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公開番号2024021114
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-16
出願番号2022123705
出願日2022-08-03
発明の名称コーティング剤
出願人ユニマテック株式会社
代理人個人
主分類C09D 133/14 20060101AFI20240208BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】防錆剤として有効に用いられるコーティング剤を提供する。
【解決手段】(A)一般式CnF2n+1(CH2CF2)a(CF2CF2)b(CH2CH2)cOCOCR=CH2、(B)一般式CH2=CRCOOR3および(C)一般式CH2=CRCOO(H)p(R4Y)qで表される官能基含有(メタ)アクリル酸またはそのエステルを共重合体単位とし、(C)成分を全共重合体中0.01~5重量%の割合で共重合させた含フッ素共重合体と、一般式〔V〕で表される添加剤が、0.01~0.45重量%の濃度で添加されているコーティング剤。
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【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
(A) 一般式
C
n
F
2n+1
(CH
2
CF
2
)
a
(CF
2
CF
2
)
b
(CH
2
CH
2
)
c
OCOCR=CH
2
〔I〕
(ここで、Rは水素原子またはメチル基であり、nは1~6の整数であり、aは1~4の整数であり、bは1~3の整数であり、cは1~3の整数である)で表されるポリフルオロアルキルアルコール(メタ)アクリル酸誘導体、
(B) 一般式
CH
2
=CRCOOR
3
〔III〕
(ここで、Rは水素原子またはメチル基であり、R
3
は酸素原子を含有してもよい、炭素数1~30の直鎖状、分岐状または環状の炭化水素基である)で表される非フッ素系(メタ)アクリル酸エステルおよび
(C) 一般式
CH
2
=CRCOO(H)
p
(R
4
Y)
q
〔IV〕
(ここで、Rは水素原子またはメチル基であり、p,qは0または1で、p+qは1であり、R
4
は酸素原子を有してもよい、炭素数1~30の直鎖状、分岐状または環状の炭化水素基であり、Yはリン酸基またはエポキシ基である)で表される官能基含有(メタ)アクリル酸またはそのエステルを共重合体単位とし、(C)成分を全共重合体中0.01~5重量%の割合で共重合させた含フッ素共重合体を有効成分とし、一般式
TIFF
2024021114000006.tif
57
164
(ここで、AはCH
3
、CH
2
CF
3
またはCH
2
CH
2
C
4
F
9
である)で表される添加剤が、0.01~0.45重量%の濃度で添加されているコーティング剤。
続きを表示(約 810 文字)【請求項2】
一般式
CH
2
=CRCOOR
1
(NR
2
SO
2
)
m
Rf 〔II〕
(ここで、Rは水素原子またはメチル基であり、R
1
は炭素数1~6の直鎖状または分岐状アルキレン基であり、R
2
は炭素数1~4の低級アルキル基であり、Rfは炭素数1~6のパーフルオロアルキル基であり、mは0または1である)で表される含フッ素重合性単量体を、さらに共重合させた含フッ素共重合体が用いられる請求項1記載のコーティング剤。
【請求項3】
ポリフルオロアルキルアルコール(メタ)アクリル酸誘導体〔I〕またはこれと他の含フッ素重合性単量体〔II〕と(メタ)アクリル酸またはそのエステル〔III〕および〔IV〕とが、重量比で1~99:99~1の割合で共重合された含フッ素共重合体が用いられる請求項1記載のコーティング剤。
【請求項4】
非含フッ素系(メタ)アクリル酸エステル〔III〕を、含フッ素重合性単量体合計量中1~50重量%の割合で共重合させた含フッ素共重合体が用いられる請求項1記載のコーティング剤。
【請求項5】
重量平均分子量Mwが2,000~2,000,000である含フッ素共重合体が用いられる請求項1記載のコーティング剤。
【請求項6】
含フッ素有機溶媒溶液として調製された請求項1記載のコーティング剤。
【請求項7】
含フッ素有機溶媒が、1,3-ビス(トリフルオロメチル)ベンゼンである請求項1記載のコーティング剤。
【請求項8】
防錆剤として用いられる請求項1記載のコーティング剤。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、コーティング剤に関する。さらに詳しくは、防錆性にすぐれたコーティング剤に関する。
続きを表示(約 3,000 文字)【背景技術】
【0002】
出願人は、生体蓄積性が低いといわれている炭素数6以下のパーフルオロアルキル基を有するポリフルオロアルキルアルコール(メタ)アクリル酸誘導体および官能基含有重合性単量体の共重合体よりなる含フッ素共重合体を有効成分とするコーティング剤であって、基材との密着性にすぐれ、耐久性および防錆性を改良せしめたものとして、(A) 一般式
C
n
F
2n+1
(CH
2
CF
2
)
a
(CF
2
CF
2
)
b
(CH
2
CH
2
)
c
OCOCR=CH
2
〔I〕
(ここで、Rは水素原子またはメチル基であり、nは1~6の整数であり、aは1~4の整数であり、bは1~3の整数であり、cは1~3の整数である)で表されるポリフルオロアルキルアルコール(メタ)アクリル酸誘導体、
(B) 一般式
CH
2
=CRCOOR
3
〔II〕
(ここで、Rは水素原子またはメチル基であり、R
3
は酸素原子を含有してもよい、炭素数1~30の直鎖状、分岐状または環状の炭化水素基である)で表される非フッ素系(メタ)アクリル酸エステルおよび
(C) 一般式
CH
2
=CRCOO(H)
p
(R
4
Y)
q
〔III〕
(ここで、Rは水素原子またはメチル基であり、p,qは0または1で、p+qは1であり、R
4
は酸素原子を有してもよい、炭素数1~30の直鎖状、分岐状または環状の炭化水素基であり、Yはリン酸基またはエポキシ基である)で表される官能基含有(メタ)アクリル酸またはそのエステルを共重合体単位とし、(C)成分を全共重合体中0.01~5重量%の割合で共重合させた含フッ素共重合体およびこれを有効成分とする防錆剤を提案している(特許文献1)
【0003】
しかしながら、かかる防錆剤は、溶媒の蒸発速度が比較的速く、平滑な塗膜を形成する前に全乾状態なってしまう場合があることから塗膜欠陥が発生しやすい傾向がみられ、防錆性能の低下を招く可能性をはらんでいるという課題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
WO 2018/084086 A1
WO 2009/034773 A1
WO 2010/101091 A1
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、生体蓄積性が低いといわれている炭素数6以下のパーフルオロアルキル基を有するポリフルオロアルキルアルコール(メタ)アクリル酸誘導体および官能基含有重合性単量体の共重合体よりなる含フッ素共重合体を有効成分とする防錆剤であって、塗膜欠陥が少なく、かつ防錆性をさらに改良せしめたものを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
かかる本発明の目的は、(A) 一般式
C
n
F
2n+1
(CH
2
CF
2
)
a
(CF
2
CF
2
)
b
(CH
2
CH
2
)
c
OCOCR=CH
2
〔I〕
(ここで、Rは水素原子またはメチル基であり、nは1~6の整数であり、aは1~4の整数であり、bは1~3の整数であり、cは1~3の整数である)で表されるポリフルオロアルキルアルコール(メタ)アクリル酸誘導体、
(B) 一般式
CH
2
=CRCOOR
3
〔III〕
(ここで、Rは水素原子またはメチル基であり、R
3
は酸素原子を含有してもよい、炭素数1~30の直鎖状、分岐状または環状の炭化水素基である)で表される非フッ素系(メタ)アクリル酸エステルおよび
(C) 一般式
CH
2
=CRCOO(H)
p
(R
4
Y)
q
〔IV〕
(ここで、Rは水素原子またはメチル基であり、p,qは0または1で、p+qは1であり、R
4
は酸素原子を有してもよい、炭素数1~30の直鎖状、分岐状または環状の炭化水素基であり、Yはリン酸基またはエポキシ基である)で表される官能基含有(メタ)アクリル酸またはそのエステルを共重合体単位とし、(C)成分を全共重合体中0.01~5重量%の割合で共重合させた含フッ素共重合体を有効成分とし、一般式
TIFF
2024021114000001.tif
57
164
(ここで、AはCH
3
、CH
2
CF
3
またはCH
2
CH
2
C
4
F
9
である)で表される添加剤が、0.01~0.45重量%の濃度で添加されているコーティング剤によって達成される。
【発明の効果】
【0007】
本発明にかかるコーティング剤は、膜塗膜形成時における蒸発速度を低下させるとともに、濡れ性を改善せしめているので、塗膜欠陥が少なく、かつ防錆性がさらに改善されているといったすぐれた効果を奏する。
【発明を実施するための形態】
【0008】
ポリフルオロアルキルアルコール(メタ)アクリル酸誘導体〔I〕としては、特許文献2~3に記載される如く、次のような化合物を例示することができる。
TIFF
2024021114000002.tif
62
159
TIFF
2024021114000003.tif
46
159
およびこれらに対応するメタクリル酸誘導体。
【0009】
一般式〔I〕において、重合時の重合液安定性、溶解性、重合速度といった観点から、nは1~6、好ましくは3~4の整数であり、aは1~4、好ましくは1~3の整数であり、bは1~3、好ましくは1~2の整数であり、cは1~3、好ましくは1~2の整数である。
【0010】
ポリフルオロアルキルアルコール(メタ)アクリル酸誘導体は、それ単独でも一方の単量体である含フッ素重合性単量体として用いることができるが、その一部、具体的には含フッ素重合性単量体合計量中約30重量%以下の範囲内で他の含フッ素重合性単量体と併用して用いることもできる。
(【0011】以降は省略されています)

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