TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024051733
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-11
出願番号2022158045
出願日2022-09-30
発明の名称粘着シート
出願人リンテック株式会社
代理人個人,個人
主分類C09J 7/38 20180101AFI20240404BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】二酸化炭素を製造原料としつつ、高極性材料および低極性材料のいずれに対しても良好な粘着力を発揮し、保持力にも優れた粘着シートを提供する。
【解決手段】主鎖にエーテル構造を有し、側鎖に架橋性官能基を有する脂肪族ポリカーボネート樹脂を50質量%以上含有する粘着剤からなる粘着剤層11を備えており、ポリプロピレンに対する粘着力が1.5N/25mm以上である、粘着シート1A,1B、および主鎖にエーテル構造を有し、側鎖に架橋性官能基を有する脂肪族ポリカーボネート樹脂の架橋体である脂肪族ポリカーボネート樹脂架橋体を50質量%以上含有する粘着剤からなる粘着剤層11を備えており、ポリプロピレンに対する粘着力が1.5N/25mm以上である、粘着シート1A,1B。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
主鎖にエーテル構造を有し、側鎖に架橋性官能基を有する脂肪族ポリカーボネート樹脂を50質量%以上含有する粘着剤からなる粘着剤層を備えており、
ポリプロピレンに対する粘着力が1.5N/25mm以上である、粘着シート。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
主鎖にエーテル構造を有し、側鎖に架橋性官能基を有する脂肪族ポリカーボネート樹脂の架橋体である脂肪族ポリカーボネート樹脂架橋体を50質量%以上含有する粘着剤からなる粘着剤層を備えており、
ポリプロピレンに対する粘着力が1.5N/25mm以上である、粘着シート。
【請求項3】
JIS Z0237:2009に準拠した保持力として、被着体をステンレススチールとし、貼り付け面積を25mm×25mmとし、試験時の温度を40℃とし、9.8Nの荷重をかけて、前記粘着シートが落下するまでの時間が、8000秒以上であることを特徴とする請求項2に記載の粘着シート。
【請求項4】
前記脂肪族ポリカーボネート樹脂が、主鎖にエーテル構造を有し、下記式(Ia)で示される繰り返し単位、下記式(Ib)で示される繰り返し単位、下記式(Ic)で示される繰り返し単位、および下記式(Id)で示される繰り返し単位をランダムに共重合した構造を有することを特徴とする請求項1または2に記載の粘着シート。
TIFF
2024051733000008.tif
173
129
(式(Ia)及び式(Ib)中、R

及びR

は水素原子又は炭化水素基であり、それぞれ同じであってもよいし、異なっていてもよい。式(Ic)及び式(Id)中、R

及びR

は架橋性官能基を有する炭化水素基であり、それぞれ同じであってもよいし、異なっていてもよい。)
【請求項5】
前記架橋性官能基が、(メタ)アクリロイル基またはアリル基であることを特徴とする請求項1または2に記載の粘着シート。
【請求項6】
前記R

又は前記R

が、アルキル鎖を有することを特徴とする請求項4に記載の粘着シート。
【請求項7】
前記R

又は前記R

が、エーテル構造を有することを特徴とする請求項4に記載の粘着シート。
【請求項8】
前記R

又は前記R

が、下記一般式(II)で示される構造を含むことを特徴とする請求項4に記載の粘着シート。
CH

=CH-C(=O)-O-X-O- ・・・(II)
(式(II)中、Xはアルキル鎖である。)
【請求項9】
前記脂肪族ポリカーボネート樹脂が、前記架橋性官能基を0.01mol%以上、10mol%以下含むことを特徴とする請求項1または2に記載の粘着シート。
【請求項10】
前記脂肪族ポリカーボネート樹脂が、主鎖における前記エーテル構造の単位を0.1質量%以上、99質量%以下含むことを特徴とする請求項1または2に記載の粘着シート。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、粘着剤に脂肪族ポリカーボネート樹脂を使用した粘着シートに関するものである。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、粘着剤として、アクリル系ポリマーを主剤とするアクリル系粘着剤が広く用いられている。アクリル系ポリマーは、通常、炭素数2~12のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステルを主とするモノマーを重合したものである。
【0003】
上記のようなアクリル系粘着剤は、ガラスや、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂等の高極性表面を有する材料(高極性材料)に対しては良好な粘着力を示すが、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂などの低極性表面を有する材料(低極性材料)に対しては良好な粘着力を発揮し難い。
【0004】
そのため、アクリル系粘着剤に粘着付与樹脂を添加して、低極性材料に対する粘着力を改良することが行われている。しかしながら、低極性材料に対する粘着力を向上させると、逆に高極性材料に対する粘着力が低下する傾向となり、両材料に対する粘着力を両立させることは容易ではなかった。なお、粘着剤の特性として、粘着力以外に、保持力も重要な要素となっている。
【0005】
そこで特許文献1は、炭素数2~12のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステルを主体とする単量体と粘着付与樹脂と光重合開始剤とを含有する紫外線により光重合する光重合性組成物であって、上記粘着付与樹脂を、所定量の水酸基を有する脂環式炭化水素樹脂の水素化物と、非極性の脂環式炭化水素樹脂の水素化物とから構成した光重合性組成物を提案している。
【0006】
ところで、近年、循環型社会の構築を求める声の高まりとともに、サステナビリティを有する炭素原料として、二酸化炭素、メタン、一酸化炭素などのガスが注目されている。例えば、二酸化炭素とエポキシドとの共重合により、主鎖に脂肪族(非芳香族)基のみを有する脂肪族ポリカーボネートを製造できることが報告されており、二酸化炭素等のガスを原料として利用した化学品やその製造技術に関心が寄せられている。
【0007】
二酸化炭素は地球温暖化の原因とされているため、各種の材料を作る過程で工場から排出される二酸化炭素の有効利用は、環境保護に役立つものである。
【0008】
特許文献2は、不均一触媒の存在下で、エポキシド化合物、エポキシ基およびアクリレート構造を有する化合物、ならびに二酸化炭素を共重合して得られる、3種の繰り返し単位を含むポリアルキレンカーボネート樹脂を提案している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特開2003-96116号公報
特表2015-533920号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
特許文献2に記載の発明は、熱的安定性を示し、より大きい分子量および改善された強度などの機械的物性を示すことのできるポリアルキレンカーボネート樹脂を提供することを課題とするものである。このポリアルキレンカーボネート樹脂を含め、従来のポリカーボネート樹脂は、そのポリカーボネート構造の剛直性から、ガラス転移温度(Tg)が高く、粘着剤としては不適なものであった。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

ベック株式会社
被覆材
1か月前
日本化薬株式会社
着色液
1か月前
ぺんてる株式会社
焼成鉛筆芯
22日前
日榮新化株式会社
粘着シート
1日前
株式会社日本触媒
水性白色インク
16日前
関西ペイント株式会社
塗料組成物
1日前
株式会社日本触媒
酸化チタン分散体
16日前
シャープ株式会社
蓄冷材
1か月前
ベック株式会社
硬化剤、及び水性被覆材
1か月前
田岡化学工業株式会社
段ボール用接着剤
1か月前
アイカ工業株式会社
光硬化性樹脂組成物
1日前
株式会社ナノジャパン
塗料及び塗布方法
16日前
株式会社ナノジャパン
塗料及び塗布方法
16日前
株式会社ナノジャパン
塗料及び塗布方法
16日前
デンカ株式会社
蛍光体
1か月前
大王製紙株式会社
粘着シート
8日前
大日本塗料株式会社
水性塗料組成物
1か月前
ニチバン株式会社
粘着テープ
25日前
日東電工株式会社
粘着シート
25日前
リンテック株式会社
粘着シート
22日前
ダイキン工業株式会社
撥水撥油剤
9日前
ダイキン工業株式会社
撥水撥油剤
9日前
デンカ株式会社
地盤改質材
1か月前
日榮新化株式会社
粘着シート及びその使用方法
1か月前
東邦化学工業株式会社
農業用フィルム用防曇剤
1か月前
株式会社日本触媒
鉱石または石炭用水系分散体
1か月前
ダイキン工業株式会社
表面処理剤
2か月前
株式会社日本触媒
発光材料および、その製造方法
1か月前
ぺんてる株式会社
ボールペン用水性インキ組成物
1か月前
株式会社日本触媒
無機粒子分散組成物の製造方法
8日前
日東電工株式会社
粘着シート
1か月前
日東電工株式会社
粘着シート
1か月前
artience株式会社
抗菌性を有する積層体
1か月前
日東電工株式会社
粘着シート
24日前
積水フーラー株式会社
仮固定用接着剤組成物
15日前
アイカ工業株式会社
光硬化型ガスケット樹脂組成物
8日前
続きを見る