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公開番号2024043620
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-02
出願番号2022148704
出願日2022-09-20
発明の名称段ボール用接着剤
出願人田岡化学工業株式会社
代理人
主分類C09J 103/02 20060101AFI20240326BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】
ホルムアルデヒドを実質的に含有せず、耐水性能および40℃で24時間貯蔵後でもゲル化しない段ボール用澱粉系接着剤の提供。
【解決手段】
澱粉、ホウ素化合物、及び(メタ)アクリルアミド・ジアリルアミン共重合物を含有し、且つpHが特定の範囲にある段ボール用澱粉系接着剤によれば、ホルムアルデヒドを実質的に含有せず、耐水性能および40℃で24時間貯蔵後でもゲル化しない段ボール用澱粉系接着剤を提供することが可能となる。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
澱粉、ホウ素化合物及び(メタ)アクリルアミド・ジアリルアミン共重合物を含有し、且つpHが9.0~12.0である、段ボール用澱粉系接着剤。
続きを表示(約 380 文字)【請求項2】
(メタ)アクリルアミド・ジアリルアミン共重合物の含有量が、澱粉100重量部に対して0.1~25重量部である、請求項1に記載の段ボール用澱粉系接着剤。
【請求項3】
下記(1)~(3)の工程をこの順で含む、請求項1又は2に記載の段ボール用澱粉系接着剤の製造方法。
(1)未糊化澱粉を水及びアルカリ金属水酸化物により糊化させてキャリア部を調製する工程。
(2)前記キャリア部と、未糊化澱粉、水及びホウ素化合物を含むメイン部と、を混合して糊液を調製する工程。
(3)前記糊液に(メタ)アクリルアミド・ジアリルアミン共重合体及び酸(但し、ホウ素化合物を除く。)を添加し、pHを9.0~12.0に調整する工程。
【請求項4】
酸が塩酸である、請求項3に記載の段ボール用澱粉系接着剤の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ホルムアルデヒドを含有せず、耐水性能及び粘度安定性に優れる段ボール用澱粉系接着剤に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
近年、段ボール箱を使用した物流の拡大が進み、青果物、鮮魚物、海産物、冷凍食品等の搬送にも段ボール箱が多用されている。これら用途に使われる段ボール箱は、内容物の箱詰め作業から搬送、積み置き貯蔵等の各場面において、内容物自体からの水分滲出や作業環境からの湿潤により、常に水気に曝される状況にあるため、段ボールを構成する原紙及び接着剤には、耐水性能が要求される。
【0003】
段ボールの製造において、ライナー部と中芯部との接着には、通常、澱粉系接着剤が使用されているが、澱粉は耐水性に乏しいため、段ボールを水に浸すと、ライナー部と中芯部との接着部分から容易に自然剥離を起こしてしまう。したがって、耐水性が求められる用途で使用される段ボール(耐水段ボール)の製造には、前記澱粉系接着剤に耐水性能を付与したものが用いられる。
【0004】
前記澱粉系接着剤に耐水性能を付与する手段として、従来から尿素・ホルムアルデヒド樹脂、フェノール・ホルムアルデヒド樹脂、レゾルシノール・ホルムアルデヒド樹脂、ケトン・ホルムアルデヒド樹脂などの熱硬化性樹脂であるホルムアルデヒド系樹脂を添加する方法が行われてきた。しかし、これらのホルムアルデヒド系樹脂は芳香族置換水酸基やアミノ基に対するホルムアルデヒドの付加縮合により合成されるものであり、ホルムアルデヒドが残存成分として含まれる。
【0005】
一方で、ホルムアルデヒドを含有しない段ボール用澱粉系接着剤の報告も幾つかなされており、例えば、ホルムアルデヒド系樹脂の代わりにポリアミドエポキシ樹脂等を耐水化剤として用いる方法等が知られている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開平5-209159号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記ポリアミドエポキシ樹脂を耐水化剤として使用した段ボール用澱粉系接着剤は、製造後の粘度が安定せず、40℃で24時間貯蔵するとゲル化してしまう場合があった。
【0008】
本発明は、ホルムアルデヒドを実質的に含有せず、耐水性能および40℃で24時間貯蔵後でもゲル化しない段ボール用澱粉系接着剤を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
このような課題に鑑み鋭意研究を重ねた結果、本発明者らは、澱粉、ホウ素化合物、及び(メタ)アクリルアミド・ジアリルアミン共重合物を含有し、且つpHが特定の範囲にある段ボール用澱粉系接着剤によれば、前記課題が解決可能であることを見出した。具体的には、本発明は以下の発明を含む。
【0010】
〔1〕
澱粉、ホウ素化合物及び(メタ)アクリルアミド・ジアリルアミン共重合物を含有し、且つpHが9.0~12.0である、段ボール用澱粉系接着剤。
(【0011】以降は省略されています)

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