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公開番号2024057640
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-25
出願番号2022164405
出願日2022-10-13
発明の名称光硬化型ガスケット樹脂組成物
出願人アイカ工業株式会社
代理人
主分類C09K 3/10 20060101AFI20240418BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】シリカ成分を含まずとも良好な作業性を有し、硬化性が良好であると共に透湿性が低く、安定したシール性の確保が容易な現場形成型ガスケット(CIPG:Cured In Place Gasket)として用いることが可能な光硬化型のガスケット樹脂組成物を提供する。
【解決手段】アクリロイル末端ポリイソブチレンと、C8~18の単官能アルキル(メタ)アクリレートモノマーと、ポリエチレンパウダーと、炭酸カルシウムと、多官能チオールと、光重合開始剤と、を含み、シリカ成分を含まないことを特徴とする光硬化型ガスケット樹脂組成物である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
アクリロイル末端ポリイソブチレン(A)と、C8~18の単官能アルキル(メタ)アクリレートモノマー(B)と、ポリエチレンパウダー(C)と、炭酸カルシウム(D)と、多官能チオール(E)と、光重合開始剤(F)と、を含み、シリカ成分を含まないことを特徴とする光硬化型ガスケット樹脂組成物。
続きを表示(約 370 文字)【請求項2】
前記(D)が表面処理された軽質炭酸カルシウムであり、平均粒子径が10~500nmであることを特徴とする、請求項1記載の光硬化型ガスケット樹脂組成物。
【請求項3】
前記(D)の配合量が、組成物の固形分全量に対し3~40重量%であることを特徴とする、請求項1又は2いずれか記載の光硬化型ガスケット樹脂組成物。
【請求項4】
前記(C)の配合量が、組成物の固形分全量に対し5~35重量%であることを特徴とする、請求項1又は2いずれか記載の光硬化型ガスケット樹脂組成物。
【請求項5】
前記(B)が、脂環式骨格(メタ)アクリレート(b1)及び、直鎖アルキル(メタ)アクリレート(b2)を含むことを特徴とする、請求項1又は2いずれか記載の光硬化型ガスケット樹脂組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、紫外線などの光により硬化する現場形成ガスケット用樹脂として適する、光硬化型ガスケット樹脂組成物に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
液晶デバイスなどの電子機器、太陽電池や燃料電池などの電池ユニット、光ファイバーなどの光通信ユニットでは、様々な目的でシール剤(ガスケット)が用いられている。例えば精密な電子機器類では、機器内部に格納された部品を外部の埃や水分等から保護するためであり、電池ユニットでは燃料ガスや酸素ガスの漏れを防止するガスバリア性や、外部の水分侵入を防ぐためである。
【0003】
最近では信頼性向上のため高度なシール機能を求められるようになり、未硬化の液状物を、シールすべき箇所に塗布して硬化させる現場形成型ガスケット(CIPG:Cured In Place Gasket)が増えてきている。CIPGは硬化前には粘性を有する流動体であるため、その流動特性を改善する目的で、組成物には様々な無機フィラーを配合する場合が多い。特に、塗布後のダレを防止するため、チクソ性を向上させるヒュームドシリカは、多くの組成物で用いられている(例えば特許文献1)。
【0004】
現在、国内市場におけるヒュームドシリカの入手性はほとんど問題ないが、その供給先の多くは海外メーカーであり、海外メーカー上位3社の市場占有率は約80%レベルと言われている。近年では、COVID‐19に代表される感染症流行による突然の生産停止や物流遅延、海外紛争に起因するエネルギー問題、更には各国間の対立激化による貿易制限等により、数年前には考えられなかった、突如サプライチェーンが寸断されるという状況が発生するようになり、特に海外生産が主である原材料については、BCPの観点から代替材料の検討が重要な課題になってきている。CIPGについても、ヒュームドシリカを含まずとも同レベルの物性を有する組成物を要求される場合が出てきており、改善の余地があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第6865792号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、シリカ成分を含まずとも良好な作業性を有し、硬化性が良好で、硬化物の透湿性が低く安定したシール性の確保が容易なCIPGとして用いることが可能な光硬化型のガスケット樹脂組成物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するため、請求項1記載の発明は、アクリロイル末端ポリイソブチレン(A)と、C8~18の単官能アルキル(メタ)アクリレートモノマー(B)と、ポリエチレンパウダー(C)と、炭酸カルシウム(D)と、多官能チオール(E)と、光重合開始剤(F)と、を含み、シリカ成分を含まないことを特徴とする光硬化型ガスケット樹脂組成物を提供する。
【0008】
請求項2記載の発明は、前記(D)が表面処理された軽質炭酸カルシウムであり、平均粒子径が10~500nmであることを特徴とする、請求項1記載の光硬化型ガスケット樹脂組成物を提供する。
【0009】
請求項3記載の発明は、前記(D)の配合量が、組成物の固形分全量に対し3~40重量%であることを特徴とする、請求項1又は2いずれか記載の光硬化型ガスケット樹脂組成物を提供する。
【0010】
請求項4記載の発明は、前記(C)の配合量が、組成物の固形分全量に対し5~35重量%であることを特徴とする、請求項1又は2いずれか記載の光硬化型ガスケット樹脂組成物を提供する。
(【0011】以降は省略されています)

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