘着特性を有し、加工後には活性エネルギー線照射により粘着力が極めて低く、軽い力で剥離することができる活性エネルギー線硬化性剥離型粘着剤組成物及びこれを用いた活性エネルギー線硬化性剥離型粘着シートを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
そこで、本発明者は、下記の態様を採用することによって、粘着剤組成物に生物由来の原料を用いながらも、加工時は強力な粘着力で被加工部材を保護・固定できる粘着特性を有し、加工後には活性エネルギー線照射により粘着力が極めて低く、軽い力で剥離することができる活性エネルギー線硬化性剥離型粘着剤組成物及び剥離型粘着シートが得られることを見出した。
【0008】
すなわち、本発明は以下の態様を含む。
本発明の態様(1)は、アクリル系樹脂(A)、ウレタン(メタ)アクリレート(B)を含有し、以下の要件(α)、要件(β)の少なくとも一方を満たす活性エネルギー線硬化性剥離型粘着剤組成物である。
要件(α):アクリル系樹脂(A)が生物原料由来であり、かつ炭素数が8~24であるアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレート(a1-BIO)を構成単位に含む。
要件(β):ウレタン(メタ)アクリレート(B)が生物原料由来の炭素を含む多価イソシアネート系化合物(b2-BIO)及び/又は生物原料由来の炭素を含むポリオール系化合物(b3-BIO)を構成単位に含む。
【0009】
本発明の態様(2)は、態様(1)の粘着剤組成物において、前記アクリル系樹脂(A)がアルキル(メタ)アクリレート(a1)由来の構造単位を含む。
【0010】
本発明の態様(3)は、態様(1)又は(2)の粘着剤組成物において、前記アクリル系樹脂(A)が官能基含有モノマー(a2)由来の構造単位を含む。
(【0011】以降は省略されています)

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